【打診する】ビジネスにおける正しい意味や注意点は?
「打診する」という言葉は、ビジネスでもよく使われます。その意味を正しく説明できますか? 使い方や注意点などを解説します。
正しい意味は?
ビジネスにおける「打診」とは、正式に交渉するにあたって、事前に相手の反応を伺うことを意味しています。「相談する」や「話を持ちかける」といったニュアンスの言葉です。
まれに、仕事の依頼やお願いをする文脈で「打診する」という言葉を使うビジネスマンもいますが、この使い方は適切ではありません。打診は意見や考えを持ちかけ、相手の意向を伺っている状態なので、「お願い」や「依頼」の意味合いは一切含まれていないのです。
「打診する」を「お願い」や「依頼」の意味合いを持つ言葉と捉えていると、ビジネスパートナーなビジネス相手との間で、大きな齟齬が生まれる原因にもなりかねません。十分に注意しましょう。
上司から「先方に打診して」と言われたら
上司から「先方に打診しておいて」と言われたとき、どのような行動をとればいいのでしょうか。先にも説明した通り、「打診」は「相手に相談を持ちかける」、「意向を伺う」といったニュアンスの言葉ですから、正式に仕事の依頼をする、お願いをするわけではありません。十分に注意してください。
ただ、上司が「打診」という言葉を誤用し、「相手に依頼をして」「お願いをして」といったニュアンスで使っている場合もあります。先方の意向を伺うだけでいいのか、もしくは正式に仕事の依頼をするのか、どちらの意味で「打診」を使っているのか判断がつかない場合は、しっかりと確認しておくとミスを防げるでしょう。
打診する際は言葉遣いや態度に注意
打診をすることは、仕事のお願いをすることではなく、「どのような返答が来るのか分からないけれど、とりあえず聞いてみる」といった段階ですので、相手に対して押し付けがましい態度や言葉使いならないように気をつけるようにしましょう。「相談するだけ」といった意識でやりとりしていると、ついフランクになりがちです。そのときの姿勢によって、相手の返答・反応は少しずつ変わっくるので、正しい敬語を使って丁寧に打診しましょう。
柔軟な対応を心がけよう
打診した結果、相手からどのような返答が返ってくるのかは分かりません。賛同を得られる場合もあれば、そうでない場合もあるでしょう。ただ、相手の意向を自分から伺っている以上、どのようなリアクションが返ってきたとしても、柔軟に対応できるように準備しておくべきでしょう。賛同を得られなかった場合に備えて、事前に代替案を用意しておくのも1つの手です。
打診されたときに気をつけたいこと
ビジネスシーンでは、仕事相手から「打診される」場合もあるでしょう。相手がこちら側の意向を伺ったり、相談を持ちかけている段階とはいえ、その後に本格的な交渉に移る場合も当然あります。自分自身で返答できる範囲はしっかりと答え、分からないことは上司に確認した上で、会社としての意見を伝えましょう。
まとめ
打診とは何かに始まり、打診するという言葉の意味や使い方を確認しました。打診の意味は勘違いしがちです。ビジネスの場では、言葉を間違った意味で使用すると、誤解やトラブルのもとになってしまうことがあります。「打診する」の言葉を使うときにも、「打診とは依頼やお願いではなく、相談という意味である」というように、正しい意味を理解しておくことが大切です。自分が打診される事もあるので正しい理解が必要です。ビジネスでとても使える言葉なので、敬語表現とともに正しい使い方をマスターしましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません