「いない」と言う時の正しい敬語の使い方【尊敬語・謙譲語】
いないの尊敬語と謙譲語を変換すると
敬語は難しいと嘆く大学生や社会人になりたてのサラリーマンは少なくありません。
しかし、難しい、苦手と嘆いているだけでは敬語の使い方のマスターにはつながりません。敬語が難しいと思う理由は、尊敬語と謙譲語に使い分けなければならない点です。これが敬語を難しくしている最も大きな理由と言えます。ここで、しっかりと敬語と謙譲語の変換したときの使い方をおさえておきましょう。
「いない」の尊敬語は「いらっしゃいません」謙譲語は「おりません」
例えば「いない」という言い方の敬語は一つということなら多くの方が悩まずに済みますが、状況や立場に応じて「尊敬語」と「謙譲語」に使い分けなければなりません。では「いない」の尊敬語と謙譲語はどうなるかおわかりでしょうか。
「いない」の尊敬語は「いらっしゃいません」、謙譲語は「おりません」となります。
「いない」を「おられません」と表現するのは間違いなので注意
「いない」を使うときは、使う相手を考える必要があります。
「いない」の謙譲語は「おりません」となりますので、謙譲語です。即ちへりくだらなければならない場面で「られ」という尊敬の助動詞を使用するのは文法的に誤りです。なので「いない」を「おられません」と表現するのは間違いです。
「られ」は謙譲語なのでお客様には使わない
つぎに「お客様はおられませんでした」は、「られ」の使い方がおかしいことに加えて、「おりません」は謙譲語であって尊敬語ではありませんので、お客様に使用してはいけない言葉を使っているという点でも誤りとなります。
「いない」だけでなく「いる」などの他の敬語も学ぶ
敬語の難しさは尊敬語と謙譲語の使い分けができないといけません。
「いない」の尊敬語、謙譲語だけで覚えようとする難しいです。例えば「いない」の場合、その反対語となる「いる」の尊敬語や謙譲語はどうなるかといったことも合わせて学習しましょう。
敬語に対する学習が点から線へとなり、知識も定着させやすくなります。
「いる」の尊敬語は「いらっしゃいます」謙譲語は「おります」
それでは「いる」の尊敬語と謙譲語はどのように表現されるかを紹介します。「いる」の尊敬語と謙譲語は、「いる」の尊敬語「いらっしゃいます」で、「いる」の謙譲語「おります」になります。
「いない」は「いる」の否定になっているだけなので、「いない」の尊敬語や謙譲語を、そのまま否定部分を解消すれば良い訳です。
「いない」の敬語の使い分けは尊敬語が「いらっしゃいません」謙譲語が「おりません」
いないの敬語と謙譲語・尊敬語の使い分け方について、今回紹介してきましたが参考になりましたでしょうか?
「いない」の尊敬語や謙譲語だけを覚えようとすると難しいです。
敬語表現に合わせて、尊敬語や謙譲語を理解した方が、身に付きやすくなります。「いない」以外でも敬語表現について学ぶよう心掛けるようにすると敬語に対する自信が大きく高まることになります。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません