キャッシングにおける総量規制の意味
キャッシングとは現金融資サービスを指す
キャッシングとは、金融機関から個人に対する現金融資サービスを指します。キャッシングには、カードローンと、クレジットカードに付随したキャッシングサービスがあります。クレジットカードの目的はあくまでもショッピング機能に主軸を置いているため、キャッシング機能のサービスはカードローンと比べて利便性に劣る場合もあるため、理解しておきましょう。どちらのキャッシングも、無担保で現金を借りることができるため、冠婚葬祭が重なって給料日前に生活費が足りなくなってしまったときなどに利用する人は多いです。
キャッシングで融資を受ける方法は幅広い
かつては、キャッシングといえば、ATMでローン専用のカードを使ってお金を借りるものと考えられていました。しかし、最近は利用者のニーズに合わせてサービス内容も進化していて、カード発行なしで必要なときに振込融資が受けられたり、銀行カードローンの場合は普通預金のキャッシュカードでキャッシングができる場合もあります。借りたいときにすぐに借りられる、人目を気にせず銀行ATMから借りられる、など利用者のニーズに応じた様々なサービスが展開されていますが、金融会社によって内容は異なります。
総量規制で年収の3分の1以上の融資は受けられない
総量規制とは、2000年代になってから貸金業法の改正によって定められ施行された、新しい規制です。貸金業者で現金を借りる際、申込者の年収の3分の1を超える融資ができないという法律の規定です。このような総量規制がなぜできたかというと、バブル期前後から利便性の高いカードローンで現金融資を受ける人が急速に増え、当時は利息も現在の倍以上のケースが多かったことから、多重債務に陥る人が急増して社会問題化されたことが背景にあります。
キャッシング利用者を借金過多から守るための規制
総量規制とは、簡単に言うと、借り過ぎ貸し過ぎの防止策です。総量規制が定められている貸金業法という法律は、もともとは貸金業規制法という法律でした。平成19年の改正の際に名称が変更されました。貸金業の適正な運営と借りる側の利益の保護を目的として制定されている法律です。年収の3分の1を超える貸付とならないよう、貸金業者が指定信用情報機関において借り手の総借入金残高を確認する義務もこの法律において定められています。
総量規制はすべてのキャッシングが対象ではない
全てのキャッシングにおいて総量規制が適用されるわけではありません。貸金業法は、貸金業者に適用される法律です。そのため、銀行カードローンの場合はこの法律が適用されず、総量規制についても適用対象外となるのです。よって、銀行カードローンで融資を受ける際は、年収の3分の1を超える限度額設定となる場合もあります。複数の借金を低金利の銀行カードローンに借り換えして借金を一本化する「おまとめローン」も、この総量規制の適用がないために可能となっていて、人気を集めています。
銀行系カードローンは総量規制の対象となる
総量規制の適用有無について誤解されやすいのが、「銀行系」カードローンです。銀行系カードローンというのは、銀行グループに属する消費者金融会社の提供するカードローンのことを一般的に指します。消費者金融業界の統廃合により、現在の大手消費者金融の大半は銀行グループに属します。しかし、あくまでもカードローンを運営する会社は貸金業者であって銀行が直接カードローンサービスを提供しているわけではないため、総量規制は適用されるのです。
キャッシングの総量規制とは年収の3分の1以上借りられない利用者の借り過ぎ防止策
総量規制とは、貸金業法などにおいて規定される、借り過ぎ貸し過ぎの防止策です。年収の3分の1を超える借入れを原則禁止とするものです。総量規制が適用されるのは貸金業者からの融資に限定されるため、銀行カードローン融資は適用外となります。クレジットカードのキャッシングサービスによる融資は、総量規制が適用されます。申込をする貸金業者以外からの借入れも含めて年収の3分の1を超えてはいけない為、審査においては必ず信用情報の照会が行われ、申込時点での他社借入状況の確認が行われるのです。
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