厚生年金は10年加入で大丈夫?今後の年金制度
厚生年金を受け取るには定められた日数分加入していなくてはならない
厚生年金の最低加入期間というものをご存知でしょうか。厚生年金は会社に1日でも勤めていれば支給を受けることが出来る権利が付与されるというものではなく、最低加入期間というものがあって、その期間をクリアーしていなければ、老後の年金を受け取る資格が発生しません。
現在年金への最低加入期間は25年間だが10年に短縮するのも検討されている
そして、現在の年金の最低加入期間は25年と定められています。25年保険料を納めなければ支給を受けることが出来ないと言うのは非常に大変な事で、25年という期間をクリアーできていない人が多いのも現実といえます。近年では年金離れという言葉が叫ばれるように、年金制度に関する魅力が薄れて加入者離れが進んでいるところですが、この対策として、厚生年金の最低加入期間が10年加入へと短縮される事が検討されています。
将来的に年金制度へ10年加入で年金を受け取る権利を得ることが出来る
厚生年金の最低加入期間が短縮されることによって、厚生年金10年加入で年金受給者となる事が出来るようになります。この制度の改正は、消費税が10%に繰り上げられることとなる予定の平成28年に実施されることとなっています。消費税増税による国民への負担をしいることに対して、少しでも代替えで負担軽減の措置として取られるものですが、年金制度では不祥事や、いい加減な施策がある中では、国民の負担軽減になるいい施策といえます。
保険料を納めていた10年以上25年未満の人を救える
これまで、厚生年金の保険料を納めていなかった10年以上25年未満の幅に入る人々が救済されることになり、長期間会社勤め出来なかった人でも厚生年金受給資格を得ることが出来る可能性が高くなると言えます。大きな変革ですので、この変更はしっかり理解しておくことが大切です。
厚生年金10年加入によるメリットは短期間でも厚生年金の受給資格が得られる事
厚生年金10年加入によるメリットは、保険加入期間が短期間でも厚生年金の受給資格を得ることが出来ると言うだけではありません。現在、平成28年の9月末までの期間の特例措置として、10年前まで遡って保険料を後納できる制度が実施されていますが、この制度と合わせるとさらにメリットがあると言えます。
今まで保険料を払ったことが無かった人でも平成28年まで10年分後納できる
これまで全く保険料を支払ったことが無かったと言う人でも、遡って保険料を一括納付してしまえば、10年間の保険料を支払ったことと同一条件になるので、厚生年金の受給者として最低限必要になる10年の加入期間を一気に作ってしまう事が出来ます。ですから、これまで保険料を納めていなかったからと諦めていた人でも、厚生年金の受給資格を得ることが出来る可能性が十分に出てくるということになります。
今後10年の加入期間で厚生年金の受給資格を得られ払ってなかった人には後納という救済措置もある
厚生年金10年加入で受給資格を得る事ができる制度改革は、老後の生活に必要なお金の問題に関して、一つの安心を与えてくれる施策ともいえます。厚生年金10年加入で受給資格を得ることが出来るように制度が改革されていることを知らなければ、受給資格があるにもかかわらず、申請漏れで受給していなといった事態にもなりかねないのでしっかりと理解しておくことが大切です。
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