仕事でミスや失敗をした時の正しい謝罪の仕方
ビジネスマナーとして覚えておきたい基本的な謝罪の言葉とは?
仕事のミス・失敗は、気をつけていたって起きてしまう時があるのです。相手との意思疎通ができていなかったり、知らずに起こしていたミス・失敗だったり。重要なのは、ミス・失敗が発覚した後に「どう対処すべきか」でしょう!まずは、早急に謝罪をするのが一番重要なのです。
社会という枠の中で生きている以上、謝罪しなければならない場面にはどうしてもぶつかるはずです。全てを完ぺきにこなすことのできる人間なんていないのですから。ここでは”仕事のミス・失敗”に場面を絞って謝罪の仕方を学んでいきましょう。
基本の謝罪の言葉は「申し訳ありませんでした」
「ごめんなさい」「すみません」謝罪の言葉、と聞いたらまず思い浮かべるのがこの言葉でしょう。友達や家族だったら、そのまま使っても、問題はないでしょう。しかし、社会人として上司や取引先を相手にするとなると、話は変わってきます。
「ごめんなさい」「すみません」ではなく、ビジネスマナーにおける超基本的な謝罪の言葉は「申し訳ありませんでした」です。まずはこの言葉をしっかり心に留めておきましょう。
かしこまった謝罪の言葉は「お詫び申し上げます」
かしこまった「ごめんなさい」の謝罪のフレーズは「お詫び申し上げます」です。
「詫びる」+「申し上げる」ですね。さらに丁寧な言葉にしようと思ったら「謹んでお詫び申し上げます」や、「心からお詫び申し上げます」として使います。
強い反省を示す謝罪の言葉は「深く反省しております」
強い反省の色を示す場合は「深く反省しております」です。文字通り、深い反省をしているのを相手に伝えます。
ちなみに、いくら言葉でそう述べようとも態度で示されていなければ意味がありません。「口先だけじゃん」なんてイメージを与えないようにしましょう。具体的にどう反省しているのか、どう対処するのかをきっちり述べるようにしてくださいね。
ミス・失敗を繰り返さないと誓う謝罪の言葉は「肝に銘じます」
もう絶対こんなミス・失敗をしません!という時は「肝に銘じます」と言いましょう。
上司など目上の人からの指摘に対してよく使う言葉ですね。「心得る」「決して忘れない」という意味を持ち、強い反省の色を示します。使用例としては「ご忠告いただきありがとうございます。肝に銘じておきます」みたいな感じですね。
事後改めて謝罪するときの言葉は「この度はお騒がせしました」
ミス・失敗をしました。謝罪しました。その後再度顔を合わせるときに使うのが「この度はお騒がせしました」です。事後に使う定番の謝罪の言葉です。
また、周囲を騒がせるような出来事を起こしてしまった場合にも使用します。直接迷惑をかけていないだろう相手でも、事情を知っている関係者に伝えるのがビジネスマナーです。
解釈の違いで迷惑をかけてしまったら「私の認識不足で」
自分と相手との解釈の違いから起きてしまったら、「私の認識不足で」という言葉を足します。勘違いや行き違い、すれ違いなど、対策を立てようと回避の難しかったケースも多々ありますよね。
たとえこちらに全く非がない場合でも、この言葉を用いて謝罪を入れるのもビジネスマナーのひとつでしょう。
もしも、会社で仕事の言い争いをしてしまった時は?
議論が熱くなってしまったり、お互いの理解がどうしても食い違ってしまっていたり…。言い争いをしてしまうケースもそう少ないものではありません。言い争ってしまった場合は、まずは頭を冷やし、我に返りましょう。
例えば、ドラマでよくある謝罪のシーンを思い浮かべてください。感情的になっていたり、過剰な謝罪になっていたり、根気よく謝罪するためにくっついて回ったり。これらの行動は社会人としては絶対NGです!現実社会においては逆効果にすらもなりかねないので、絶対にしないようにしましょう!
会社で言い過ぎたときは、素直に認めて謝罪する
もしも、会社で仕事の言い争いをしてしまった時は、「言い過ぎてしまいました」や「感情的になってしまいました」と素直に認めましょう。
会社で議論がヒートアップしていくと、どうしても言葉が過ぎてしまいます。そんなときは、決してそのまま放置せず、まずは謝罪の言葉を入れるようにしてください。相手との関係をわざわざ悪化させる必要なんてありませんよ。
会社で感情的になったら「暴言でした。取り消します」と、謝罪する
感情的になってしまった場合、我に返ったらすぐ「暴言でした。取り消します」と謝罪しましょう。
気付けば勢い任せに我を忘れ、暴言を吐いている時も。そんな自分に気付いたら、すぐに撤回しましょう。感情的になっている人の話はまともに受けてはくれません。理性を取り戻したよ、との意味を込めて謝罪します。
会社では前置きとして「不愉快にさせてしまったら…」とフォロー
「不愉快にさせてしまったらごめんなさい」と、言いにくい発言の前置きとしても使いますね。
自分の意見を素直に言うことで、相手に不愉快な思いをさせてしまうこと場合があります。たとえ正論であっても、そんな発言をしてしまった後や、発言をする前の前置きとして使うようにしましょう。こういったフォローがあるだけで、相手からの反発は薄まりますよ。
会社での言葉の行き違いには「言葉が足りなかったかもしれません」
割と頻繁に起こりうる、言葉の行き違いには「言葉が足りなかったかもしれません」という謝罪しましょう。
たとえ相手の勘違いや聞き間違いが原因であっても、こちらが詫びるのが社交辞令であり、ビジネスマナーです。賠償責任が生じるような大問題でない限りは、下手に出てこちらから謝罪するようにしましょう。
取引先へ謝罪に行くときは、まずトラブルを解消する
取引先に対してミス・失敗をしてしまったら…。というケースでは、謝罪に行くのはちょっとためらいがありますよね。というか、できれば行きたくないものです。実際謝罪に赴くと、色々を言われてしまうでしょう。
しかし、誰のせいにもせず、言い訳もせず、ぐっと我慢して終始謝罪に徹しましょう。何か余計なことを言ってしまおうものなら、個人のトラブルのみならず、会社間のトラブルにまで発展しかねません!取引先とのトラブル解消を、まずはなによりも重視してください。
早いタイミングで、上司と謝罪に伺う
重要なポイントとして、できる限り早いタイミングで謝罪に行きましょう。謝罪する取引先に対して誠意を見せるためには、時間がたってしまってからでは意味がないのです。相手のお怒りゲージを貯めないためにも、早急な訪問が必要です!
また、謝罪の訪問には、ある程度地位の高い上司と一緒に赴きましょう。もちろん、まずは上司に相談した上での行動ですが。上司と一緒に謝罪に行くことで、会社としての誠意を見せるカタチになります。そして現地では出しゃばらず、上司の半歩後ろに下がり、倣って行動をするようにしてください。
仕事でミスや失敗をした時の正しい謝罪の仕方を参考に、早急に対処しよう
仕事でミスや失敗をした時の正しい謝罪の仕方を紹介しました。積み重ねによるミス・失敗や失念からのミス・失敗。勢い任せのミス・失敗に、回避不可のミス・失敗など。起こりうる仕事の失敗の原因は様々でしょう。こちらに全く非がない場合だってあるはずです。
しかし、どんなケースであっても、社会人としてのビジネスマナーの面で考えてみたとき『まずはこちらから謝罪すること』がとても重要となってきます。今後の人間関係としても大切なスキルとなってきますので、トラブルの際にはまず謝罪する姿勢を持つようにしてください。
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