「兼用」の意味と「併用」「両用」との違い
兼用は1つで2つ以上のものを兼ねるという意味
「兼用」の意味は、1つで2つ以上のものを兼ねるといった意味になります。ですから、日傘と雨傘、それに加えて風除けの機能にも特化している傘がそこにあった場合、それは日傘雨傘風よけ「兼用」の傘になります。もちろん、日傘と雨傘だけの機能であっても、日傘雨傘兼用の傘だといえるでしょう。
「1つで2つ以上」なのが重要
兼用の意味を理解する上で大切なのは数です。1つのもので、2つ以上。その数の違いが、他の類語である両用や併用との意味の違いになるのです。「兼用」と聞くと、どことなく2つの機能だけを差すようなイメージがある方も多いかもしれませんが、2つ以上であっても兼用には当てはまるので注意して下さい。
「両用」は1つで2つという意味
兼用の意味は、1つで2つ以上です。では、それに似た単語である「両用」の意味はどうなるのでしょうか?「両用」の意味は、1つで2つという意味です。ですから、雨傘と日傘という先の例をとると、それは両用だと言えますし、兼用という言い方も出来るのです。その点、非常に意味は近いと言えるでしょう。
2つ以上を指す場合は使えない
ただ、両用と兼用には決定的な意味の違いがあります。それは、兼用は2つ以上も指しますが、両用の場合は2つの場合にしか使えない点です。「両方」は2つを指す言葉です。兼用は2つ以上ですから、そこが違いますね。兼用と両用の意味の違いは、数の違いだと覚えておくと良いでしょう。
「併用」は2つ以上を1つで使うという意味
では、兼用と似たような意味合いだと思われている「併用」と、「兼用」の意味の違いはどこにあるでしょう。これは、意味さえ理解すれば、この2つがあまり似ていないのがわかるでしょう。両用であれば、数の違いしかないので似ていると言えますが、「併用」似ていません。なぜなら、「併用」は2つ以上のものを1つに使うといった意味だからです。
兼用の逆と言える
まさに意味合い的には、「兼用」の逆の意味になると言えるでしょう。兼用が1つのものを2つ以上で使う意味なのに対して、併用は2つ以上のものを1つに使用するとので、まさに逆の意味と言えます。併用の場合は、ナイフとフォークと併用すると使いますが、兼用の場合は、ナイフとフォーク兼用のアイテム、といった使い方になります。
1つで2つ以上に使えるという意味が「兼用」で「両用」「併用」とは数の違いを覚えるのが重要
「兼用」の意味と「併用」「両用」との違いについて見ていきました。「兼用」の意味や、他の近しいと言われている単語との意味の違いは、正確に理解しておくべきでしょう。意味合い的には、数の違いが主になるので、数を忘れないように記憶してください。そして、社会人として正しく日本語を扱いましょう。
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