ド緊張!転職の最終面接が”やっかい”な理由と対処法3つ【実践版】
意外?転職の最終面接は低合格率
転職が成功するかどうかは、最終面接にかかっています。意外かもしれませんが、転職における最終面接の合格率は低いのです。にもかかわらず、最終面接を甘く見ている人が多いのが現状です。しっかり対策を立てて、転職を成功させましょう。
最終面接=意思確認は誤り
あなたは、最終面接を単なる”意思確認の場”だと思っていますか?実は、「最終面接=意思確認の場」というのは誤りです。「最終まで行けばもう大丈夫」なんて噂が流れていますが、最終面接は大事な選考の一部です。実際、落ちてしまう人はたくさんいますよね。まずはその認識をしっかり持ちましょう。
採用枠が少ないなら激戦必至
社長との面接に進んだ時点で、たしかに脈はあります。しかし、中途の求人は「募集人数1名」なんてこともざら。一つの枠を争って、何人ものライバルが応募しているのです。小人数しか採用されないケースが大半の転職では、必然的に競争率が高くなるという点を忘れないでください。
50%を切る会社も珍しくない
最終選考まで残った時点で「実質的な内定です」という会社もあるかもしれません。しかし全体で見ると、そういったケースは少数派なのが現状です。
転職の最終面接は、どれくらいの合格率なのか気にしたことはありますか?合格率50%以下という数値を、目安として知っておきましょう。
では、転職の最終面接はなぜそんなにも難関なのか、その”やっかい”な理由を確認していきましょう。
転職最終面接が"やっかい"な理由
当然ですが熱意は欠かせません。とはいえ、やる気があればそれだけでいいかというと、答えはノーです。あまり知られていないけれども”知っておかなくてはいけない”ポイントは3つ。転職の最終面接がやっかいな理由には、転職ならではのものと、最終面接ならではのものがあります。
①:大きく明確なビジョンが必要
選考の最後は、社長か役員との面接になります。一次面接や二次面接でもキャリアプランについて質問されると思いますが、経営陣になると求めてくるものが一味も二味も違ってきます。現場の上司や人事が「部署でしっかり結果を出せそうか」という視点を持っているのに対し、社長や役員は「会社全体に貢献してくれるか」という全く異なる視点でチェックしてきます。
②:給与に関して非常にシビア
転職するとき、給与交渉は避けて通れません。前職の給与、希望年収、求人に記載している金額、それに見合ったスキルがあるのかどうか……。決定するために、あらゆる要素が絡み合ってやっかいです。
とはいえ、最終面接の面接官は社長や役員。社員に支払う給与については、冷静かつシビアに考えています。一次や二次で希望年収を伝えた際、「あなたならこれくらいお支払いできるかも」と言われていても、いざ最終へ行くと「本当にそんなに貰えると思っているのか?」なんて断られる人もたくさんいます。
③:情報が圧倒的に少ない
最もネックなのが、転職の最終面接は情報量が圧倒的に少ないということ。新卒であれば、ほぼ同時期に就活をしているライバルたちから情報を集められます。企業ごとの特徴もOB訪問などで得やすいでしょう。ところが中途採用の場合、募集が不定期なうえ、募集ポジションもバラバラ。自分と同じ境遇に立つ人が少ないため、自力では傾向の掴みようがないのです。
このように、転職の最終面接はかなりの難関です。そうはいっても、明らかに「緊張しています」という表情をしていたら、余裕のなさを懸念されて、不合格になるでしょう。一つ一つ、解決策をご紹介します。
対処法①:企業研究を完璧に
企業や業界に対する理解が曖昧だと、それだけで「入社意欲が低い」「やる気が感じられない」と思われてしまいます。志望動機や自己PRも使いまわしではなく、その企業のためだけに作った”本気”のものを作りましょう。
「会社の成長×自分のキャリアプラン」を10年単位で伝える
最終面接では、3年や5年単位ではなく、10年単位でのビジョンを聞かれるなんてことも往々にしてあります。かつ、目標達成するための一つ一つのプロセスが明確でなくてはいけません。10年後の市場の変化を予測し、会社の成長と自分自身の成長を”相乗的”に考えましょう。
企業の価値観にマッチした志望動機&自己PRを
どうしてその企業を志望するのか、必ず聞かれます。そこで即答できない応募者は、さすがに一次を通過できないでしょう。でも、商品やサービスに対する理解だけでは足りません。最終面接では、会社と価値観が合うのか、という点までチェックされています。
たとえば新規店舗の出店に成功している小売企業に応募するとき、もしかしたら「私も新しいことにどんどん挑戦したい」と考えがち。しかし、企業理念には『地域の伝統と文化を守り…』などの記載があったらどうでしょうか?
