やたらと媚びる人って?媚を売る人の特徴と職場での行動7選
「媚びる」の意味は「へつらう」こと
職場や身近な集団の中にいる媚びる人。対象の人物に低姿勢ですり寄り、ひたすら褒め続ける。この媚びるという行為にはどんな意味があるのでしょうか?「媚びる」の意味は、人から気に入られる態度や行動をとり、機嫌を取ろうとする様です。「媚びへつらう」などとも表現され、権力者にすり寄ります。また、女性が男性の気を引くために色っぽい態度や表情をするという意味もあります。
職場にいるとすぐにわかる
媚びている人は身近な所にいても、すぐに判別できます。なぜなら、行動パターンが大体同じだからです。職場では特に、媚びを売る男性社員や女性社員を見つけやすいでしょう。自分より立場が上の人にだけ態度が違いますからね。
人に媚びる心理を知ろう
そんな、目上の人に気に入られようと行動している媚びる人。一体どのような心理で動いているのでしょうか?大きく分けて、自分をよく見せたいという欲求と、否定されないように防御策をとっている2つの心理が考えられます。誰だって人から嫌われたり、評価を落とされるのは嫌ですからね。そんな心理が肥大化したのが、媚を売る人なのです。
媚びる人の心理
- • 人から褒められたい
- • 出世したい
- • 自分を否定されたくない
- • 孤立したくない
- • 強い人の傍にいたい
媚を売る人の特徴【女性】
媚びる人の心理を理解したところで、次はどのような行動をとっているかを見ていきましょう。まずは女性から見ていきましょう。媚を売る女性はわざとらしい行動が目に付くのが特徴です。以下、5つにまとめてみました。
職場のイケメンに媚びる
イケメンが嫌いな女性はあまりいないのではないでしょうか?大好きとまでいかなくても、ちょっとは気になるはずですよね。媚びるタイプの女性は特にイケメンに対して目がありません。職場にいるイケメンには積極的に近づいて話しかけたり、褒めたりを繰り返しています。「イケメンから好かれてる私って素敵!」という心理から行う行為です。
同僚や後輩にも媚びる
媚びるタイプの女性は上司だけでなく、同僚や後輩の男性社員もターゲットにします。目上の立場だけでなく、広い範囲までまんべんなくカバーすることで、全ての異性から自分を気に入ってもらおうとしているのです。女性に免疫のない新入社員の男性は魅了されないように注意しましょう。下心が芽生えると仕事が手に付かなくなってしまいますよ!
ちやほやされたがる女性が多い
職場のマドンナ的存在でいたい。そんな心理から男性社員に媚を売る女性も少なくありません。特に意味がなくても、異性からちやほやされると気持ちがいいですからね。たとえ私生活がうまく行っていなくても、毎日通っている職場の中だけでも気持ち良く過ごしたい。そんな心理があるのかもしれません。
犬や猫のような甘えた声で迫る
男性社員に媚びる人は、その話し方も独特です。犬や猫のような甘えた声で近づいてきます。ある時は犬のように従順に、またある時は子猫のように気まぐれになって男心を巧みにくすぐってきます。その時の目線も強烈で、椅子の隣にしゃがみ込み、上目遣いで話しかけてくると来たものです。年配の男性ならコロっとなびいてしまうかもしれませんね。
褒めながらもいじってくる
イケメンでない男性に対しては、また別の方法で媚びてきます。それは、少しいじわるな態度をとりつつも、さりげなく媚びるというもの。わざとらしくても嫌味に感じない女性だけが持つ、超高等テクニックです。
媚を売る人の特徴【男性】
続いては媚を売る男性の特徴を見ていきましょう。基本的には上司に気に入られて出世したい、クビにならないように会社にしがみ付いていたいという心理によるものです。
職場で上司に媚びまくる
男性が媚を売る相手のほとんどは上司など、自分よりも目上の相手です。同僚よりも上司から評価されて、出世レースを有利に進めたいというよこしまな気持ちがあります。しかも、仕事面での評価でなく、単に気に入られたいという一心により、基本的には上司の行動をすべて褒め称えてしまうのです。
後輩にはイライラすることが多い
自分より目上の存在にはひたすら媚びるものの、目下の存在に対してはめっぽう厳しいです。仕事のできる後輩に先に出世されてしまわないか、常に不安を感じています。そのため、後輩や部下にきつく当たってしまう人も多いです。
イケメン顔ではない
媚びるタイプの男性にはあまりイケメンはいないようです。それは見た目に限った話ではなく、純粋な男性としてのカッコよさが欠けているという意味でもあります。上司に媚びへつらう姿は、お世辞にもイケメンとはいえませんからね。
声だけはイケメンな場合もある
