「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」という結び言葉の使い方
「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」は継続的にお願いするための表現
例えば取引先の人へメールで連絡する場合を考えて見ましょう。「この度は誠にありがとうございました」と結ぶこともできますが、通常は結びに、「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」、という言葉をつけ足します。これは今後の関係性を示唆するもので、継続的に取引をお願いするための表現です。次の取引へスムーズに繋がる表現として相応しいのです。
トラブル処理時の返信は省略しても良い
一回限りの取引の場においては、「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」を省略しても構わないでしょう。例えば何らかのトラブルを処理してもらった場合、今後もトラブルがあると困るものです。そのため結びの言葉としては「この度は誠にありがとうございました」という使い方が妥当と言えます。もちろん「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」の言葉でも良いのですが適切な使い方にしましょう。
上司へは「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」より相応しい言葉がある
上司に対するメールにおいて「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」は良い結びですが、もっと相応しい表現もあります。例えば「今後もご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します」という表現があります。こちらの言葉の方が被指導者の立場を明確にする事ができるため良いかもしれません。特に上下関係を重視する上司には後者の言葉が相応しいでしょう。
「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」は基本的にどこでも使える定型文
言葉として「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」の使い方が不適当な場面と言うのは余りありません。より相応しい言葉はありますが、ほとんどの場合この表現を使っても構わないのです。万能な結びの定型文ですので、上司から取引先まで様々な場面用いられる使い方といえます。ビジネス文書における覚えておきたい言葉の一つです。
不適切な「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」の使い方もある
今まではより相応しい言葉について見てきましたが、使い方が相応しくない場面というのもあります。例えば身内に対して「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」の言葉の使い方は適切ではありません。こういったメールを受け取った身内は距離を感じてしまうでしょう。この言葉の使い方は親しい人に対しては、向いていない表現と言えます。
親しい人にはビジネス文書自体の使い方が相応しくない
親しい人に「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」の使い方はしないのですが、これは何もこの文章だけに限ったことではありません。ビジネス文書言葉全体を、親しい人には使わない方が良いのです。例えば身内に「暖春の砌いかがお過ごしでございましょうか。皆様方に置かれましてはますますご隆盛のことと存じ上げます」というビジネス的な使い方をすると冗談と捉えられるか、気味が悪いと思われる人も中にはいるでしょう。
「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」の言葉はビジネスの場面での使い方
「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」という結び言葉の使い方について見てきました。この言葉は特に取引先の相手に相応しいもので「今後も継続して関係性を保ちたい」という意思を示しています。上司や同僚、部下、取引先など、どの場面にも使える万能な表現です。ですが親しい間柄に対しての使い方としては「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」は、相応しくありません。身内に対しては使わないようにしましょう。
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