栄転祝いに対するお礼状の文面マナーと例文
礼状の文面は受け取る相手を考え心を込めた文章に!
栄転に限らず礼状を書く場合は、「相手の気持ちを受け取る」という意識を持ち、心のこもった文面にするのが鉄則です。
もし品物を頂戴した際は、こちら側の喜びを伝えるためになるべく早めに礼状を出すようにして、品物の感想を具体的に書くようにするなど文章に心を乗せるのが重要です。
「栄転」は自らを称える表現なのでNG!「転任」や「着任」を使おう
昇進・栄転祝いのお礼状では、自慢や得意気な文面にならないよう、謙虚な姿勢でお礼を述べるのも大切です。
例えば、「昇進」「栄転」などの語句は自らを称える表現となるため、「転任」「着任」といった言葉を選ぶようにしましょう。
こういった一語一句にまで配慮した表現は、自分を祝ってくれた方々に対する礼状の文面として必ず心がけたいマナーです。
また、過剰な表現だけでなく、「自分にこのような大役は・・・」「あなたの方が優れているのに」といったマイナス表現も、相手にとって嫌味になる場合がありますので注意しましょう。
栄転の礼状には前任地での厚情に感謝した文面も添える!
栄転に限らず、転任や部署替えの送迎会を開催してもらったのであれば、その礼状を文書をもらえると誰でも嬉しいものですし、ビジネスマンのあなたの心意気を示せるものだといえます。
栄転祝いの礼状を書く際は、前任地での厚情に感謝した文面と、相手の発展や多幸を祈る優しい言葉を添えると、より一層丁重な礼状となります。
最後の締めの文面にも注意をして、栄転祝いに対する礼状を作成しましょう。
栄転祝いに対する礼状の例文
では、栄転祝いの礼状を書く際の文面のポイントを踏まえて、実際に礼状を作成する際の例文を見ておきましょう。
繰り返しになりますが、大事な点はお世話になったお礼を慎み深く伝え、今後の抱負や変わらぬ指導・お付き合いを願う言葉を近況とともにしたためるようにする点です。
上司に送る礼状の例文
株式会社 ○○
○○(役職) ○○(名前) 様
拝啓 ○○の候、貴社におかれましては、益々(隆盛/ご繁栄/隆昌/清栄/盛業)のこととお慶び申し上げます。
さて、このたびの○○(栄転先)への転任に際し、早速ご(丁重/丁寧)なお祝い状と(結構/過分)な(お祝いの品/ご厚志)まで(いただき/賜り/頂戴いたし/恵贈賜り)まして、誠にありがとうございます。
また、○○在任中は、ご厚情にあずかり深く感謝申し上げます。新任地においても皆様のご期待に沿うべく、(一意専心の気持ちで/全身全霊で/専心努力し/一層精励し)、職務に打ち込む所存でこざいます。今後とも、(変わらぬ/倍旧の)ご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
まずは、略儀ながら書中をもちましてご挨拶かたがたお礼申し上げます 。
敬 具
平成○年○月○日
株式会社 ○○
○○(自分の名前と役職)
同僚や前任地の部署に送る礼状の例文
拝啓 〇〇の候、皆様にはお変わりなくお元気にお過ごしのこととお喜び申し上げます。
さて、このたびの私の転任に際しましては、力強い励ましのお言葉に加え、お心のこもった送別会まで開いていただきまして、誠にありがとうございました。
正直に申し上げて、新しい職務への戸惑いも残ってはおりますが、これまでの経験を生かし、周囲の協力も得ながら、微力ですが努力してまいりたいと考えております。
今後とも何かにつけお力添えをいただくことと存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
本日は取り急ぎ御礼のみで失礼をいたします。 敬具
栄転祝いに対する礼状は受け取る相手の立場に立ち厚情に感謝する文面にしよう
今回は、栄転祝いに対するお礼状の文面マナーと例文について見てきました。
栄転については、あくまでも主賓は栄典する側であるといえますが、お祝いに対する礼状は相手への配慮を忘れないようにするのがビジネスマナーです。
受け取る相手の立場に立ち、厚情に感謝する文面にするようにしましょう。
一語一句にまで気を配り、締めの文面にも感謝をしたためる。これらは、自分を祝ってくれた方々に対する礼状の文面として必ず心がけたいマナーであり、良い関係性を続けるためのコツともいえます。
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