会社の携帯電話を紛失した際の適切な対処法と始末書の例文
失くしてからでは遅い!会社用の携帯電話の紛失に備えよう
タクシーや電車での移動中、また何気なく入った喫茶店でふとしたすきに置き忘れてしまったりと、何かと取り出すことの多いのが携帯電話です。
これだけ頻繁に使用する機会があれば、当然、失くすきっかけもそこら中にあふれてしまいます。
しかし、もしそれが会社から貸与された携帯電話であれば、紛失してしまっては始末書となってしまい、とても大変です。
会社の携帯電話を紛失する危険を減らすために、日頃からどのように気を付けていけばいいのでしょうか?
会社の携帯電話を失くさないコツ
会社の携帯電話を出したら、テーブルの上に置いておかずに、その都度携帯電話を片づける習慣をつけましょう。ネックストラップなどを使って、肌身離さず持っておくようにするのも会社の携帯電話の紛失を防ぐためのポイントです。
また、多少ケースは違いますが、接待などで酔っぱらって会社の携帯電話を紛失してしまうことが多い人は、お店に入る前に鞄にしまっておくか、会社の人に預けるようにしましょう。
携帯電話の紛失を防ぐために入れる位置を決めておく
そもそも、会社からの貸与物である携帯電話をなぜ紛失するのか、そのケースを考えましょう。急いでいて置き忘れた、話に夢中で置き忘れた、うっかりしていた、携帯電話を紛失する理由としては色々あるでしょうが、ポケットから滑り落ちて紛失する場合もあります。
そう考えると、会社の携帯電話を紛失する前にそのようなケースを想定するのはほぼ不可能といえるので、あらかじめ自分の身の回りには置かず、会社の携帯電話を、鞄の中で入れておく場所を決めておくなどの対応が良いでしょう。
会社の携帯電話の紛失を想定する大切さ
会社の携帯電話を紛失したと考えておくのは大切です。携帯電話を無くしたシーンを想定してあらかじめ対策を取れば、常にそこをチェックするだけで社用携帯の存在を確認できるからです。
かばんの中でも携帯電話はここ、財布はここと決めておけば、かばんに入っているかどうかが一目で分かり、会社の携帯電話を取り出す際もスムーズです。ただし、ポケットの数が多すぎるかばんは“適当に物を入れてそのまま忘れてしまう可能性があるので、ここと決めたら必ずそこだけを使うようにしましょう。
会社用の携帯電話を紛失したらまずやるべきこと
会社から貸与された携帯電話は、ほとんどが主要3キャリアだと思います。主要キャリアは、紛失・盗難時の対策として同じようなサービスを提供しているのですが、実はキャリアによって最初にやるべきことは多少異なります。
会社の携帯電話を紛失した場合、始末書を書く前にこれらの紛失・盗難時のサポートへ連絡することが重要です。
紛失して会社の情報を漏洩してしまってはいけません。それこそ始末書だけでは済まなくなってしまします。
それでは、社用携帯を紛失した際の手続きを、キャリアごとにご紹介します。
NTTドコモの場合 → 0120-524-360
ドコモなら、すべての手続きが1つの連絡先で完結します。
ドコモのAndroidスマートフォンの場合、通話やメールなどのサービスを制限する「利用一時中断」、スマートフォンの画面やおサイフケータイ機能にロックをかける「おまかせロック」、端末で事前設定をしてあれば基地局やGPSで端末の位置を検索できる「ケータイお探しサービス」のすべての手続きが、1本の電話連絡で完了します。
そのため、とくに手続きの順番を考慮する必要はありません。会社の携帯電話を紛失した場合、とにかく電話をすれば問題ありません。
auの場合 → 0077-7-113
auは、緊急停止前に位置検索やリモートロックを掛けましょう。
auのAndroidスマートフォンの場合、位置情報を取得して探す「安心セキュリティパック:位置検索」、遠隔操作で端末やおサイフケータイの機能にロックをかける「安心セキュリティパック:リモートロック」、電話を止める「緊急通話停止」を利用できます。
ただし、緊急通話停止を行うと安心セキュリティパックが利用できなくなるため、必ず「緊急通話停止」の前にこういった手続きを行うようにしましょう。
SoftBankの場合 → 0800-919-0157
SoftBankは、遠隔ロックと位置検索の利用条件に注意しましょう。
SoftBankのAndroidスマートフォンも他社と同様、電話回線を停止する「回線停止続き」、遠隔操作で端末やおサイフケータイ機能にロックをかけられる「安心遠隔ロック」、端末の位置情報を検索する「紛失ケータイ捜索サービス」を利用可能で、特に順序を気にする必要はありません。
