厚生年金を払いたくない人が知っておくべき基礎知識
厚生年金はどのようなものなのか
給与明細を見て、毎月天引きされる厚生年金の額にがっかりする人は多いのではないでしょうか。会社員になり、社会保険に加入すると強制的に天引きされる厚生年金ですが、この厚生年金、払いたくないと思う人もいるのでは?払いたくないし、払わずに済むなら、その方法を知りたいところですが、厚生年金というのは、そもそも一体どんなものでしょうか。
厚生年金は従業員が加入し給与天引きされるもの
厚生年金というのは、厚生年金保険法という法律で定められた公的年金です。日本国内にある民間企業の従業員が加入する事になっています。さらに厚生年金は二階建てになっており、一部は国民年金へ拠出されています。この厚生年金は、会社が半額を負担してくれています。つまり、毎月天引きされている厚生年金ですが、本来はその二倍の金額を支払わなければいけないという事です。会社が一部を負担してくれる事で、給与天引きされるという構図なのですね。
厚生年金は国民年金と比較すると会社負担のメリットがある
厚生年金は、国民年金だけの人よりもずっとお得なのです。さきほど、厚生年金は二階建てになっているというお話をしましたね。一階部分に国民年金があり、更にプラスアルファを支払っています。そのうえ半分を会社が払ってくれているので、掛け金がだいぶ安くなっています。
支払額は少なく支給額は多いのもメリット
国民年金だけの人と比べると、支払金額は少ないけれど、自分が支給されるときは多い金額をもらえるのです。国民年金だけの人が二階建てにしようとした場合、個人的に国民年金基金や付加年金に加入しなければならず、会社の補助も無いため、高い掛け金を支払う事になります。したがって、国民年金よりも厚生年金のほうがメリットがあると言えるのです。払いたくないと考えるよりも、どのような金額を差し引かれ、支払っているかを理解する方が重要なのです。
厚生年金や社会保険の給与天引きは拒否できない
それでも人によっては、厚生年金を支払いたくない、そもそも年金を支払いたくない、という意見もあります。会社員である以上、有無を言わさず給与天引きされる厚生年金ですが、天引きの拒否、という事が出来るのかという疑問が残ります。また、会社から給与が支払われる際に、天引きされるのは厚生年金だけではありません。健康保険の掛け金も一緒に天引きされているのですが、健康保険に関しても約半額程度を会社が負担してくれているのです(会社によって割合は異なりますが、多くの場合半額です)
補助がついた上で差し引かれる事を覚えておこう
給与から天引きされるものの中には、会社の補助がついた上で引かれている項目が複数存在します。当然ながら、払いたくないから言って、天引きの拒否をする事や、厚生年金を抜ける、といった申し出をする事は出来ません。引かれている社会保や年金の額を見ると、手取りが減るようで払いたくないと思うかもしれませんが、それでも企業に属する人は、会社に守られている事を知っておくべきです。
厚生年金は払いたくないという人でも必ず差し引かれる金額
厚生年金を払いたくないという人が、知っておくべき基礎知識について、ご紹介しました。給与明細を見るたびに、払いたくないという気持ちにさせられる厚生年金ですが、これでも会社の補助がついている金額だと思えばあきらめもつくのではないでしょうか。また、天引きされる項目の中にある健康保険も会社の補助がついています。支払いたくなくても払わらなければいけない厚生年金と健康保険。それでも会社がだいぶカバーしてくれた額なのだと思えば、納得できそうです。
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