食品メーカーへの転職に有利?全部あれば最強の役立つ資格7選
気になる食品メーカー事情とは?
将来「食品メーカーで働きたい」と考える人が、絶対に知っておくべきなのが、肝心の食品メーカー事情。一体食品メーカーは「今どんな状態なのか」、これを理解することは、食品メーカーが欲しがる人材を推測する上で重要なのです。
食品メーカーで働きたいと思っている人は、今のうちに業界事情と欲しい人材を把握しましょう。それさえ知っておけば、あとは自分がその人材像に当てはまるよう努力するだけです。
材料や管理などにシビアな業界
食品メーカーの仕事は、主に食品の生産・加工・販売・開発などを行います。食品なので、扱っている商品は勿論、消費者の口に入ることを前提にして作らなければいけません。口に入るということは、命に関わることもあります。そのため、食品メーカーでは材料・管理などにシビアな考えが必要とされます。
また、食品メーカーは他の業界に比べてみても市場が巨大なので、昔からの大手企業がゴロゴロいる業界です。この業界で勝ち残っていくためには、消費者のニーズと惹かれるものをいち早くキャッチして、商品づくりに活かしていかなければならないのです。
海外進出を狙う企業が多い
実は、食品メーカー業界が危惧すべき事態の1つとして、市場の縮小があります。現在、日本では少子高齢化が進んでおり、それに伴う人口減少は確実に訪れます。こうなると、食品メーカーの国内でのマーケットは必ず縮小します。
一説には、女性の社会進出や1~2人世帯の増加により、加工度の高い食品の消費は多くなるので、金額的な現象は少ないのではないか、という試算もあります。しかし、やはり食品市場の縮小は避けられないでしょう。その対策として、どの食品メーカーも行っているのが海外進出なのです。
中でもアジアへの進出が目立つ
食品メーカー業界では海外進出の動きが目立っていますが、中でもアジアへの進出は多いです。とくにインドネシア・ベトナム・中国などには多くの企業が参入しています。新規で工場を立ち上げたり、元ある工場に増設したりなど、様々な動きがあります。食品メーカーに興味がある人は注目しておきましょう。
食品メーカーで働くのに資格は必要ない!?
食品メーカーの就職に有利な資格を知りにきたのに、この言葉は愚問と思う人もいるかもしれませんね。しかし、実際のところ、食品メーカーで働くためには資格は必要ありません。
ライバルがみんな資格を持っていなくて自分だけが持っているから、内定が貰えるという保証は全くないのです。その事は心に留めておきましょう。
専門の大学で食品の知識を習得・研究する方が有利
食品業界に就職するためにまず思いつく資格として、管理栄養士の資格が思いつく人が多いと思います。ところが、この資格を持っている人は、世の中にはたくさんいます。そのため、資格を持っているだけでは、全く差別化にならない=「圧倒的有利」にはならないのです。
むしろ有利なのは、専門の大学で食品の知識を習得したり、旧帝大クラスの理系学部で研究して優秀な成績を残したりするケースです。「食品メーカーで働きたいけど進路で迷っている」という高校生には、一生懸命勉強してもらってこちらの道を選んでもらった方が食品メーカーで働ける可能性は高まるでしょう。
無いよりは有利!食品メーカーで役立つ資格7選
先程、食品メーカーに就職するために資格は必要ないとお伝えしましたが、あくまでそれは絶対条件ではないという事です。資格の取得は熱意の証拠にはなります。無いよりはあった方が断然良いのです。
そこで、食品業界に入る上で持っていると就活が多少有利になる、働き始めてから役立つ、という資格を7つまとめました。全部持っていたら最強になれるかもしれません。食品業界で働きたい人は、是非全ての資格を取得するつもりで頑張ってみて下さい。
ただ、忘れてはいけないのは、この資格が就職時に評価されるのは、資格を持っている事実ではなくて、「なぜその資格を取ろうとしたか」「この資格を取得するためにどのような努力をしたか」という点です。資格を取る前にはきちんとこのことを詰めてからにしましょう。その方がモチベーションも上がりますよ。
資格①:管理栄養士
紹介する1つ目の資格は、「管理栄養士」です。管理栄養士といえば、食品メーカーへの就職に有利な資格の中でも、誰もが1番にイメージできる資格ではないでしょうか。
