不動産業での起業を考えている方が知るべき失敗しない方法
不動産業での起業に失敗したくない場合は賃貸仲介業がおすすめ
よく不動産業の失敗は自己破産するほど金額が大きいと思われがちですが、実は不動産業で起業をする場合は売買と賃貸、そして新築と中古を対象にするかで分かれて扱う金額も大きく異なります。一番ハードルが低いのは賃貸仲介業で、他社の管理物件について借主を探して契約を成立させるのが仕事です。賃貸仲介業は管理会社を通して貸主から広告手数料、借主から仲介手数料を報酬として受け取ります。不動産業でありながら開業資金を低く抑えられるところがメリットです。
起業してから仕事を始めるまでに2~3か月かかる
不動産業(宅建業)は宅建業免許がなければ起業できません。開業資金の名目としては株式会社の設立、宅建業免許申請、保証協会の手続き費用がかかります。このような手続きには2〜3か月はかかります。その期間は免許がないので不動産業に関しては営業行為を行うことで収益を上げることは原則的にできず、副業に励むほどの余裕もないでしょう。この必要経費を見間違うことが第一段階での失敗に繋がります。
不動産業の起業には600万円前後の費用がかかる可能性もある
実は不動産業の起業を考えるとき、個人事業という選択肢もあります。しかし万が一事業に失敗した場合には、事業を譲渡することで資金を回収する道を確保することができます。また、宅建業免許は法人で取得するのが基本です。起業する際には開業資金に加えて生活資金、また1年ほど見込んだ運転資金を確保しておくべきでしょう。店舗を借りることや、協会への供託金なども踏まえて600万前後は必要と言われています。
不動産業の失敗理由を予め想定するのが大切
不動産業の失敗は自社で不動産を保有するために金融機関から多額の借り入れを行い債務超過で倒産するか、もしくは仲介業を主に行っていれば営業職不足で物件案内ができず契約が決まらず売り上げが上がらないという点にあります。後者の場合は人件費がかかるのに売り上げが上がらず借り入れをして失敗、という状況に陥ることもあります。起業する際に失敗するとしたらどのように着地するかシュミレーションしておくべきでしょう。
不動産業で起業するならシーズンを知って失敗を避ける
新築物件の売買は、売り出し計画からスタートするので特別なシーズンはありません。しかし中古物件の売買は長期休暇、特に家族で集まり話をするようなお盆・年末年始・年明けが、売り出し依頼が増える時期といえます。賃貸仲介は2月が圧倒的な繁忙期となり、この時期に売り上げが上がるように営業マンを育てているところもあるほどです。ゆったりしたイメージのある不動産業ですが、起業の際は予め季節ごとの特徴を把握しておくことで失敗を避けることができるでしょう。
都市部と地方で大きく異なる不動産業の起業
近年、地方は少子高齢化で住みやすい駅近に移ったり、相続税対策で不動産を売却したりしたい人が増えてきました。また人口自体が減っており、地方の賃貸仲介業でも経営がしんどい会社が増えてきています。反対に都市部は人口流入の傾向が見られ、賃貸仲介業は激しくせめぎ合い、仲介手数料の割合を下げてお客さんの囲い込みをするほどです。起業する際、どこでどのような物件を扱うかで失敗を避け、その後の経営の見通しが大きく異なってきます。
不動産業で失敗せずに起業するなら賃貸仲介がおすすめで繁忙期や人気物件を読み取ることが大事
不動産業で起業しようとしている人が知っていてほしい失敗しない方法について説明しました。不動産業は所有者の思いに寄り添いやりがいを感じられる仕事です。金銭的にも人員的にも大変な仕事で失敗することもありますが、この業界で起業をしたい、できるだけ失敗をしたくない、と願うのであれば賃貸仲介業がスタートに設定しやすいです。また同業他社の繋がりが強い業界でもあるので、人付き合いを大切にして仕事をしていきたいですね。
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