年金証書と年金手帳の違いと必要性
年金手帳は納めた記録をのこしたもの
成人すればなじみが深くなるのが年金手帳で、仕事が変わった際や退職した際に重要な役割を果たしてきます。これは加入する年金の区分が変わるためで、そのための記録を手元に残すのが年金手帳なのです。各種手続きの際に必要になることもあるため、大切にとっておく必要があります。一方、年金証書は年金を受け取る手続きをする際に発行される書類で、60歳を過ぎてから受け取るものであると覚えておく必要があります。
年金証書は年金の受け取り資格を証明するもの
年金はただ納めるだけでは支給されず、受け取りのための手続きを行う必要があります。過去にさかのぼって年金の受け取りが出来る場合もありますが、ただ待っているだけでは駄目なのです。支給のための手続きを行い、受給資格が確認された際に発行されるのが年金証書です。年金証書は年金の受け取り資格を証明するものであるり、クレジットカードの発行など収入の証明が必要な際に必要になります。年金手帳とは使う期間や役割が全く異なっているのです。
年金証書を繰り上げで貰うこともできる
年金の支給は65歳になってからが基本となりますが、繰り上げも可能になっています。この場合は前倒して手続きを行い、年金証書も受け取り時期に合わせて発行されます。年金繰り上げを行うと、以後の年金の受け取りはすべて減額されることになり、長生きするほど支給総額が減ってしまうのが特徴です。逆に繰り下げれば金額は増える事になり、年金の受け取り時期を自分で調整するのも可能となっているのです。
年金手帳や年金証書は再発行可能
年金手帳や年金証書は再発行が可能で、所轄の年金事務所や各市町村役場の窓口で手続きが可能です。気を付けたいのが年金の加入状況や区分によって窓口や管轄が異なることで、事前に調べておかないと手間が増えてしまうのです。特に転職の際に必要になる年金手帳は事前に用意しておかなければ手続きの遅れにつながることもあります。常にどこにあるかを把握し、無くしたのに気付いた場合はすぐに発行しておく方が良いのです。
年金証書は亡くなった時も支給停止手続きに必要になる
年金証書は需給のために必要なだけでなく、亡くなった際の支給停止手続きにも必要になります。支給停止の手続きを行わなければ年金の支給が続いてしまい、後から変換が必要になり、悪質な場合はさらに大きな金額を請求されてしまう場合もあるからです。また、年金証明を用意することで遺族は遺族年金が受けられる場合があります。年金手帳と年金証書は遺族が見つけやすいように置き場所を決めるなど、万が一のために備えておくのも大切なのです。
年金証書の基礎年金番号などは重要な個人情報であるため安易に人に教えない
年金証書や年金手帳に関する基本的な知識を知るのはとても重要です。これは巧妙な詐欺が増えているからで、不要な情報の開示が大きなトラブルにつながるケースもあるからです。年金証書は根金手帳単体の情報ではそれほど問題がなくても、記載された情報を元にしてより多くの情報を引きだすような手口も存在するからです。基礎年金番号や住所氏名などは重要な個人情報であるのを理解し、聞かれたとしても安易に人に伝えないことは重要なポイントになるのです。
年金手帳は支払った証明で年金証書は受給資格の証明であり亡くなった際にも必要になるため大切に保管しておく
年金証書は年金を受け取る手続きをした際に発行され、年金手帳は年金を納めた記録を記入するために存在します。それぞれ役割が異なり、様々な手続きに必要になってきます。年金は支給のための手続きをとらなければ支給されないのを理解することも重要で、支給時期をずらすことが出来るのを知っておくとプラスになります。また、自分がなくなった際や家族が亡くった際にも様々な手続きで必要になるため、しっかりと覚えておくのも大切なのです。"
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