社内の人に向けた退職挨拶のビジネスマナー
退職する際は一言でも挨拶をするのが礼儀
「立つ鳥跡を濁さず」というとおり、一定期間会社にいたのなら、社内の人々との関わりが絶対にあったはずです。
仕事はひとりでは決してできません。最終的にはいがみ合ってしまったような同僚や上司にも、一言挨拶をするのが、社会人の礼儀でしょう。社内全員に退職の挨拶をしましょう。
苦手な人・嫌な人でも退職挨拶はする
社内には苦手な、嫌な人はいるでしょう。
しかし、そんな人に対してでも退職の挨拶するのがマナー。同じ社内だけど、会わないからいいやとならずに、皆と同じように退職の挨拶をしてください。
退職挨拶はメールではなく口頭が良い
最近はメールでの連絡が主流になってきましたので、社外はともかく、社内の退職挨拶もメールで済ませる方もいるかもしれません。
しかし、直接声をかけて一言お礼の挨拶をするということが大事です。どんな人でも、わざわざ自分のところに来て、退職の挨拶・お礼を言われて、悪い気は起きません。退職したとしても、どこかで再会するかも分かりませんので、同僚や上司に良い印象を残しておくことは大事だと言えます。
退職挨拶しなかったことが後で問題に
「社内の上司からセクハラやパワハラが原因で退職に至った」などの場合は、辛い思いをしてまで挨拶に回るべきなのでしょうか。この場合は社会常識というよりは、個人の感覚の問題といえるのではないでしょうか?
もし次の転職先が決まっていて、同業他社だったら、元同僚や上司にどこかで再会する可能性もありし、仕事でのトラブルになる可能性だってあります。嫌でもきちんと挨拶をしておくというのも手でしょう。
ただし無理だと感じたら退職の挨拶はしなくてもいい
もう二度と会うつもりもないし、絶対に会いたくないという社内の相手に、わざわざ無理して挨拶をする必要はありません。この件に関しては、ネット上でも意見はさまざま。仕事とはいえ、ビジネスライクとはいかない感情の問題だけに、個人の判断次第と言えるでしょう。
退職挨拶のマナーとは?
ここでは、最後に退職挨拶のマナーについて紹介していきますので、ポイントをおさえておきましょう。
退職日は机回りをきれいにしたり、溜りに溜まった私物を段ボールに詰めたりと忙しいでしょうが、最後に社内であたふたとしないように、事前に準備してください。
それでは、具体的に退職の挨拶をする際のマナーを見ていきます。
メールで退職の挨拶をする場合は要旨が伝わるように
取引先の担当者や他部署の方など、普段仕事で身近にいない方に報告する場合、まずはメールで退職の報告を行いましょう。
その際、「自分が退職する」ということがきちんと伝わるように心がける必要があります。特に取引先の場合、後任者と挨拶に行くことになるかもしれませんので、明確に要旨が伝わるような文面を作成してください。
退職の挨拶メールに盛り込むべき内容を理解しておきましょう
退職の挨拶メールに盛り込むべき内容として以下のことがあげられます。
■退職の意志
■退職日
■在職中にお世話になったお礼
■今後の抱負
■後任者の紹介、仕事がどう引き継がれているか
また、目上の上司や大事な顧客に対しては、本来はがきなどの書面で連絡する方が丁寧です。
昨今はメールが一般的になっていますので、メールでもOKですが、その際には、後日改めて直接挨拶に出向く旨を伝えておくのがマナーと言えるでしょう。
直接挨拶に回る場合は手土産持参
退職の挨拶に回る場合、誰に挨拶に行くかということを把握してから始めましょう。
挨拶漏れがあっては取り返しがつきません。 絶対に挨拶に行かなければならない人物をリストアップしたら、実際に挨拶に出向きます。手土産を持参して好印象を残しましょう。
会社を辞める時はメールか口頭で社内全員に退職挨拶するのが基本的なマナー
社内の人に向けた退職挨拶のビジネスマナーについてまとめてみましたが、いかがでしたか。
退職する際には、基本的に挨拶をするべき。その際、人間関係が悪くて直接伝えたくない方には、無理して口頭で言わなくてもいいのでは、という意見が多いようです。
しかし、社会人のマナーとしては、せめてメールで一言挨拶しておいた方が無難でしょう。会社を退職しても、今後なんらかの形で転職先企業に自分の評判が伝わるとも限らないので、マナーを守れる常識人という印象を残しておくことが大切です。
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