始末書の書き方の例文/文例まとめ
物を壊してしまった時などに始末書を書く
大きなミスをしてしまった時、会社の備品を壊してしまった時などに、始末書を書かなければならない場合があります。始末書にはいろいろありますが、始末書の大体の書き方をまとめます。
始末書は当事者の反省の弁を述べるための書類
そもそも始末書とはどのような目的の文書なのでしょうか。始末書とはその名の通り、不始末に対して記入者が謝罪し、再発防止を約束するための文書です。そのため、報告書などのように「~だ」や「~である」といった第三者的な書き方ではなく、「~です」「~でした」といった当事者の目線で書かなければなりません。基本的には不始末を起こした後に、職場の上司から書くよう指示を受けてから記入する必要があります。本人が勝手に始末書を書いて提出しても受理されませんので、その点には注意してください。
始末書の構成は決まっている
始末書は企業によってその形式は異なりますが、構成はほとんど共通しています。それは、以下の通りです。
・不始末の内容
・起こした原因
・不始末に対する謝罪や反省
・再発防止への誓約
・寛大な措置、処分を求める旨
この部分の内容を記入すればある程度形の整った始末書となるでしょう。
始末書の例文
状況・原因・結果・反省と再発防止の誓いを入れて始末書を書いていくとどうなるか、例文をご紹介します。
始末書
始末書(中央寄せ)
平成○○年●月●日、私が商品の発注ミスを起こしてしまったために、本来閉店まで販売すべきだった広告商品を売り切らせてしまい、お客様に多大なご迷惑をお掛けしてしまいました。この件でお客様からの信頼を落としてしまう結果となり、会社にも損失を負わせてしまったことに対して、深くお詫び申し上げます。
今回の件は当日が特別セールの開催日で多くのお客様が来店すると見込まれたにもかかわらず、在庫量が多いと判断して通常の平日と同様の発注を行ってしまった点が原因です。
今後は、お客様や会社に対して再度ご迷惑をお掛けしないよう、今後は発注方法を変更し、広告商品は閉店時まで在庫が残るよう余裕を持たせ、日ごとののマーケット状況に合わせた発注の調整、各発注担当社員とのコミュニケーションをとるなどの改善に努めますので、寛大なご措置を賜りますよう、お願いいたします。
以上(右寄せ)
顛末書の例文
始末書と似た書類に顛末書などかあります。いずれも自分の大きなミスで、会社に損害を与えてしまった時などに書く書類です。ただし、顛末書は始末書と違って、書くのは当事者ではありません。上司やさらに上の管理者が記入を行います。そのため、文章の目線は第3者の立場で書く必要があります。では、具体的にどのように記入すべきか、例文を交えて紹介します。
顛末書
顛末書(中央寄せ)
この度発生した青果売場商品の売価違いの件について、調査をしておりましたが、原因や再発防止策についてまとまりましたので下記の通りご報告いたします。
1.発生日時
平成○○年●月●日開店~午前11時45分まで
2.該当商品
ふじりんご4個パック
3.内容
本来398円(税込)で販売すべきところを398円(税抜)、税込429円で販売
レシートの履歴を調査したところ、該当時間中に15パックの売上を確認
4.原因
青果売場では通常、開店1時間前から社員1人が全体の売場売価確認を行った後、
各ブロックごとの品出し担当者が二重チェックの形で売価を確認していた。
しかし、発生当日は通常時と異なり2人の欠員が出ていたことから開店15分前まで
開店準備作業に従事。その後すぐに社員が売価確認を行ったものの、品出し担当者
による二重チェックが行われず、売価の間違いを見逃してしまった。
5.今後の再発防止策
・現在開店1時間前に行っている社員による売価チェックの実施を厳守。
・ただし、現在青果売場担当の従業員が規定数を下回っているため、セール実施時
は売価の二重チェックが困難になることから、開店30分前より他売場社員に対して
売価チェックを委託。
・バーコードのない商品でもチェックができるよう、青果売場が一覧表を作成し貸与。
・同様にPOPにもバーコードの数字を記載し手入力できるようにする。
なお、現在売価違いで購入されたお客様へのご連絡とお詫び、ならびにご返金対応はすべて完了済。同様の事態を起こさぬよう、青果売場責任者には厳重注意。各売場にも注意を促しながら再発防止に努める。
まとめ
始末書は、会社で大きなミスをした時に書くものです。反省文は始末書に比べてやや感情面での反省を強く表明し、反対に顛末書は事実関係に重点を置きます。進退伺いは、退職の進退を人の判断にゆだねる物です。
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