本音と建前の上手い使い方とは
本音と建前の上手い使い方①:建前とは嘘をつくとこと
本音と建前の使い方を紹介する前に、まずは建前とは何のためにするものなのかを説明します。建前とは、ずばり嘘です。建前を使いこなすとは嘘をつくということなのです。しかし、建前は嘘とは違う面も持っています。
建前の使い方は相手の気分を害さないように言い方を変えて要求を通すこと
嘘は自分の利益のために、あるいは不利益を隠す・打ち消すためにつくものですが、建前は「相手の気分を害さないため、あるいは、相手との関係を良好に保つために使うもの」なのです。建前といえば、「言いたいことを我慢する」ものだと思っている方もいるでしょう。たしかに、建前にはそのような面もあります。しかし、自分の言いたいことを相手に伝えるための建前もあります。「相手の気分を害さないように、言い方を変えて、自分の要求を通す」のも建前の一つなのです。
本音と建前の上手い使い方②:人間関係を保つために使う
では、本音と建前の上手い使い方について紹介します。たとえば、飲み会に誘われたとき、「今日は見たいテレビがあるから早く帰りたいなあ」と思っていても、それをそのまま口にすれば(本音)、誘ってくれた相手の気を悪くしてしまいます。もしかしたら、もう二度と飲みに誘われなくなってしまうかもしれません。
本音を隠しておきながらきちんと自分の要求を伝えること
それを避けるために、建前を使います。「本当はとても行きたいのだけれど、今日は体調が悪いから、せっかく誘っていただいて申し訳ないのだけれど断らさせていただきます。次の機会には必ず行くから、また誘ってください」というように行きます。「テレビを見たい」から「体調が悪い」に断る理由をかえただけで、相手の気分を害さず、飲み会を断ることができるのです。しかも、本音を隠しておきながら、きちんと自分の要求(飲み会を断る)を成功させています。これが本音と建前の上手い使い方です。
本音と建前の上手い使い方③:要求を通すためのコミュニケーションスキル
上記のように、建前とは自分の要求を通すためのコミュニケーションスキルの一つです。なので、相手との間に波風が立たない、この先相手との関係が気まずくならない、あるいは気まずくなってもかまわないというときには本音を口にしてもかまいません。
建前とは自己防衛の一つ
しかし、会社や社会でそのような状況はほとんどありません。取引先、顧客、職場の同僚、どれをとっても、あなたにとっては大切な人達です。だからといって、本音を一切封印して相手の要求ばかり呑んでいたのでは、今度はあなたの方がおかしくなってしまいます。「嘘をつくのは嫌いだから」と建前は言わなければ、あなたにとって世の中は非常に生きにくい場所になってしまうでしょう。建前とは、自己防衛の一つでもあるわけです。
本音と建前の上手い使い方とは本音を隠して相手の気分を害さないように自分の要求を伝えること
以上が、本音と建前の上手い使い方についてです。最初から、本音と建前を上手に使える人間はいません。みんな、失敗を重ねながら、「こういうときにはこのような言い方をすれば、相手を怒らせないのだな」ということを学んでいくのです。
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