強制は違法?休日出勤の法律知識と上手く断る方法
休日出勤はよくあること?会社の実態
休日に業務が発生した場合、もしくは何等かの別の理由で会社側から休日出勤が強制されるような場合というのはよくあることなのでしょうか。まずは、休日出勤の実際にあった体験と休日出勤の多い業界の情報を集めてみました。
反強制的に休日出勤させられたという意見も
では、ここでは、休日出勤の実体験をネット上で調べてまとめてみましたので、みていきましょう。
「上司が代わり、毎日の残業と休日出勤を強制させられるようになりました。上司の仕事の補佐のために、休日も返上して夜中2時まで毎日毎日働き続けました」
「休日出勤は、土曜日はほぼ毎回出勤するなど、休日出勤を強要させられました。仕事量と勤務人数の需要と供給のバランスが取れていなくて、ほぼ全員こんな感じです。自分の時間は全く取れず、給料はよかったものの使う暇がない。おまけに身体も壊しました。その当時、従業員の中では、『結婚したら勤まらない部署』と言われ、他の部署の方々からも、『お前の部署はおかしい』と言われていましたね。」
上記のように、実際に休日出勤がある企業は多いようです。
休日出勤が多い業種ワースト3は「外食」「建設」「医療・福祉」
あるサイトでのネット調査では、
休日数が最も少ない業種は
「小売/外食」の104日。
次いで、
「建設/不動産」の107日、「医療/福祉」の110日が続くと紹介しています。
この3業種は、企業が定める休日数に比べて、就業者の取得できている休日数が7〜9日ほど短く、休日出勤や代休の未取得などもあるようです。
顧客ニーズに合わせて年中無休や土日祝日に営業している「小売/外食」や「建設/不動産」では、休日が少ない傾向のようです。
自分の会社が休日出勤が適法かどうか確認しよう
国民の休日には、当然休む権利があるはず。そう考えがちですが、中には会社側が休日出勤を社員に強制できる契約になっている場合があるんです!休日出勤を強制できる契約になってしまっていると、中々断ることもできません。
それでは、意外と知らない休日出勤にまつわる労働基準法について見てみましょう。
この機会に、自分の会社は休日出勤を強制できる契約になっているのかどうか確認するのもいいかもしれませんよ。
36協定に同意したら休日出勤は強制される
残業や休日出勤を従業員にさせる場合は、過半数労働組合又は過半数代表者と労使協定を締結する必要があります。
この協定は労働基準監督署への届出が必要になり、協定届、協定書の双方を届出る場合と協定届のみを提出するケースがあります。
労働基準法第36条に規定されている為、36協定と言われています。36協定に同意したら休日出勤は強制される物となる訳です。
ただし従業員がこれを知らなかった場合は違法に
残業、休日出勤は、ほとんど全ての会社が行っているといえます。
しかし、この手続き用件をクリアしていない会社も多くあるのが現状です。
この36協定は例え手続きをしていても、協定相手が過半数労働組合でなかった、過半数労働者の選任手続きが適法でなかった、従業員に知らせていなかった場合は労働基準法違反となりますので、こういったところもしっかりと押さえておきましょう。
会社が違法にあたる休日出勤の場合は転職することを考えよう
今いる会社が、違法にあたる休日出勤を強制してくる場合は、転職を考えることをオススメします。国が定めるルールとして休みが設定されているのにも関わらず、それを無視して強制的に出勤させることは普通ではありません。
しかし、いきなり転職なんてリスクが高いですよね。そこでオススメなのが、「doda合格診断」です。あなたの経歴やキャリアを入力するだけで、合格可能性のある企業を診断してくれて、自分の実力を知ることができます。利用は無料ですので、腕試しがてら気軽に診断してみてください!
労使協定を締結してない会社で休日出勤を断るには?
会社が労使協定は結んでいないという方に向けて、労使協定を結んでいない場合でも会社が無理な休日出勤を求めてきた場合、どのように会社に休日出勤を断るのかを考えてみましたので、見ていきましょう。
以前から予定があったことをアピールする
土日休みの方であれば、水曜日あたりから週末の予定のアピールをされてみてください。
『週末は3ヶ月前くらいから、仲間で予定を合わせてバーベキューなんだよね。』
『親戚の結婚式があるんだ』など、前もって決まっていた予定ということも含めてアピールすると、断る際に更に良いでしょう。
以前から計画を立てていた方に対して、会社としても無下に休日出勤はなかなかお願いしにくいものです。また毎週週末は習い事を習っているという設定にする事も大変おすすめです。月謝を払って通っている習い事を休んでくれという事も会社としては結構休日出勤を言いづらいため、断るにはもってこいです。
ただし、休日出勤を断る際に決して言ってはいけないワードは、『毎週予定がなくて暇なんですよね。』という事。
『どうせ暇なんだろ。』と休日出勤を任されてしまう確率がグンとあがってしまい、休日出勤を断ることができなくなります。
家庭の事情をアピールする
家庭の予定こそ、日々仕事に追われている人は休日にしか出来ません。
なので、休日出勤を断る際には、存分に家庭の事情をアピールしましょう。
『週末は、水道(ガス)の工事の立会いをしなければならない』
『電気の工事が入っていて、動作確認等の為に家にいなければならない』など、公共機関の修理の立会いは、非常に使いやすい言い訳です。
また、『子供の幼稚園の父親参観日なんです』『祖父母の病院の送り迎えを頼まれれてしまっている』など、どうしても家族の為の予定で、抜け出す事ができないといった予定であれば、休日出勤は非常に頼みにくいですので断る理由としてもかなり有効です。
週末は、家の為に日々働いていますといったアピールを普段からしっかりしておく事で、断る際にもその言い訳により信憑性が増すと思います。
普段からテキパキと仕事を頑張る
休日出勤をしないためには、日頃から仕事でしっかりと成果を出しておくこともとても大切な事です。
休日出勤を頼みやすい人の特徴として、“普段から仕事で成果をあげていない人”“仕事が遅い人”が多いと感じます。
日頃からテキパキと一生懸命働き、且つしっかりと成果をあげていれば、『毎日がんばってくれているから、休日はしっかり休んでくれ』と、上司も休みをあげたくなる対象となると思います。
普段から仕事で成果も挙げず、のんびり働いている人に対して休みをくれる程、社会は甘くないです。休日出勤を断るためには、日々の仕事を120%の力で頑張る事が大切です。
そして、上司の休日出勤させたいリストから外れる事が何よりも大事な事です。
休日出勤に関する法律の基礎と断る方法をこの機会におさえておこう
いかがでしたか?
休日出勤に関する労働基準法の基礎知識と上手に断るための方法について紹介してきましたが、
休日出勤をなるべくしないためにも、上手な断る方法を知っておくこと。また、日頃から仕事において努力を惜しまない事をお勧め致します。
そうすることで、休日出勤を頼まれる可能性も低くなりますし、事前に断る方法を知っておくことで急に休日出勤を頼まれたとしても、うまく断ることができます。
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