もっと高い給料が欲しい!そんな時に知っておきたい市場価値とは?
自分の市場価値がどれくらい知っていますか。転職を考えると急に気になりますが、そもそも誰がどうやって決めているのでしょう。普段生活している中で「自分の市場価値はこれくらいかな」なんて実感する機会は、まずないですよね。転職しようと考えて調べてみたら、あまりの低さに絶望する人も出てくる市場価値。どうやって決まるのか、どうすれば高くできるのか見てみましょう。
市場価値とは
そもそも市場価値とは、どのような意味を持つのでしょうか。本来、市場価値は転職に限って使われるものではなく、マーケティング全体で使用されます。 わかりやすい例で言うと、大学の偏差値が挙げられるでしょう。受験生全体の学力の平均値を50とし、それよりも優れていれば51以上、劣っていれば49以下と格付けされます。 転職市場においても同様で、能力が平均値より高いのか、それとも低いのかによって価値を算出されることが一般的です。転職のみでいえばその限りではなく、他人が持っていない経験(上場に立ち会った経験や、全社MVPなど)をしていたり、特別なスキル(解析やSEOなど)を持っていたりすることで、市場価値が大きく変動します。 一般的に企業からの需要が高いエンジニアは、総合職よりも市場価値が高いとされており、多くの年収診断ツールでも高い年収が表示される傾向にあるようです。
市場価値が一般的になったのはここ20年のこと
いまや一般的な言葉になっている市場価値。しかしこの言葉、一般的になったのはここ20年くらい。みなさんの親御さんが就活をする時期には、まだ使われていない言葉だったんです。
元を辿れば1997年の山一証券を筆頭にした相次ぐ経営破たんで、大企業=安定ではないという気運が高まり、会社の外でも評価される実力が必要だという考えが広まりました。
「このまま会社と共倒れはできねえ!」そんな想いと共に誕生したのが市場価値です。
社内評価と市場価値は別物
ここで気を付けたいのが「社内評価と市場価値は必ずしも一致しない」ということ。 わかりやすい例が営業です。営業の絶対的な評価はもちろん売上。新卒の就活サイトを見るとよく目にするように、売上以外にもいろいろな評価の基準があります(中には売上だけで評価が決まる、ガチすぎる会社もあります)。新規顧客の数で評価されることもあれば、新しい企画の立案が評価される場合もありますし、クライアントからのリピート率で評価されることもあります。 そしてこれらの評価方法は、会社によって異なります。売り上げもそれなりだし、新しい企画も積極的に出しているんだから、市場価値は高いだろうと油断している人は要注意。転職先では「企画?そんなことより、早く新しい客捕まえてこい」なんて言われてもおかしくありません。
市場価値を上げる前に知っておきたいポイント
市場価値の高さは転職をする上で欠かせません。できれば少しでも自分の市場価値を上げたいと考えるでしょう。しかし市場価値にはいくつか注意点があります。市場価値を上げる前に、まずはしっかりとポイントをおさえておきましょう。
市場価値は2つの要素で診断される
市場価値は大きく分けて2つの要素に分けられます。1つは知識や技術といった、特定の仕事に必要な「専門的スキル」、1つはコミュニケーション能力やプレゼン力といった、仕事の種類に関係なく必要な「汎用的スキル」です。 市場価値と聞くと専門的スキルばかりを意識する人が多いですが、それだけでは不十分です。しっかり汎用的スキルを磨くことも忘れないようにしましょう。 エンジニアなどはプログラミングといった専門的なスキルが重要視されるイメージが強いですが、実際はクライアントやチームメンバーとのやり取りも多く、コミュニケーション能力が求められます。技術だけあってもコミュニケーションがとれなければ、高い市場価値を得ることはできません。
市場価値は能力に比例するとは限らない
またもう1つ注意したいのが、「市場価値は能力に比例するとは限らない」ということ。何も転職に限ったことではありませんが、需要より供給が多ければどうしても価値は下がります。 こちらでは美容師を例にとってみましょう。私たちから見れば美容師の技術はとても真似できない専門的なものですし、お客さんを楽しませるためのコミュニケーションにも長け、幅広い年齢・業界と人脈を持っている人が多いという特徴があります。 ところが専門的スキルも汎用的スキルも高い美容師の給与は、とても低いと言われています。これは美容師の数が多すぎるのが原因です。わかりやすくするために少し専門的すぎる美容師を例にしましたが、ここまでいかなくても自分の磨こうとするスキルを見たときに、需要に対して供給が多過ぎないか、考えておきましょう。
市場価値を上げるためにまずやるべき3つのこと
市場価値の前提として知っておきたいことをお伝えしてきました。さあ、以上をおさえた上で、いよいよ本番の市場価値を上げる方法です。ぶっちゃけここしか読まない人もいるでしょうが、構いません。これから紹介する3つのポイントをおさえて、自分の市場価値を上げましょう!
