振替休日って裁量労働の場合どうなるの?休日出勤したときの考え方
裁量労働制とは?
会社と労働者の間の契約というのも、一種類ではありません。その一つが、裁量労働制となります。この 裁量労働制というのは、簡単にいうと、「仕事のやり方や進め方については、個人の裁量に任せる」制度での契約ということだといえます。
裁量労働制のメリット
実際、この裁量労働制については、働き方として見ても、良いところ、悪いところがあるといえるでしょう。
メリットとしては、仕事のやり方や進め方が、自分の裁量や時間配分で決められる、という点でしょう。
裁量労働制ではなければ、会社から労働時間について、いつからいつまでは出社が必要、と拘束を受けたりします。また、仕事を進める手段についても、上司から指示を受けたり細かい指摘があったりして、不自由さを感じることもあるものです。
仕事がきちんと進んでいれば、平日でものんびりする時間も取れる、という面もあります。こういった不自由さなく、自由に働けるというのが、裁量労働制における働く側のメリットといえます。
ウェブ系などに多い裁量労働制だが現実が多忙な職場も
とはいっても、納期が迫ると振替休日はおろか、しばらくは代休もままならないという忙しさもあるのが、裁量労働制の実状といえるでしょう。悪い意味で休日出勤が常態化していることも多いようです。このような裁量労働制ですが、仕事としては、ウェブ系やシステム関連などで多くみられるといえます。
裁量労働のデメリット
ウェブやシステム関連に携わる方だと、急なメンテナンスな障害などが起こった際は、土日にも休日出勤しないといけないという場合がかなり多いです。もしそれが振替休日であったとしても、ほとんどのシステムが24時間体制である以上、避けることはできません。
また、納期がタイトであったりして、やはり振替休日がとりづらいという実状もあるといえます。
そういった意味では、裁量労働制は個人にとって、メリットとデメリットの両方がはっきりと分かれているといえるかもしれません。
裁量労働制の場合の休日出勤
裁量労働制では、先に述べたように休日出勤も少なくありません。休日出勤をした代わりに代休を取るというのが普通です。ただ、忙し過ぎてその振替休日も取れない、という職場もあるでしょう。
そのような場合には、休日出勤した日の賃金や、休日出勤分の割増賃金も請求できる、というような規定になっていることが多くありますので、規則等を確認してみるようにしましょう。
振替休日の手続きをしている場合の割り増し手当はなし
ただし、休日出勤に対して、代休ではなく、振替休日の手続きをしているような場合だと、また違ってきます。振替休日は、休日出勤の事前に申請をしているもの、という前提ですが、こういった場合だと、出勤日と休日をあらかじめ入れ替えていることになります。よって、休日出勤についての割増賃金は発生しないようになってきます。
裁量労働制の振替休日は容易ではない!休日出勤も含め働き方が合っているかが重要
裁量労働の仕事というのは、ウェブ関連で納期があるケースの職種が多いようです。そのような職場は、仕事量が多くて、そして納期がタイトで毎日忙しいというケースを覚悟しましょう。
しかし、働き方や服装など多くの自由がありますので、メリットもデメリットもあるといえます。とはいえ、裁量労働制であっても、規定されているものとなります。振替休日や代休の取得、そして休日出勤の手当というのは、しっかり確認をするようにしましょう。
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