見た目や行動は非イケメンでも、声だけは例外です。圧倒的な美声で話しかけてきます。まさにイケメンボイス。耳元でささやかれてしまうと、女性の上司なら少しうっとりしてしまうかもしれません。そんな、目上の人に気に入られたい一心によって、欠かさずボイストレーニングを続けてるのでしょう。
職場で同僚がひいきされるとストレスに感じる
自分からは媚びるくせに、同僚が上司からひいきされているのを見ると、非常にストレスに感じてしまう特長もあります。「上司から可愛がられる資格があるのは自分だけ」という自信過剰ぎみな心理が働くからです。自分の姿を客観視できていない証拠ともいえます。
職場で媚びを売る行為とその内容7選
媚を売る人の男女別の特徴を把握したところで、次は実際に職場でどのような行動をしているのかを見ていきましょう。
思い出してみると“あるある”と感じるものばかり。職場にいる媚びたがる人と比べてみてください。
人を褒める言葉に詳しい
職場で媚を売る人は、沢山の褒める言葉に精通しています。それは普段から辞書を引いて勉強し、実践によって磨き上げてきた苦労の集大成でもあります。いかに相手を気持ちよくできるか考えに考え抜いた語彙力(ごいりょく)によって、上司から上司の間を渡り歩いているのです。
人を褒める言葉の例
- • そのスーツ、カッコいいですね
- • 今日もお美しいです
- • 仕事が速すぎてびっくりしました
- • いつも最適な指示をいただきありがとうございます
- • ご家族想いなのですね
適度にぶりっ子を演じて心理戦に持ち込む
主に女性に多い行動パターンであるぶりっ子ぶる方法。同じ女性からの受けはすこぶる悪いものの、男性によっては非常に気に入ってもらえる場合があります。特に年配の上司は守ってあげたいという気持ちから、大満足してくれるかもしれません。適度なボディタッチも効果的な媚び戦術です。
外面だけはいい
媚びる人は対象者に対しては非常に良い格好をします。しかし、対象外の人に対しては結構冷たかったりしますよね。相手によって態度を変えるため、外面だけはいい人が多いです。媚を売りながらいい人イメージを植え付ける、これが職場での行動理念の1つになっています。
飲み会では上司の隣にコバンザメ
苦手な人も多いとされる職場の飲み回。でも、媚びる人はここぞとばかりに出席率100%です。ただし、上司や社長など、目上の人が参加している場合に限ります。席の段階で目上の人の隣を陣取り、グラスが空になりそうなのをチェックしながらサポートします。まるでコバンザメのように密着することで、良い印象を与えようと必死なのです。
上司に媚びる同僚には腹を立てる
自分は媚びまくっているくせに、同じ行動をとっている同僚に対しては敵対心を燃やす傾向が強いです。「あいつは自分より上司に気に入られようとしている、許せない!」という嫉妬に似た感情を抱いてしまいます。こうなってはもう大変、媚びる人同士のバトル勃発です。
尊敬される人になりたいと思っている
目上の存在には媚びへつらうものの、同等かそれ以下の存在からは尊敬されたいと考えているのも、社内での行動に表れています。上司に媚びることで出世を目指し、周囲からも権力者に近い存在と思われたいからです。でも、傍から見れば虎の威を借る狐。尊敬されることはありません。
虎の威を借る狐とは
- 強い権力を持つ虎の後ろに立って威張る狐を人間関係に例えたものです。
それでも尚、未来に媚びる
このように、媚びる人は社内ではあまり快く思われていない存在です。もしかしたら、媚びる対象である上司からも好かれていないかも。それでも尚、未来に媚び続ける姿勢を崩すことはありません。なぜなら、媚びることがライフワークになってしまっているからです。
媚び売りに失敗すればこの体たらく
社内で媚びる人の7つの行動を踏まえて考えると、うまく行けば出世も不可能ではありません。しかし、癖が強い自分でもあるため、媚びる相手を間違えて失敗すれば、社内でも浮いた存在になってしまうでしょう。ここからは、媚を売ることに失敗してしまった場合のデメリットを説明します。
老け顔でイケメンに迫っても職場の噂になるだけ
女性の場合は媚を売る範囲にも気をつけなくてはなりません。新人のイケメン君ばかりを狙っていても、いつかは噂が広がってしまいます。後輩のほとんどから避けられるような状況になったのでは、せっかく媚びてきた意味がなくなってしまいますよ。
上司をイライラさせてしまう
媚を売る相手にも気をつけなくてはなりません。少しおだてただけで気に登るようなタイプならいいですが、極めて冷静な相手には要注意です。媚が通用しない可能性があります。あくまで上司と部下の関係と割り切っているドライなタイプには、どれだけヨイショしても効果は期待できません。むしろ、余計にイライラさせてしまうだけです。
職場の上司のストレスで左遷も!
