負けず嫌いという性格から見る短所と長所
経営者の多くは負けず嫌いや頑固者といった固執タイプといわれている
一般的に経営者の多くは、負けず嫌いだったり頑固者、固執タイプと言われています。それは元来の性格や成長の過程で身についた気質が「経営の成功、安定」に尋常なくこだわるからです。その一本筋が目を覚ましている間はずっと経営に頭の中も体力も費やし、問題が起きたときには強気で上手く切り抜けられることもあるのです。
負けず嫌いは短所なのか
自分の事業経営に固執するがゆえ、同業者や足元を揺るがすような存在にはライバル心を燃やし、あらゆる方法を考えて対処しようとするので、その様子を周りから見れば「負けず嫌い」などと言われてしまうことがあります。男女問わず仕事の場面では「あの人は負けず嫌いだから。」などと揶揄されることがありますが、果たしてそれは短所なのでしょうか?「負けず嫌い」と言われるのは「仕事をしている」という内容として、長所と捉えることはできないでしょうか?短所であれば、それを生かして長所に切り替えることはできないのでしょうか?
負けず嫌いは「外向性」と「内向性」に分かれる
負けず嫌いというのは「自己顕示性が強い」という意味で使われることがありますが、その心理がどういった状況から発生するかで「外向性」と「内向性」に分かれます。
外向的な負けず嫌い:自分以外の誰かを意識して他人に勝つことが重要
まず「外向的な負けず嫌い」ですが、「勝ち負けの相手」として自分以外の誰かを意識していて、その他人に勝つことが重要というタイプです。スポーツや勉強、またはサラリーマン生活など、競争相手が最初から決まっていて、枠やルールが予め定まっているシチュエーションによく見られます。
切磋琢磨できる長所があるがトラブルの元になる短所もある
この場合の「負けず嫌い」の長所としては、人一倍努力をする雰囲気が伝わり場が高揚する、相手が明確化されているのでお互いに切磋琢磨できる、などがあります。短所としては意識された相手が嫌悪感を示せば周りを巻き込んだトラブルの元になる、勝つためと自分の努力以外に攻撃性を持つ可能性がある、などです。短所である自分のテリトリーや方針・結果を求めるがために相手を攻撃するような態度というのは、転じて「同じベクトル」を向く仲間を守るという長所となることがあります。
内向的な負けず嫌い:「勝ち負けの相手」が自分になる
「内向的な負けず嫌い」ですが、「勝ち負けの相手」として自分が設定されます。学者や作家、研究者など基本的に一人でコツコツと積み重ねる仕事をするタイプに多いです。ここまで、この結果が欲しいと思えばそこに向かって走り続けます。
大きな成果が期待できる長所があるが自分自身を潰してしまう短所もある
この場合の「負けず嫌い」の長所としては、比較的長い時間をかけて取り組むので研究結果のような大きな成果が期待できる、などがあります。短所としては、他人との関わりを持たなくなってしまう、自分が自分を追い込む構図なので自分自身を潰してしまう可能性があるなどです。
負けず嫌いは短所と長所が入り混じっている場合が多い
意外なことですが、負けず嫌いが多い経営者は社内競争の土壌をつくっているにもかかわらず、最終的には「自分の夢を実現したい、自分に負けたくない。」と「内向性の負けず嫌い」を持ち合わせていたり、短所と長所が1日を過ごす中で入り混じっている場合が多いのです。
負けず嫌いは「外向性」と「内向性」に分かれ短所と長所が入り混じっている
負けず嫌いという性格から見る短所と長所を見ていきました。負けず嫌いという性格は、長所と短所が入り混じっています。なので、面接ではどちらもアピールすることができます。きちんとこの性格について理解して、長所としてアピールできるようにしておきましょう。
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