単に新しいことをしたいだけ、と思われたら不合格になってしまうでしょう。
対処法②:給与面の最終決定は委ねる
決して弱腰になれという意味ではありませんが、頑固な応募者はそもそも内定を貰えませんよね。可能な範囲で希望は伝えつつ、「とにかく御社で働きたいです」という熱意を伝えるのが最優先。
「御社の規定に従います」が無難で上手な言い回しです。
一次面接時からジャブを打つのが吉
最終選考で落ちるのを避けたければ、最初の面接時から給与面についてさらっと触れておくのが無難です。最も肝心な給与交渉を後回しにしておくと、給与に関する認識の齟齬が生まれたときにお互い「そんなはずじゃなかった」とガッカリするでしょう。
気をつけなくてはいけないのは、最初に伝えた希望額を途中で上げるのは原則無理ということ。一次や二次で伝えた希望年収は、必ず社長の耳にも入っています。勝手に上乗せしたら「なめてんのか?」なんて思われてしまうかも……。はじめから強気で交渉しつつちょっとずつ譲歩する、なんてやり方もアリですよ。
前職の年収は何となくバレてしまうので注意
前職の給料が低くて転職する場合、年収アップを狙うためにさばを読んで前職の年収を伝える人がいます。ただ、嘘をついても意外とバレてしまうんです。社長や役員は、各業界・各職種の給料相場を知っているからです。
また、給与交渉の基本として、「必ず根拠を示す」というマナーがあるように、収入に相応しい活躍ができるのかどうかはシビアに判断されます。年収アップを目指すなら、入社後どれだけ貢献できるのか、そのために何を頑張っているのかを具体的に示しましょう。
対処法③:非公開情報を集める
いまやエージェントは必須
転職活動をしようと思ったら、ほとんどの人が転職サイトを利用するでしょう。サイトを使って自力で求人を探すとき、検索窓にキーワードを入力して探す人が大半だと思います。
しかしそのやり方だと、希望に見合う求人がなかなか出てこなくないですか?
”優良求人は非公開”という暗黙のルールがあるのが最大の理由でしょう。エージェントを利用すれば、非公開求人で、かつ自分にマッチするものだけを紹介してもらえるチャンスが高いです。
面接対策に定評のある会社を使う
気をつけなくてはいけないのは、エージェント選びのポイント。安心して使えるものでなくてはいけません。面接対策に力を入れているエージェントが人気です。
なかでも『リクルートエージェント』は、質の高いサポートに定評があります。他にも『パソナキャリア』や『JACリクルートメント』が最近人気上昇中のようですね。複数登録してみるというのがコツなので、2社くらい"とりあえず"登録してみるのがいいと思います。
転職の最終面接は意外と難関なので、正しい情報を集めて突破しよう
最後まで読んでいただきありがとうございます。
転職の最終面接は、世間のイメージとはうって変わって難関。その合格率が50%を切るほどです。最終面接まで行ったのに落ちることほど、悔しいものはありません。心が折れて、その後の転職活動にも支障が出てしまう恐れも……。
辛い思いをしないために、正しい情報を集めて突破を目指してください。おすすめなのは、エージェントの利用。志望動機や自己PRの添削はもちろん、給与交渉まで代行してくれる会社もあります。新たなキャリアでいいスタートを切れることを、心より応援しています。
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