保育士の資格取得の難易度はどれくらい|満たすべき受験資格と知っておきたい試験内容
保育士になるには受験資格と試験に合格する必要がある
保育士とは保育所などの先生という認識でも間違いありません。正確にいうと、児童福祉法第十八条の四より「この法律で、保育士とは、第十八条の十八第一項の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。」と定義されています。
保育士は国家資格となりますので、誰でもなれるわけではありません。受験資格を満たした上で、試験に合格する必要があります。
各条件付きで中卒から大卒まで受験資格がある
受験資格ですが、中卒から受験できます。もちろん、その中にも条件が設けられています。たとえば中卒では、卒業後に児童福祉説で5年以上かつ7,200時間以上の経験がなければ保育士の試験は受けられません。
高卒では、卒業した年月日が基準になりますし、学校教育法に基づいた大学卒であれば学部・学科関係なく誰でも受験できます。
最終学歴などで受験資格が大きく変わってきますので、自分がどれに当てはまるかきちんと確認しておきましょう。
保育士試験では筆記と実技試験がある
保育士試験の試験内容は全部で筆記試験9科目+実技試験があります。
【筆記試験】
1科目目:保育の心理学
2科目目:保育原理
3科目目:児童家庭施設
4科目目:社会福祉
5科目目:教育原理
6科目目:社会的養護
7科目目:子どもの保健
8科目目:子どもの食と栄養
9科目目:保育実習理論
※各筆記試験時間は1時間
【実技試験】
・音楽表現に関する技術
・造形表現に関する技術
・言語表現に関する技術
※3つの中から2つを選択する
これらの試験にすべて合格することで、保育士の資格が取得できます。実技試験は、筆記試験合格者のみ受験することになります。
保育士の資格取得の難易度はかなり高い
ここからは、国家資格である保育士の気になる試験難易度について紹介します。結論を述べると、非常に難しい試験で、難易度は高いです。国家資格ですので、簡単であるはずはないですが、独自調べによると、毎年の合格率は約10~20%の間です。この数字からもいかに難易度が高いかが分かるでしょう。周りと同じように勉強をしていては、合格することができないので、細かいところまでしっかりと対策しておくと良いです。
各科目6割以上の点数が合格基準になる
保育士試験の難易度が高いと言われる理由には、筆記試験の合格点数が6割以上ということが挙げられるでしょう。全科目の合計ではなく、1科目毎に6割を超えなければなりませんので、8科目満点でも、1つコケてしまうと不合格になります。苦手な科目を他でカバーすることができないのです。しかし、一度合格した科目は3年間は有効になりますので、その間に不合格科目を必ず突破しましょう。
保育士は親が面倒をみれない間に、代わりに子どもの命と安全を守る仕事ですので、誰でもなれるような職業であってはいけません。高度で専門的な知識と技術が必ず必要になるので、難易度も高く設定されているのでしょう。
指定保育士養成施設の卒業でも保育士の資格が取れる
ここまで、保育士試験で保育士の資格を取得する方法を紹介してきましたが、もちろん大学などで資格を取得することもできます。それには、厚生労働大臣が指定している「指定保育士養成施設」の卒業が必要です。保育に関する学科のある大学や短大、専門学校が対象となっています。
保育士試験の難易度は非常に高い!各試験科目で6割以上の点数を取ることが必須になる
ここまで、保育士試験や難易度についてみてきましたが、いかがでしたか。国家資格である保育士試験は非常に難しいです。合格率は毎年10%台が多くなっており、試験の点数基準が高いのが理由となっているようです。筆記試験は9科目あるので、万遍なく勉強して対策をとる必要があるでしょう。また、指定保育士養成施設の卒業でも保育士にはなれるので、通って資格を取得しとも良いです。
保育士は子どもの命を預かる重要な職業ですので、中途半端な気持ちは捨てて、覚悟を持って試験に挑みましょう。
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