人付き合いに疲れたときの対処法に共通するただ1つの原則

2017年1月16日2022年6月10日人間関係

人付き合いに疲れたと感じるのはどんなとき？

どんな人でも、すべての人間関係を断って生きていくのは無理というものです。私たちは、様々な場面で様々な人とコミュニケーションしなければなりません。そして、その全てが円滑に進めばいいのですが、どうやらそうはいかないようです。私たちはどんなとき、人付き合いに疲れたと感じるでしょうか。

職場・仕事の人間関係

職場・仕事の人付き合いには、疲れたと感じている人が多いのではないでしょうか。「ほぼ毎日顔を合わせる」「苦手な人ともコミュニケーションが必要」「上司・部下など上下関係を伴う」といったように、人付き合いに疲れる原因が多くあるのが職場なのです。

友人関係

友人関係に疲れたと感じている人もいるようです。友人は職場の相手と違って、自分の意思で仲良くなった相手が多いでしょう。しかしだからといって、自分と相性のいい相手とは限りません。付き合っているうちにタイプが違うことが分かったり、お互いが変化したりして、疲れたと感じてしまう相手にもなるのです。しかも、「友人」という「大切にすべき」とされる人なので、余計に疲れてしまいます。

恋愛

恋人というのは、友人にもまして特別の、唯一無二の関係です。だからこそ、相手との距離が近すぎたり、自分を良く見せたいという思いが強すぎたりしてしまいます。一時期どれだけ好きだった相手でも、恋人との人付き合いに疲れたと感じてしまう日が来るのは珍しくありません。

ご近所との人間関係

ご近所付き合いに関する悩みも一般的です。これは仕事のケースに似ています。家という不動産が下敷きになっている以上、ご近所さんは動かしがたいものだからです。救いは、仕事ほど密接な関わり合いがない点ですが、だからこそ悪口や陰口がはびこり、そのために「人付き合い、疲れた」と感じる悪い点もあります。

ママ友・パパ友の人間関係

子どもが生まれ、保育園や幼稚園、そして小学校に通うようになったら、親同士での人付き合いも生まれますよね。委員会やPTAもこの一つといえます。このママ友・パパ友との人間関係では、子どもという、ある種共通の話題があるために、お互いに深入りしてしまうケースもあります。よき相談相手となれればよいですが、すべてがそうとは限りません。

人付き合いで忘れてはならない大原則

このように、人付き合いに疲れたと感じるシーンは人生で何度も訪れます。ですから、これを避けることはできません。しかし、柔軟に人付き合いをして、その疲れを可能な限り小さいものにしたいですよね。そのためには、人付き合いにおいて重大な、ある大原則を念頭に置く必要があります。

人は必ず変化する

それは、人は必ず変化するというものです。そして人間関係もまた、必ず変化するというものです。同じAさんに会うとしても、今日のAさんと明日のAさん、今のAさんと1時間後のAさんでは、気分も、体調も、追われている仕事も、抱えている悩みも違います。今日のAさんと1年後のAさんが、その趣味すら変わっている可能性もあるのは言うまでもありません。

人間関係は一期一会

だから、毎日顔を合わせるような職場の同僚であっても、その人間関係は一期一会です。このことは絶対に忘れないようにしましょう。それを踏まえたうえで、以下にご紹介する、人付き合いで疲れたときの対処法3つを参考にしてみてください。

人付き合いで疲れたときの対処法

人付き合いに疲れたという悩みは、多くの人が持っています。そして、その対処法もたくさん紹介されています。対処法は実に様々なものがありますが、多く紹介されている代表的な3つが以下になります。

◆完璧を求めない

◆自分をオープンにする

◆人間関係を整理する

すべて「一期一会」に通じる対処法

そして、これらの対処法をじっくりと見つめてみると、すべてが「人付き合いは一期一会」という大原則に繋がっていることが分かります。一期一会という観点から、これらの対処法を見直すことで、人付き合いに疲れたという悩みを解決する心構えが見えてきます。

対処法①：人付き合いに疲れたら、完璧を求めない

人付き合いに疲れたと感じる人は、自分にも相手にも、完璧を求めている場合が多いです。相手に不快な思いを一切させず、マナーも完璧で、気まずい時間も過ごさず、意思疎通も過不足なくおこなう、そんな人付き合いを毎回しようと考えていると、誰かとコミュニケーションするたびに失敗したと思い、人付き合いに疲れてしまうのです。