しかし、「安心遠隔ロック」「紛失ケータイ捜索サービス」は、それぞれ利用するために必要な条件があるので、事前に会社の携帯電話の契約内容を確認するのをオススメします。
会社の携帯電話を紛失した時の始末書の例文
万が一、会社から貸与された携帯電話を紛失すれば、始末書の作成が必要となる場合があります。その際、参考になる始末書の例文についてまとめてみました。
この会社の携帯電話を紛失した際の始末書の例文を活用しなければいけないケースにしないのが理想ですが、もしも会社の携帯電話を紛失して始末書を書かなければならなくなった際に、始末書の書き方として参考になるはずです。
それでは最後に、会社の携帯電話を紛失した場合の始末書の書き方について見ていきます。
会社の携帯電話を紛失した場合の始末書の例文①
平成XX年 XX月XX日
所属
氏名
始末書
■不始末の内容
平成XX年 XX月XX日、帰宅途上のXX線の車内にて鞄を紛失し、顧客の社名、担当者名、電話番号、メールアドレスなどの個人情報、約200社、300人分の入った携帯電話を紛失いたしました。鉄道会社及び警察に届け出ましたが、現在まで発見されず、個人情報の漏洩事故を引き起こしました。
■不始末の原因や理由 反省とお詫び
この漏洩事故は単純な不注意から生じたものですが、日常の注意を心がけていれば起き得なかったことであり、大変、深く反省しております。会社ならびに、顧客企業200社様、担当者300人様に、心よりお詫び申し上げます。
■不始末を繰り返さないという誓い
今後は、このような不始末を二度と繰り返さないことをお誓いいたします。
■寛大な措置のお願い
このたびは、寛大なご処置を賜りますよう、お願い申し上げます。
■結び
以上
会社の携帯電話を紛失した場合の始末書の例文②
代表取締役社長
ΟО 殿
平成○年Ο月Ο日
○○部 ΟО ОΟ 印
始末書
去る平成Ο年Ο月Ο日私は、会社より貸与されていた携帯電話を客先へ向かう新宿から千葉の区間で紛失しましたと考えられ、 鉄道警察と千葉駅前交番に遺失物届けを同日提出しましたが、警察からの連絡はも未だにありません。 紛失に気づいてからその携帯に電話を入れましたが、マナーモードとなってたためか、気づかれることもなく数時間後に電源が切れた状態となりましたので、 その携帯は使用できない状態といたしました。なお、紛失した携帯電話には、10数件の顧客の連絡先が入っておりますが、顧客へのメールは保存されておりません。
この度の不始末は、私の不注意が招いたものであり、深くお詫びするとともに、以後このようなことのないよう、 会社よりの貸与品は、細心の注意を払い取扱うことを固くお誓いいたします。
以上
会社の携帯電話を紛失した場合の始末書の例文③
タイトル 、日付、所属、氏名
平成○○年○○月○○日
株式会社定型コーポレーション
代表取締役社長 ○○ 殿
○○部○○課 ○○
始末書
平成○○年○○月○○日、帰宅途中のカバン紛失により、会社用の携帯電話を紛失し、業務に支障をきたしましたことを心からお詫びいたします。警察にカバンを紛失した旨の届出をしておりますが、未だ手元には戻っておりません。ひとえに私の不注意から、会社に多大な損害を与えましたことを誠に申し訳なく存じております。深く反省し、今後は二度とこのような不始末を繰り返さないように十分注意することをここに誓います。何とぞ寛大な御処置を賜りますようお願い申し上げます。
以上
会社の携帯電話を紛失した時はまず各社サポートセンターへ連絡!その後始末書を書こう
今回は、会社の携帯電話を紛失した際の対処法と始末書の例文について見てきました。会社から貸与されている携帯電話は、会社のもので私物ではありませんので、その取り扱いは特に慎重を期すべきものといえます。
もちろん、会社用の携帯電話を紛失しないで始末書を書く機会がないというのが一番ですが、 会社から貸与されている携帯電話を紛失したら、まずは各キャリアへの適切な対応と、その後の始末書までしっかりと考えておきましょう。
そして、社用携帯を紛失した際は、例文を参考に必要な情報をしっかりと埋め込んだ始末書を提出して、会社に謝罪の意を示すのが重要です。
万が一、会社の携帯電話を紛失してしまった場合は、対処法と始末書の書き方を、この記事を参考にしてみてください。
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