「借りる」の正しい敬語表現と使い方【丁寧語・尊敬語・謙譲語】
「借りる」を敬語に変換してみよう
では、ビジネスシーンで大事になってくる敬語の言葉遣いに関してですが、まずは「借りる」を基本の敬語に直してみましょう。
敬語の基本は「謙譲語・丁寧語・尊敬語」
社会人として働く上で、ビジネス敬語を使いこなすのは絶対必須です。では、敬語について説明しておきます。
「敬語」は謙譲語・丁寧語・尊敬語に分類することができます。使い方は下記の通りです。
【謙譲語】:自分のことをへりくだって、間接的に相手に敬意を表す言葉となり、自分側の呼び名や、動作を示す動詞に使用します。
【丁寧語】:丁寧な言葉遣いをすることによって、相手に敬意を表す言葉です。
【尊敬語】:相手に敬意を表す言葉となり、相手側の呼び名や動作を示す動詞などに使用します。
例:
【借りる】の変換は
「お借りになる」→お客様が傘をお借りになる。(尊敬語)
「お借りする」→傘をお借りします。(謙譲語)
「借ります」→傘を借ります(丁寧語)
以上のような使い方となります。
「借りる」を謙譲語に変換
ここまで「借りる」の敬語の変換に関して紹介してきましたが、この「借りる」の尊敬語は「お借りになる」など、変換の仕方は理解できたと思います。
「借りる」の謙譲語は「お借りする」や「拝借する」です。実際に謙譲語を使うシーンや文例には、どのようなものがあるのでしょうか。
謙譲語:は動作対象となる人を持ち上げ自分を下げる
目上の人に対して、何かを借りる場合は、
「こちらのペンをお借りしてもよろしいでしょうか?」
「こちらのペンを拝借してもよろしいでしょうか?」
「お手を拝借」
以上のように謙譲語では「お借りする」「拝借する」を使いますので、尊敬語や丁寧語の使い方と、混同して間違えないようにしておきましょう。
「借りる」を尊敬語に変換
この尊敬語の「借りる」は、目上の人が何かを借りたときに使います。実際にこの「借りる」を尊敬語に変換して使うシーンや文例を見てみましょう。
尊敬語:相手の動作や状態を高めて敬う
目上の人が、何かを借りる場合の例文は、「部長が、オフィス内備品をお借りになる」のように言います。
「借りる」の尊敬語に変換した時の正しい使い方ですが、ここで見ている分には簡単だと思いがちで、実際には間違って尊敬語を使っているケースが多いです。
ですので、意識的に使ってみて、いつでも正しい尊敬語が使えるようにしておきましょう。
「借りる」を丁寧語に変換
「借りる」の丁寧語では冒頭でも説明したように「お借りする」や「拝借する」です。実際に丁寧語が使われるシーンや文例を見て確認しておきましょう。
丁寧語:表現を丁寧にして相手へ敬意を表す
何かを借りる際に、相手へ丁寧に伝えるときのの例文です。
「こちらの傘を借ります」
このように「借ります」を使います。
丁寧語は、ビジネスシーンでもっともよく使われる敬語です。普段から意識的に使えるようにしておきましょう。
「借りる」を正しく敬語(謙譲語・丁寧語・尊敬語)に変換しビジネスシーンで使おう
いかがでしたでしょうか?今回は「借りる」の敬語に関して紹介してきました。敬語は謙譲語、丁寧語、尊敬語に分類することができ、ビジネスシーンだけではなく、仕事をする上で非常に重要だと言えます。
「借りる」を謙譲語で表現するとに「お借りする」のような使い方でしたよね。今回紹介した借りるは特に、尊敬語と謙譲語を間違って変換することが多い敬語なので、使うときは注意しておきましょう。このような言葉遣いを、しっかりと身につけておくのも社会人として当然です。
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