一期一会の人間関係で「完璧」は不可能

先述の通り人は常に変化する生き物で、人付き合いは一期一会です。あるときAさんが喜んだ言葉が、あるときは同じ人を不快にさせてしまうかもしれません。こんな一期一会の人間関係で、完璧な人付き合いなど、もともとできるはずがないのです。

自然体＝70点で構わない

だからこそ、人付き合いでは自分にも、相手にも、完璧を求めないのが疲れないための対処法です。一期一会の相手を大事にするとは、相手の自然体を受け入れるということではないでしょうか。それは完璧ではない、70点のコミュニケーションかもしれません。しかしお互いがそれを受け入れれば、人付き合いはしなやかに、疲れることなく進められるでしょう。

変化を受け入れれば長続きする

明日も会う相手と一期一会の精神で向き合う、それは、相手の変化を受け入れることでもあります。明日の相手に今日の相手と「同じ」を求めるのではなく、変化を前提に新たな気持ちで接するのです。人付き合いが長期になればなるほど、お互いの変化は大きくなります。以前のままの付き合いをしようとすればいずれ無理が生じ、お互いに疲れを感じるでしょう。長続きする人間関係とは、変化を受け入れ合う人間関係に他なりません。

対処法②：人付き合いに疲れたら、自分をオープンにすべし

人付き合いに疲れたと感じる人の特徴として、相手に自分の本音や弱みをさらけ出すことができず、自分を取り繕ってしまうという性格があります。人付き合いに疲れたと感じたら、自分を偽っている証拠かもしれません。他人の目を意識してしまうのは無理のないことですが、それで自分が疲れてしまっては元も子もありません。

人は変化して当たり前！

だからといって、突然本当の自分を見せたりしたら、周囲に受け入れられないのではないかと不安を感じる人も多いでしょう。しかし、人は変化して当たり前です。もちろん、突然自分を変化させると周囲は驚くかもしれませんが、少しずつならば、人は受け入れてくれるものです。

我慢し続けて付き合っていくのか

逆に、自分を隠した今の関係のまま、我慢し続けて付き合っていく方がつらいはずです。人付き合いに疲れたと感じる接し方を、長期に付き合いたい大切な友人などにしてしまっているのは、とてももったいないことです。人付き合いは一期一会です、自分を無理に固定・維持する必要はありません。

相手にとって一期一会の自分になる

大切に付き合っていきたい相手であればあるほど、お互いの変化を受け入れなければならないのは先ほどご紹介した通りです。相手にとっても一期一会の自分になることができたら、こんなに素敵な関係はありません。より、その相手との仲は親密になるでしょう。

対処法③：人付き合いに疲れたら、人間関係を整理する

人間関係を整理するというのも、人付き合いに疲れたときの対処法としてよく紹介されています。関わりのある人を紙などに書き出して、自分を疲れさせるだけでの相手との人付き合いは、思い切って断ってしまおうというものです。

ずっと仲良くしたい相手を知る

こうして人間関係を整理すると、ずっと仲良くしたい相手も自然に分かります。その相手とは、一期一会の精神を大切にして、親しくしていきたいものです。

現状維持する必要のない相手もいる

逆に、とくに仲良くする必要のない、あるいは仕事などの事情で仕方なく人付き合いしている相手もわかります。そういった相手とは、無理に仲良くする必要はありません。最低限の人付き合いをして、疲れを最小限に抑えましょう。また、変化するのは職場関係も同じです。相手も自分も、いつ昇進・異動になるかはわかりません。そんな相手と、疲れたと感じながら現状維持するのは損なのです。

新しい人間関係を自分から探す

もし、人間関係を整理してみた結果、ずっと仲良くしたいと思える相手がいなかったり、少なかったりしたら、新しい人間関係を自分から探すのも良いでしょう。今の人間関係に疲れたと感じるのであれば、思い切り自分をオープンにできる相手を見つけたいものです。新しく出会う相手に対しては、一期一会の精神で接するのも難しくないはずです。

人付き合いは一期一会！疲れたと感じたら、まずは「変化」を受け入れよう

人付き合いの大原則と、疲れたと感じないための対処法をご紹介しました。人も、人間関係も、内的要因、外的要因で変化せずにはいられないものです。だから明日も会うとわかっている相手とも、一期一会の精神で接しましょう。変化は当たり前です。だからこそ、完璧を求める必要も、自分を偽る必要も、無意味な関係に四苦八苦する必要もないのです。