80歳以上の高齢者社会での医療保険について
日本は平均寿命が80歳以上の超高齢化社会
日本は、世界各国と比べても、超高齢化社会となり、男女共に平均寿命がグーンと高くなってきました。そこで、80歳以上の医療保険にかかる料金は、他の年代と比較して実際にどれ位必要で、実際に支払われているのかどうか調べてみた結果、入院・外来の患者数を年齢別に比べると70代から一気に入院・外来の患者が増えています。
高齢の80代は経済的備えが必要
このように70代から一気に入院・外来共に患者数が増えてしまいますが、医療保険で賄える金額なのでしょうか?日々の蓄積で対応できる方は80歳以上の医療保険に問題は有りませんが、年金や退職金が少ない方は、きちんとした経済的な蓄えがないと、厳しい状況です。
80歳以上の医療保険の自己負担金額が増えた
厚生労働省が発表した国民医療費によると、65歳以上の国民1人当たりの年間医療費は約70万円です。1か月に換算すると、6万円弱です。結構な金額になりますが、実際は、75歳以上は後期高齢者医療保険が適応されますので、医療費の自己負担は、1割で済みます。ただし、平成26年3月31日からは、2割負担になりましたので、80歳以上の方も医療保険の自己負担金額は増えました。
負担が増えた高齢の80歳以上に対して高額療養費制度ができた
80歳以上の医療保険で悩まれている方に、医療費の自己負担を大幅に軽減する高額療養費制度と言う物が有ります。これは、入院や通院する回数が増えて医療費が高くなった場合でも、1か月にかかる医療費の自己負担額に上限が定められており、申請すれば払いすぎた医療費がきちんと戻ってくる制度なのです。この制度を上手に利用すれば、医療保険に加入しなくても対応できることになります。
高齢の80歳以上のための高額療養費制度は医療の自己負担額に上限がある
この高額療養費制度とは、具体的にどれ位の金額が戻ってくるかと言いうと、70歳以上の一般所得者ならば、1か月44,400円以上は、かからないという制度です。仮に、窓口で、30万円の請求を受けたとしても、255,600円が払い戻されることになります。また、事前に申請すると、窓口でも自己負担分の支払いだけで済みます。もちろん医療保険に未加入の80歳以上の高齢者の方も適応されますので、安心です。
80歳以上の高齢者の方でも高額療養費制度を利用して負担を減らす
80歳以上の高齢者の方でも、このような制度を利用したり、後期高齢者の医療保険を利用することにより、少しでも自己負担が少なくなるように工夫することが出来ます。事務手続きが、面倒なことも有りますので、高齢者ご本人に代わってご家族の方の協力で、医療保険の継続手続き当の代行を行う必要も有ります。
高齢の80歳以上でも後期高齢者保険を利用して外来や入院時の費用負担が軽減できる
80歳以上の医療保険は、実際には、後期高齢者保険が適応されますので、この制度を利用して、外来や入院時の費用負担の軽減が出来ます。現在、80歳以上の高齢者の方の人数も増えて来ましたので、入院時のベッド数の確保など、様々な問題が今後起こって来るとは思いますが、医療保険を利用して、これから先も保険による自己負担額の軽減で長寿をめざして頂きたいと思います。
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