マーケティング用語「PPM」の意味3つ【映像撮影業界】
PPMの意味と映像撮影の用語①:PPMとは広告等撮影関係者が撮影前に行う最終確認の会議の事
まず、映像撮影におけるPPMの意味から紹介します。PPMとは、プリプロダクション(Pre Production Meeting)の事で、広告主や広告会社、制作会社の責任者やスタッフが撮影に入る前に行う最終確認の為の会議の事です。ここで確認する事は、「企画・制作意図・演出・出演者・セットデザイン・ロケ地・衣装・小道具・音楽・スケジュールなど」です。
映像撮影の発注から撮影までのシナリオ作りなどの準備工程すべてもPPMという
また、映像撮影の発注を受けてから実際に撮影に入るまでの準備、たとえばシナリオ作りや予算や資金集めなどの準備工程すべてを指して、PPMという事もあります。この場合、特にシナリオ作りがPPMの中心作業になります。シナリオが決定したら、それに合わせたキャスティングやロケ地を選定します。
PPMの意味と映像撮影の用語②:プロダクションは撮影作業・期間や撮影会社などの意味で使う
映像撮影では、PPMの後、今度は撮影作業に入ります。PPM後の作業を「プロダクション」と言います。「プロダクション」は撮影作業や撮影を行う期間を主に指して使うマーケティング用語なので、撮影を担う会社やグループの意味で「プロダクション」を使用する事もあります。
フィルム撮影かビデオ撮影かでプロダクションでの作業行程に違いが出る
プロダクションでは、フィルム撮影かビデオ撮影かで、後の作業行程に違いがでます。フィルム撮影の場合は、映像と音を別々にとるので、後に映像と音を合わせる作業が必要になります。ビデオ撮影の場合は、最初から映像と音を一緒にとる事ができるので、後で映像と音を合わせる作業をする必要がありません。最近では、作業の手間が省けるビデオ撮影が主流になっています。
PPMの意味と映像撮影の用語③:ポストプロダクションとは映像と音の編集などの仕上げ作業
PPM、プロダクションと進んできた映像制作は、最後に「ポストプロダクション」の作業に入ります。「ポストプロダクション」はポスプロとも呼ばれ、撮影した映像の編集や音のミックスなどの仕上げ作業を行う事の意味があります。映像制作のうち、ポストプロダクションの部分だけを担当する会社やスタジオを、ポストプロダクション専門と言う意味で「ポストプロ」と呼ぶ事があります。
フィルム撮影では映像と音を合わせる編集作業が必要だがビデオ撮影では不要
フィルム撮影とビデオ撮影の作業の違いは、ポストプロダクションの段階でもあります。フィルム撮影では、このとき映像と音を合わせる作業を行わなければなりません。また、フィルム撮影にはネガを切ったり貼ったりする編集作業が必要です。ビデオ撮影ではこのような編集作業は必要ありません。
映像撮影業界ではPPMには関係者が撮影前に行う最終確認の会議という意味がある
以上が、「PPMの意味とは?映像撮影のマーケティング用語」についてです。PPMは映像撮影以外のビジネスシーンでも使用されますが、こと映像撮影の場合には、上記のような意味で使用されるので、覚えておいてください。
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