退職金の明細書で忘れずに確認すべき点
退職金の明細書と給与明細との違いとは
勤めていた会社で退職金の明細が定められている場合は、規定に基づいて退職金額計算書や明細書を発行してもらえます。退職金の明細書に書かれている内容には、退職金支給額の内訳と、どういった数字をあてはめて支給額を決定したかが記されています。主な退職金の明細書内容は、
・計算方法
・源泉所得税
・住民税などの各種控除額
・退職者の氏名、入社年月日、退社年月日
などが記載されています。退職金の明細書を見る時は、まずは以上のような項目が記載されているか確認をしましょう。
退職金の支給額だけではなく退職金の計算方法までもが書いてある
毎月の給与明細のようにただ退職金の支給額を提示するだけではなく、どういった計算方法で算出されたかまでも分かる事に違いがあります。もし会社側に借り入れがあった場合は、その分を差し引いて退職金の最終支給額を決定するケースもあります。
金額も数百万から数千万単位での支給になりますので、退職金の明細書が重要な意味をなしてくるわけです。退職金の明細書は大切な書類ですので、内容は難しくとも、数字の確認だけにとどまらず書いてある内容の確認ができると良いでしょう。
退職金の明細書で注意すべき内容とは
退職金の明細書を見てただ支給額を見て確認を済ませるのではなく、正しい計算方法ではじき出された数字であるのか、入力ミスはないのかを確認する事が大事です。
会社の退職金規定により算出方法に違いはありますが
・勤続年数
・基本給
・支給率
・職能給
・年功型の基本給連動型
といったように、多くの内容をまず理解・確認する必要があります。最近では、基本給が直接退職金にはね返らないように退職金の算出方法を割り出すことが増えてきており、その数字をもとにして算定基礎額、支給率、特別加算そして減算額が計算されています。
規定に基づいた計算方法が使われているか確認を!!
いずれにせよ、膨大なデータを入力しての算出方法になりますので、素人目には分からない部分も多くあります。ですので、しっかりとした会社内の退職金の規定に基づいた計算方式が使われている明細なのか、その部分だけでも確認する必要があります。
いまいち理解できない方は、労働基準監督署に足を運び、これまでの給与明細数か月分と退職金の明細書を持参して納得されるまで確認する事をお勧めします。
退職金の明細書は大きな意味を持っている
今後のセカンドライフのためや資産運用などに充てるために、退職金の支給額は正確なものでなければいけません。桁違いの大きな金額になりますので、中には退職金の明細を改ざんしたり、規定された計算方式には従わずに支給額を少なく見積もって提示する企業もあります。
ゆっくりでもいいので、退職金の明細書を貰ったら、もう一度計算をし直してください。支給額に違いがあった場合は、きちんと確認の問い合わせをしましょう。
「改ざんがないか」などの重要な内容が読み取れる
ただ、退職金は恩給的給付の意味合いが強く、プレゼントくらいの感覚で会社側は支給しています。退職金が賃金に該当する性質のものかどうかによって変わって来ますが、規定では退職金を支払うとあったのに支払われず、未払い退職金請求を起こされたケースもあります。
こういったことの無いようにきちんと確認したいところです。たった1枚の紙切れですが、退職金の明細書には重要な内容ばかりが記載されているわけなので、とても大きな意味のある重要な明細となります。
退職金の明細書を受け取ったら規定に則った計算方法で算出されているかを確認しよう!
退職金の明細書をもらったらそれだけで支給日を待つのでなく、規約に基づいた計算方法で算出されているのかなど、内容を確認しましょう。正確な支給額が提示されているのかをチェックする必要があります。
金額が大きい退職金となりますので、より注意が必要となります。以上が退職金の明細を知る方法についてのまとめとなります。
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