商社と総合商社は違う?知っておきたい仕事内容
商社には2種類ある
商社とは何かと簡単に説明すると、食料品から石油や石炭、自動車、通信衛星まで、世の中のありとあらゆる「もの」を世界中と取引している会社のことです。
この商社には2種類あるという部分から紹介していきますので、しっかりとおさえてくださいね。
①専門商社
専門商社のメインとなる業務は「物流」です。いえばメーカーと販売店との橋渡し役。例でいうならば、中間業者といったイメージをしてもらったほうが良いでしょうか。
業務内容をもう少し話すと、専門商社は国内でも海外でもやり取りがあり、輸出入、販売からマーケティングなどを行います。専門という名前のとおり、ある特定分野に特化しています。たとえば日用品、医薬品、化学製品、食品、鉄鋼、機会、繊維、燃料、IT、住宅、建材などがあります。そして専門商社企業の数は非常に多いです。
《有名な専門商社》
特定の分野に特化した商社を、専門商社といいます。
専門商社として有名な企業は以下の通りです。
・JFE商事
・イトーキ
・キヤノンマーケティングジャパン
・東京エレクトロン
・長瀬産業
・日本紙パルプ商事
・リコージャパン
・アルフレッサホールディングス
・岩谷産業
②総合商社
日本で総合商社というと下記に紹介する7社となります。
《総合商社7社》
・三菱商事
・三井物産
・伊藤忠商事
・住友商事
・丸紅
・豊田通商
・双日
以上となります。簡単にいうと専門商社がたくさん集まったようなイメージが総合商社といえます。総合商社の業務では様々な分野を扱い、ビジネスの規模が桁違いに大きいです。100億円単位で大きく投資をして大きく儲ける。そんな企業です。
専門商社の仕事内容とは
専門商社の仕事内容は主に営業です。詳しくどのような仕事内容なのかを紹介します。仕事の流れとしては、自社が仕入れた商品を他社に売り込むことです。そのため、専門商社の営業職には、仕入れた商品の高度な知識が必須となります。
顧客にとって本当に必要な商品であるか、どういった有意性があるのか、などの商品の専門知識を持っていなければ、商談が成り立ちません。
商品データの入力・納期管理・入金管理など細かい作業まである
専門商社の営業の仕事には、商品データの入力や納期管理、入金管理など、細かい仕事が多くあります。専門商社の営業はルート営業が中心です。
取引先から継続した受注はありますが、商談では短時間での交渉と判断が求められるので、難しいと感じることもあるでしょう。さらに、顧客は他の専門商社でも見積書を取っている事が多く、対応が1日遅れると他の専門商社に受注が決まってしまう事も多いのです。
総合商社の仕事内容とは
それでは総合商社の仕事内容についてみていきましょう。総合商社の仕事内容は主に、「トレード」と「事業投資」です。詳しく仕事内容について紹介します。
トレード
総合商社の根幹となる仕事内容はトレードです。トレードとは、旧来的な物を右から左に流す仕事です。例えば企業Aが鉄板を作って中国の企業に売りたいとします。その時に鉄鉱石を鉄鋼メジャーから買い付け、八幡製鉄所まで搬入される手続きを整える仕事を担当するのが企業B。「流通業者」をイメージした方が業務内容がイメージしやすいかもしれません。
このようなトレードのやりとりが総合商社の仕事内容の基本となります。特に営業職では現地に飛ぶことも多く、国際的なビジネスセンスが必要となります。
事業投資
事業投資とは、商社が国内外の企業に対して出資を行って人を送り込み、それまでのトレードビジネスで培ったノウハウを生かして経営に関与します。そして企業の成長に伴う企業価値の増大や配当金といったところから収益を上げるという仕組みです。
商社は専門と総合商社にわけられる!仕事内容の違いをおさえよう
商社の仕事内容について紹介してきましたが、参考となりましたか?商社は専門商社と総合商社にわけられます。そして商社の仕事は高給であるぶん、とても激務だといわれています。大手総合商社ともなれば、日本を支えるような事業にも数多く携わっています。
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