希少性×需要のあるスキルを磨く
市場価値を上げるためには「希少性があり、需要があるスキル」を磨きましょう。 英語のスキルと聞くと、別に今更珍しくもないと思うかもしれません。しかし、実際に自分を含めて身の回りで、英語ができる人がどれだけいますか?ちなみにここで言う「できる」というのは、英語で会議に参加できたり、電話で貿易をできたりするレベルのことです。多くの人が学ぶ英語であっても、そのレベルまで磨いたスキルには立派な希少性があります。このように「必要とされるけどできる人が少ないスキル」を磨けば、一気に市場価値は上がります。 ちなみに希少性が高すぎるものは要注意です。いくらスワヒリ語が堪能でも、活かせる場が少なすぎます。都合よく求人があれば圧倒的な強さを発揮しますが、そんな機会はそうありません。しっかり需要のあるスキルを磨きましょう。
転職エージェントを活用する
転職を成功させるなら、その道のプロに聞くのが確実です。転職のプロにあたるのがエージェント。今転職市場ではどんな人の市場価値が高いかを的確に教えてくれます。
また第三者として自分を見てくれるので、新しいスキルだけでなく今のスキルで使えるものがないかも確認してくれます。自分では何の役にも立たないと思っていたスキルが、思わぬところで役立つことがあります。どうせ転職エージェントはどこも無料ですから、バンバン使いましょう。
とりあえず転職活動をしてみる
自分の市場価値がわからない人は、とりあえず転職活動してみましょう。そのまま引っ掛かるかもしれないし、とりあえず受けてみようくらいの気持ちだと最高です。
実際に面接までこぎつけると、いろいろ聞かれます。今後の目標は?あなたが会社にもたらすメリットは?今の会社の問題点を改善するための考えは?こんな感じでいろいろ聞かれます。
そこで初めて気付きます。「あれ、俺ヤバいな」と。それで構いません。適当に受けて受かるほど世の中甘くありません。目的は受かることではなく、危機感を感じることですから。このままだといざ転職しようと思ってもどうにもならないぞと思えば、日々の仕事にも身が入り、自ずとスキルも身についていきます。
ちなみにどれだけボロボロでも「今回は相性が悪かった、次は大丈夫だろう。」なんて思える超ポジティブ人間には効果がありません。時間の無駄なので、そういう人は先に紹介した方法を試してください。
市場価値を上げたかったら流行を察知して武器を磨こう
市場価値の歴史や、具体的に市場価値を上げる方法を見てきました。すごく大枠で言えば、市場価値を上げる方法は、「世間で求められているのに人手が不足しているスキルを徹底的に磨く」ことです。もちろんそのスキルは1つじゃありません。それを探すためにエージェントの活用などの方法もありますが、基本はコレにつきます。自分が持っているスキルで通用するものは無いか、無ければ何を身に付けるべきかは、転職に関係なく知っておきましょう。
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