管理栄養士は、食品メーカーだと商品開発などで役立ちます。その他の職場でも、病人や高齢者の栄養管理や栄養指導、病院や学校・社員食堂などでの献立作り、スポーツ選手への栄養指導など、有資格者には多くの活躍の場があります。
食品メーカーに就職できなくても、役立つ職場はたくさんある点でも魅力的ですね。いずれにしろ、食品メーカーに入れば、食品の知識を覚えることは必須でしょう。在学中に管理栄養士の資格を取っておいて損はありません。
資格②:調理師
持っていると役立つ2つ目の資格は、「調理師」です。実は食品メーカーの中でも、商品開発志望なら料理が出来た方が良いと言われます。そのため、調理師も持っていて損ではない資格です。また、調理師の資格を持っている事で、他の食品関係の資格の受験資格を満たす場合が多いのもメリットです。
調理師の資格を取得するのは大変かもしれませんが、食品メーカーで今後働く中で商品開発をしたいなら、今のうちにとっておいた方が、後々苦労しないかもしれませんね。
資格③:食品衛生責任者
3つ目に紹介する資格が、「食品衛生責任者」です。食品衛生責任者は、食品を製造する工場や販売店、飲食店などで必ず有資格者がいなくてはならないとされています。
食品の製造・加工・調理・販売が衛生的に行われるように指導する役割があります。食品メーカーにおいては必要とされる存在と言えるでしょう。
食品衛生責任者を取得するには、各都道府県で行われる養成講習会を終了する必要があります。ただし、栄養士・調理師の資格がある人はそのまま有資格者となるようです。
資格④:TOEIC
食品メーカーの就職が有利になる資格4つ目は、「TOEIC」です。先述したように、食品メーカー業界では海外進出の動きが活発です。少子高齢化が進むにつれて、この動きはさらに発展していくことでしょう。
そうなると、当然英語ができた方が企業からは良い印象を受けるでしょう。それを証明する分かりやすい基準として、就活ではTOEICがおすすめです。ただ、TOEICは最低でも600点以上はないと就活では逆効果になる恐れがあるので、なるべくしっかり勉強して高得点を狙ってください。
資格⑤:簿記
5つ目に紹介する資格は、「簿記」です。簿記は食品メーカーというより、どの企業でも役立つ資格といえます。食品メーカーの中でも、事務や経理の仕事に興味がある人にはとくにおすすめです。
簿記の資格があれば、事務や経理の仕事をする上で即戦力を期待されますし、数字にも強いとアピールできます。食品メーカーに限らず就活では有利になる資格なので、就職に不安がある人は是非取っておいて損はありません。
資格⑥:ビジネス実務マナー検定
紹介する6つ目の資格は、「ビジネス実務マナー検定」です。この資格も上記の資格と同様に、食品業界以外でも役立つ資格といえます。何よりビジネスマナーが身についている事をアピールできます。社会人経験のない就活生やフリーターの人におすすめできる資格です。
また、ビジネス実務マナー検定は、食品メーカーの中でも、営業職につきたいと考えている人はとくに有利になる事間違いなしでしょう。
資格⑦:PC関係各種
最後になりました。7つ目に紹介するのは、「PC関係各種」の資格です。これも食品メーカーに限らずですが、現在は多くの企業でPCを使っています。資格を持っていれば、それに関する教育は必要なくなりますし、企業としてもメリットがあります。
こちらも社会人経験のない就活生やフリーターにはとくに意味のある資格となるでしょう。
食品メーカーの就職に資格は必要ない!でも取れるものは取るべし
食品メーカーは消費者の口に入る商品を作る事になるので、材料選びや管理問題には非常にシビアにならなければなりません。また、最近では少子高齢化が進み、近い将来人口減少による国内マーケットの縮小化が危惧されているため、海外進出が増えてきています。
食品メーカーへの就職を目指す方は、この辺の事情をよく理解して、求められる人材を意識して資格を取る事をおすすめします。また、資格を取るだけで安心せずに、資格を取る目的や過程は大事にして常に前を見据えて努力を続けるようにしましょう。資格は持っていて損はありません。頑張って下さい。
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