辞めたいのに辞められない!悪質なブラック企業の賢い辞め方
「辞めたいのに辞められない」ブラック企業の実態
今の会社が楽しければ、もっと長く働きたいと考えるかもしれません。しかし、労働環境の悪さや人間関係の悩み、あるいは純粋に自分のキャリアチェンジという観点から、辞めたいと思う人が出てくるのは仕方がないことです。
ところが、ブラック企業ではどんな理由であれ、従業員が辞めたいと思っても「辞められない社風」を作り上げているのです。本来はルール違反(違法)なのですが、そのようなブラック企業が多く実在するのが現状です。
まずは、どうしてブラック企業では辞められない(辞めさせてくれない)ケースが多いのか、簡単にご紹介します。
恣意的(自分勝手)な理由で引き止めているブラック企業が大多数
【辞めたいのに辞められない原因】
・採用費がもったいないから辞めさせない。
・手続きが面倒だから辞めさせない。
・新卒で採用しているので、洗脳しやすいから辞めさせたくない。
・使える人材なので、とことん働かせたい。
会社側にどんな理由があれ、強制的に働かせ続けるのはNGです。従業員の方は、考え抜いたうえで、辞めたいという気持ちが全く変わらないのであれば、適切な辞め方で退職する必要があります。
辞め方を知らないと時間ばかり経過してしまう!!
辞めたいのに辞められないブラック企業。理不尽な扱いのせいで、余計に辞めたい気持ちが強くなる…そんな悪循環に陥るのは、たいてい、ブラック企業の恣意的な考えが原因になります。
自分の身を守るため、適切な辞め方を知っておかないと、ずるずると時間ばかり経ってしまいます。強引に引き止められるときの対処法・辞め方を見ていきましょう。
テクニック的な意味だけでなく、自分の将来・ライフプランという観点からも大切な内容です。辞めたいのに辞められないと悩んでいる人は、以下で紹介する辞め方の基本を押さえてください。
ブラック企業をどうしても辞めたい時の辞め方①:上司より更に上の人間へ相談
辞め方で悩んでいる人は、誰に相談すればいいのか分かっていない場合が多いようです。
会社を辞める場合は、まずは直属の上司(人事権のある上司)と面談し、辞めたい旨を伝えます。これが基本的な辞め方です。ここで上司は多少引き止めるとしても、辞めたいという意思自体を否定することは出来ません。
しかし、ブラック企業の場合はルール違反を犯してでも辞めさせない(もしくはルール自体を理解していない)上司がいるのも事実です。
ブラック企業は簡単に辞められない事が多いので、引き止めにあった場合は、直属の上司を抜かし、さらに上の「人事権を持った人間(部長など)」に相談しましょう。
辞めたい意思&上司が了承してくれない旨を伝える
直属の上司のさらにうえの役職の人に相談する際は、辞めたい旨・自分の上司が了承してくれない旨、の二点を伝えましょう。
ある程度の立場の人間であればブラック企業であっても話が通じる場合が多いですし、そこで話が通じれば拒否している上司を説得してくれます。
こうやって、一人にだけ相談するのではなく、相談できる存在を複数人用意するのが辞め方のポイントです。ただし、この辞め方には注意点もあります。
余計に揉める場合があるので、悩んでいるときは避けよう
上司をすっ飛ばして、さらにその上の上司に掛け合うという辞め方は、いわば強行手段です。これは、ブラック企業に限らず、多くの会社で好まれないのも事実です。退職に限らず、様々な報連相でいえることですね。
そのため、この手段(辞め方)では上司と揉めるかもしれないというのを覚悟しなくてはいけません。絶対に辞めたいんだ!と思っているのあれば構いませんが、悩んでいるときは、この方法は控えたほうが賢明かもしれません。
この辞め方は、あくまでも意思が固まってから実践してください。
ブラック企業をどうしても辞めたい時の辞め方②:人事部に相談
ブラック企業では上司にも話しが通じない、話しにくいという場合もありますよね。上司、また更に上の人間からも引き止めに合い辞められないという場合ですが、この場合は直接人事部に駆け込みましょう。
ブラック企業であっても人事部であれば雇用上のルールは熟知しているはずなので、しっかりと退職の意思を伝えればそれに応じた対応をしてくれるはずです。
地域の労働基準監督署にも相談ができる
ただ会社によっては「上司の許可が必要、もしも許可がないなら無理」などと、人事部ですら話を聞いてくれない事もありえます。また、会社の規模によっては、人事部自体がそもそも無いというケースもあるでしょう。
この場合は、その地域の労働基準監督署に話を持ち掛けましょう。いかにこの会社がブラック企業で、辞めたいのに辞めさせてくれないという状況を伝えれば、労働基準監督署の方から会社あてに指導が行われ話を取り次いでくれます。
ブラック企業をどうしても辞めたい時の辞め方③:強行手段
会社の人間がどうしても辞めたいのに辞めさせてくれないという状況の場合、ブラック企業の辞め方として、強行手段で退職届を突き出して辞めるのも手です。国民全員には職業選択の自由があります。いくらブラック企業でも、民法上14日前までに退職届を出していれば、会社はそれを認めなくてはならない規定があり、これを違反すると会社側が処罰の対象となります。
出したのに受け取らなかった、処分したなどだと、会社側が大きな責任を負います。ブラック企業であっても法律には勝てませんので、退職届を出していれば14日後にはそのまま退職しても法律上は問題ありません。
退職願と退職届の違いに注意しよう
この時、退職届を提出しなくてはいけません。退職願ではないので注意しましょう。
退職願の場合、あくまでも「辞めたいのですがいいでしょうか?」とお願いしているにすぎないという見方があります。これは退職トラブルの時によく題材に上がるものです。
一方で、退職届であれば提出した段階で雇用契約の終了予告が成立しますから、似ているようでその効果はずいぶん異なります。辞め方の基本事項ともいえるポイントですから、十分に気をつけてください。
ブラック企業でも社内で解決できるのならそれが1番
退職時には会社側が離職票などの書類の発行しなければなりませんが、これも強行的に辞めたからといって出さないという事はありません。たとえブラック企業でも、発行しないとハローワークの方から指導が入ります。ですのでどうしても辞めたいのに辞めさせてくれないという場合はこういった強行手段はとれます。
ただし退職時は様々な手続きがあり、強行的に辞めてしまうと、ブラック企業を相手に、後々面倒となる事も多いですので出来る限り社内で解決できる様にしましょう。
辞めたいのに辞められないブラック企業に注意!適切な対処法・辞め方で退職しよう!
ブラック企業の辞め方について紹介してきましたが、いかがでしたか?
雇用のルールとして、ブラック企業であっても会社側は退職を拒否できない、辞めたいのに辞められないというのは通用しないという事をしっかりと理解しておきましょう。しっかりと退職意思を伝える事が必要です。「辞められますか」などではなく「辞めます」と断言しましょう。それでもだめな場合は上述の方法になぞり対処を進めていきましょう。
ブラック企業の辞め方として、少々手荒な方法もありますが、ブラック企業を辞めたいと思ったときは、できるだけの手を尽くして辞めて、新しい仕事を見つけるのが幸せへの道です。
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