遺族年金を受け取るための収入と所得制限による条件
厚生年金の遺族年金は死亡した方人が加入していた当時の月収入で変わる
遺族年金というのは、遺族厚生年金という言い方をする場合もあり、厚生年金に加入している方が死亡した場合、遺族に支払われます。支払われる金額は、その人が加入している当時の月収入等が基本となっており、これを元に支払い金額が決定されます。しかし誰でももらえるというわけではなく、低所得者への対策として取られている方法であると考えてください。
遺族年金は高額な収入がある人は所得制限により受給できない場合もある
遺族年金には所得制限が用意されており、低所得者であれば間違いなく貰えますが、高額な収入がある人には支給されません。貰わなくてもある程度の生活ができると判断されてしまうことが要因で、決められている数字以上に稼いでいると遺族年金が出ないようになっています。所得制限が存在するとしっかり理解して、ギリギリの範囲となっている方は気を付けてください。
遺族厚生年金の受給対象者は死亡した人によって生計を維持していた人
厚生年金による遺族年金の受給条件は、収入や所得条件だけでありません。では、受け取れる人についてご説明します。まず妻、そして18歳未満の子どもや孫(障害等級1、2級に該当する場合は20歳未満)、55歳以上の夫、父母、祖父母です。あくまで年金をかけていた人によって生計を維持されていた人が受け取る条件にはいりますので、把握しておきましょう。
前年度に850万円以上の収入があると遺族年金は受け取れない
遺族年金の所得制限としては、まず収入による制限が行われており、850万円以上の収入があると受け取れません。収入は稼いでいる金額全てが対象であり、控除して減額する前の数字が適応されます。そのため稼いでいる金額が多くなりすぎてしまうと、遺族年金は受け取れない状態となるのです。
約655万円の所得制限を超えると受け取れない
収入以外の部分でも所得制限が条件に上げられる以上、所得が一定の金額を超えている場合も認められません。所得制限の金額としては約655万円となっており、控除した金額がこの数字を超えてしまった場合も、遺族年金受給の対象にはならないのです。収入か所得、どちらかが超えてしまった場合は、遺族年金を受け取る対象にはならないと把握しておきましょう。
一時的な収入の増加でも所得制限に該当するので注意が必要
一時的に高額な収入を手に入れるチャンスが生まれた場合、これが原因で遺族年金の所得制限に引っ掛かってしまう可能性があります。ちょっとの期間だけ高い収入を貰ったために、この数字を超えてしまった場合は、当然収入か所得のどちらかで該当すると認められません。所得制限は一時的な増加という部分でも該当するケースがあるので、収入が増えた時は注意が必要です。
一時的な収入増加であると認められている案件のみ控除対象となる
一時的な増加によって、所得制限に引っ掛かってしまう可能性は高くなりますが、排除できると判断できるものは省かれます。本当に一時的な収入増加であると認められている案件のみ、計算時に省いて数字を確認し、所得制限に該当しなければ遺族年金の支給が行われます。しかし、一時的であると認められるケースは多くありません。
遺族年金による収入は850万円未満・所得制限は約655万円でこれを超えていると受け取れない
遺族年金というのは所得制限が設けられていることを知らなければなりませんし、超えてしまえば受け取れないと把握しておく必要があります。収入は850万円未満、所得制限は約655万円となりますので、どちらかがこの数字を超えてしまえば受け取れません。ただ一時的な収入増加の場合は、所得制限の計算時に省かれるケースもありますので、その際は受け取り可能です。
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