冷静なタイプの上司だった場合、媚びたことがマイナスに働くケースもあります。ストレスが限界に達したとき、上司のとる行動は無視などのモラハラか、左遷などの人事的行為です。従業員の評価制度が整っている会社の場合、下手に媚びることが命取りになる場合もありますよ。
そこまでしてコビルナ!
自分だけがいい想いをするために始めた媚びを売る行為。しかし、実際はこのていたらくです。そこまでして媚びる必要はないのかもしれませんね。媚びる行為によって上司や同僚に不快な思いをさせてしまうくらいなら、最初から媚びないほうがいいです。
成功するには、少しの強引さが必要。
媚びる必要なんてない。最初から良く見せる必要もない
後に崩れるくらいなら、最初からありのままでいること。— 口ベタだったのに見違える程、変われた方法 (@hironnchi7) 2016年8月5日
気立ての良い人の劣化コピーでしかない
実際のところ、ただ媚びるだけでは気立ての良い人の劣化コピーでしかありません。普段から人の良さを醸し出している人は、自然とみんなから好かれています。気が利いて優しくあることは、自然体で行ってこそ意味があるからです。無理をして媚びるよりも、気が利く性格の人になったほうがいいですよ。
人を褒めること自体は悪くない
媚びることはあまり尊敬される行為ではありませんでしたね。でも、人を褒めること自体は悪い物ではありません。むしろ、社内のモチベーションを上げる意味でも非常に重要です。媚びるのではなく、自然体で褒められるようになりましょう。
褒めながら謙虚に生きるのがいい
無理をして上司に取り入ろうとするよりも、少し引いた位置からみんなを支えてあげたほうが遥かに尊敬されます。立場に関係なく人を観察し、頑張った人に対しては謙虚に褒めるようにしてみてください。褒められた人はきちんと見ていてくれたのだと、感動してくれますよ。
媚びない人生を送れるように
自分より立場が上の人に一生媚び続ける人生。それはなんだか寂しい気もします。本当は媚びない人生を送れるようにした方がいいのではないでしょうか。相手の考えに合わせてへりくだってばかりいるよりも、自分の意志で活動したほうが生きている実感を得られるはずですよ。
ある種のリップサービスだと考えよう
しかし、いきなり媚びて来た生き方を変えるのは困難です。自分が培ってきた人生観をひっくり返すような出来事ですからね。そのため、最初は少しだけ考え方を変えましょう。媚びるのではなく、リップサービスだと思ってください。軽いお世辞であれば、誰も不愉快にすることはありませんよ。
リップサービスとは
- 口先だけで調子が良いことを発言する。お世辞のようなもの。
仕事で信頼を回復しよう
社内で媚びすぎて信用を失いかけている人は、今からでも遅くはありません。心機一転、仕事面で成果をあげられるようになってみてください。社内人にとっては仕事ができることは最大のステータス。結果を残すことが一番の信頼に繋がります。
それでもなお媚び癖が治らないなら
意識を変えようとしても、媚びる癖が治らない場合は、生まれ持った性格や気質なのかもしれません。もしかしたら、単に気を使い過ぎているだけの可能性も。そんな場合は、考え方を変えてみましょう。「自分と人とは違う生き物であり、自分が良かれと思っていることでも、相手にとってはそうではない」と思ってください。必要以上に相手を気にし過ぎず、フラットな関係性を目指してくださいね。
媚びすぎて嫌われたら転職も
会社でのキャラ作りに失敗し、もはや誰にも媚を売れなくなってしまった場合は大変です。一度環境を変えることも考えてみてください。転職という選択になりますが、次の職場ではなるべく平等に接せられるようにしたいですね。転職エージェントを利用すれば、希望する会社の組織体系などもある程度は知ることができます。もう媚びなくても頑張れる職場を目指してくださいね。
人に媚びるのではなく気持ちよく褒められる人間になろう
世間では媚びる人に対してあまり良いイメージを抱いてはくれません。職場という狭い環境ではなおさらです。目上の人に媚びを売っている人は、少し考え方を変えたほうが良いかもしれませんよ。 「媚びる」のではなく「褒める」人間を目指しましょう。社内での地位は仕事と人望の両方で掴み取っていくもの。適度に人の良さを発揮するようにしてみてくださいね。
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