4M(5M)と呼ばれる品質管理での要点の意味
4M(5M)とは品質管理に関わる要素の頭文字
4M(5M)とは、品質管理に関わる要素を、英語で表記したときの頭文字をとったものになります。以下をご覧ください。
【1】人材(Man)
【2】設備・機械(Machine)
【3】材料・原料(Material)
【4】方法(Metjod)
【5】測定器・測定方法(Measure)
この4つ(5つ)の基準で作業工程を見直していく品質管理になります。5Mという場合は、5つ目の測定器・測定方法まで含めることになります。
4M(5M)の手順をしっかりルール化しておこう
4M(5M)で大切なポイントは、どの部署が判断をして、実行するのか、早い判断が求められる点です。ですから、その責任と権限を明確にする事が重要です。計画・実行・チェック・処理手順といった形での管理が必要になるため、この手順をあらかじめルール化しておくのがおすすめです。
4M(5M)のそれぞれの項目について理解していこう
それでは4M(5M)のそれぞれの項目についてご紹介していきましょう。これらは、一つ一つ独立しているようにみえて、密接に関わっているものもあります。だからこそ、それぞれをしっかり押さえて、上記のルール化に繋げていくことが重要です。
「人材」は品質に関わる全ての人を指す
4M(5M)の人材とは、製造工程の作業者に限定されず、全ての品質に関わる人が対象となります。たとえば、製造過程での作業者・検査者・設計者・品質管理責任者などです。この人材は変わった場合に、その判断基準まで変わってしまう可能性があるため、引き継ぎをしっかりしましょう。
「設備・機械」を変更する場合はとくに注意
4M(5M)の設備・機械の変更では、製品品質に大きな影響があるため、慎重な変更が必要です。
・新しく別の機械を入れる場合
・同じ機械を新しくする場合
・機械の一部を変更する場合
・機械を直す場合
などがあります。この変更では、本当にそれが品質向上に役にたつのかという品質管理についての確認が必要になります。
「材料・原料」は直接品質に関わる
4M(5M)の材料・原料も、もちろん製品の品質に大きく影響を与えてしまいますので、しっかりと管理しましょう。
・新しい材料・原料に変更する
・同じ原料での別銘柄への変更(取引先変更)
・同じ原料での品質変更
・同じ原料での配合比率の変更
などがあります。材料や原料に変更があるとその製品品質が変わる可能性が出てくるので、その変更が品質向上に結びつくのか検査等での品質管理が必要です。
「方法」を変更する場合はしっかりと教育する必要がある
4M(5M)の方法については、作業手順だけではなく品質に関わってくる全ての方法になります。作業手順・条件・管理方法などの変更に関するものに対して、その品質文書を改訂します。またその全関係者には連携教育が必要で、その教育に関しても品質向上へ結びつくのか確認することも品質管理としては重要になります。
「測定器・測定方法」が変わってしまっては品質が安定しない
そして、品質をチェックする測定器・測定方法です。当然ですが、これが変わってしまっては品質が安定するはずもありません。測定に使用する機器や、測定する条件、測定を行う人のスキルなどもしっかりとチェックする必要があります。
4M(5M)とは品質管理に関して重視すべきポイントである
品質管理における4M(5M)についてご紹介しました。品質管理の現場においては、4M(5M)という基準をもとに問題発生の原因特定や、工程などを変更するときのチェックをするとよいでしょう。4M(5M)を押さえることで、より徹底した品質管理が可能になるはずです。
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