健康診断書で気になる「業務歴」の正しい意味
健康診断に業務歴がある意味は?
健康診断に業務歴がある意味は何でしょうか。まず、健康診断にある業務歴とは、文字通り健康診断を受診している対象者の職業に関する履歴を意味しています。
しかし、会社には履歴書を提出している以上は重複でありその意味が分かりません。従って、業務歴と健康診断の関わりを確認して意味を把握する必要があります。
健康診断の業務歴は「健康への影響」がありうる仕事限定
健康診断における業務歴とは、健康への悪影響が生じる可能性が高い職場環境もしくは仕事をしていたかどうかに限られた項目です。
例えば、原子炉やレントゲン室の側で仕事をずっとしていたということでしたら、放射線による健康への影響の可能性があります。
あるいは、解体工事で常時粉塵が舞い散っている職場で働いていたとしたら、肺への悪影響等が考えられます。
こうした特定の事例を明らかことに意味があります。
業務歴を埋めるのは医師の仕事
この健康診断において、業務歴の欄を埋めるのは実は皆さんではありません。正確には、皆さんが書き込むことは許されません。皆さんの業務歴であることに違いありませんが、あくまでその欄を埋めることができるのは医師だけなのです。
素人判断してはならない健康診断の業務歴
何故、医師が埋める項目なのかおわかりになるでしょうか。健康診断書を作成するのが医師であるから、ということも言えますが、例え皆さん自身の業務歴であっても、「素人判断」が許されない項目であるからです。
つまり、自分は健康に悪影響がないと思っていても、医師がヒアリングした結果、つまりプロの目から見てそのような業務は健康に悪影響が生じる可能性があると言う場合があるからなのです。
つまり業務歴とは過去の業務に対する医師の健康評価
これで、業務歴の意義や意味がつかめてきたのではないでしょうか。
業務歴とはその文字だけ見たら履歴書と大差ないように思えますが、業務歴の欄は医師が健康診断の一環として、皆さんの過去の業務と健康への影響を評価、判断し、その判断内容を健康診断書へ書き示すためのものだと言うことです。
繰り返しになりますが、一言でいうと、業務歴とは「過去の業務に対する医師の健康評価」となります。
当てはまる業務歴がなければ「該当なし」or空欄に
従って、例えば新卒で入社する場合の皆さんであっても、過去のアルバイトで「業務歴」に該当するアルバイトをやっていたとしたなら、それらが業務歴の欄に記入される場合もあります。
また、中途の方で様々な業務経験がある方でも、健康診断上該当する業務歴がなければ「該当なし」もしくは空欄となる訳です。
健康診断に必要な業務歴とは「過去の業務に対する医師の健康評価」を意味している!
健康診断書での業務歴とは一体何なのか、その意味について見てきましたが、いかがでしたか?健康診断における「業務歴」の意味について、正しく理解しているという大学生や新人社員の諸君は少ないのではないかと思われます。誤解を招きやすい項目かもしれませんね。医師が診断する際に必要な項目として業務歴があると頭に入れておきましょう。
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