win-winの関係の意味とは?関係がよくわかる事例

2017年1月16日人間関係

win-winの関係の意味とは?

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win-winとは、何かと説明できますか? またwin-winの関係の意味は知っていますか? テレビや雑誌等でよく見かける「win-winの関係」。世の中には言葉は知っているけど、意味を知らない言葉は多々あって、「win-winの関係」もそのひとつかもしれません。はたして、どういった関係がwin-winの関係になれるのでしょうか。

サービスを提供する側・利用する側が相互に利益を得る関係

win-winとは、あるサービスを提供する側とサービスを利用する側、またはあるサービスについて提携しているもの同士が、相互に利益を得る関係を指します。win-winはもともと経営学用語の一つでした。現在では交渉術の一つとして使われる場合があります。どちらかがマイナスなものがあれば、それはwin-loseの関係となってしまいます。

win-winの関係の事例【自然界】

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win-winの関係の意味について把握できましたか? どちらにもプラスになれる、利益が生まれるのがwin-winの関係でしたね。それではwin-winの関係の事例を紹介します。意味がわかっていても頭にすんなりと入ってこない場合は多々あります。具体的なwin-winの関係の事例があれば、理解しやすいでしょう。まずは自然界におけるwin-winの関係の事例をみていきます。

クマノミとイソギンチャク

自然界におけるwin-winの関係の代表例と言えばクマノミとイソギンチャクでしょう。映画「ファインディングニモ」で有名になった熱帯魚のクマノミ。そして触手に毒があるサンゴの一種の「イソギンチャク」。共生(相利共生)とよばれる関係がまさにwin-winの関係です。クマノミはイソギンチャクの中を縦横無尽に動きます。どういったwin-winの関係があるのでしょうか。

クマノミのwin

・イソギンチャクに隠れることで外敵から身を守れる(クマノミにはイソギンチャクの毒は効かない)

イソギンチャクのwin

・クマノミが餌を持ってきてくれる

クマノミがいつもイソギンチャクのそばにいるのはこうしたwin-winの関係があるからです。

ホンソメワケベラとクエ

自然界におけるwin-winの関係の二つ目の事例はホンソメワケベラとクエです。大型魚クエの口の中に小さな魚がいる光景はテレビ等で一度は見たときがあると思います。この小さな魚ことホンソメワケベラはクエの口の中にすんなり入ります。通常ならそのままクエに食べられてしまいますが、クエはホンソメワケベラを食べません。どういったwin-winの関係があるのでしょうか。

ホンソメワケベラのwin

・外敵から身を守れる

・口の中にある食べカスを食料として摂取できる

クエのwin

・ホンソメワケベラが食べかすととともに他の魚の体に着いた寄生虫も食べてくれる

ホンソメワケベラはクエの口の中の掃除することで身を守ってもらっているというwin-winの関係が成立しています。

win-winの関係の事例【ビジネス編】

自然界におけるwin-winの関係については把握できましたか? 共に生きる選択がwin-winの関係になっていました。それにしても初めてクエの口の中に飛び込んだホンソメワケベラは相当勇気がありますね。まさに決死のダイブです。そして口の中を掃除してくれていると理解したクエも賢いです。

自然界におけるwin-winの関係のあとはビジネス編をみていきましょう。身近な企業がwin-winの関係で成功しているかもしれませんよ。

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新日本プロレスとブシロード

いまや野球やサッカーに並ぶ人気スポーツとなった「プロレス」。そのプロレス人気をけん引しているのがキングオブスポーツこと「新日本プロレス」。プロレスブーム再燃と言われるまで人気になった背景にはwin-winの関係がありました。

2013年にトレーディングカードなどを開発・販売している「株式会社ブシロード」は新日本プロレスを買収しました。そのころの新日本プロレスは総合格闘技ブームが去ったもののまだまだ下火傾向。

そこでブシロードはネット対戦型トレーディングカードゲーム「キングオブプロレスリング」を発売しました。それが起死回生のwin-winの関係が誕生となりました。

新日本プロレスのwin

・プロレスがトレーディングカードゲームという身近な存在になり、人気が出る

・カード人気によってプロレスの集客があがる

・宣伝やプロモーション活動にレスラーが登場し、認知度が上がる

株式会社ブシロードのwin

・選手に人気が出るとカードが売れる

・プロレスの集客があがり、さらにカードが売れる

・大々的に宣伝やプロモーション活動ができる

こうしたwin-winの関係によって、テレビのバラエティ番組等でプロレスラーが出演できるほど、人気が出るようになりました。もちろん新日本プロレスの若きスターオカダカズチカ選手や低迷期を支えた中邑真輔選手、棚橋弘至選手らの活躍があってこその結果です。win-winの関係によって「金の雨」が降ったのです。

任天堂とDeNA

2015年3月に激震が走りました。それは任天堂とDeNAとの業務・資本提携の発表。ゲームと言えば「任天堂」。その任天堂がスマートフォン向けアプリで成功をおさめたDeNAとゲームアプリ分野で手を組みました。スマホのゲームによって、任天堂の携帯ゲーム機が売れなくなっている側面があるにもかかわらず、両者提携は青天の霹靂でした。両者にはどういったwin-winの関係があるのでしょうか。

任天堂

・スマホゲームに新規参入するよりもDeNAが構築したノウハウを使って展開しやすい

DeNA

・任天堂が築き上げたゲームブランドをアプリとして提供できる

任天堂はスマートフォン事業に着手していなかったのは、こうした狙いがあったためかもしれません。

まだ結果は出ていませんが、うまくいけば両者の思惑通りにwin-winの関係となるでしょう。

win-winの関係に関する注意点

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誰もが知っている任天堂とDeNAがwin-winの関係になっているとは驚きでしたね。最近、やけにプロレスラーをテレビや雑誌で見かけると思ったら、そういった背景があったんですね。win-winの関係は経営戦略に欠かせないのかもしれません。では、最後にwin-winの関係に関する注意点をみていきます。注意点を踏まえて、win-winの関係を築きましょう。

信頼関係がないとwin-winの関係にはなれない

win-winの関係とはつまり、「自分も得して、相手も得する」です。一歩間違えば、相手だけ得して終わってしまう場合も考えられます。そのために必要なのは信頼関係です。信頼関係がないとwin-winの関係にはなれっこありません。信頼関係を築くにはまずは相互理解です。そこからです。どちらかが都合がいいから関係を結ぶとどこか妥協してしまい、win-loseの関係になるでしょう。

win-winの関係の本質的な意味は共に生きること

今回はwin-winの関係の意味とwin-winの関係がよくわかる事例についてみてきました。身近な事例だけにwin-winの関係の意味は把握できたかと思います。win-winの関係でかつてないほど勢いがある新日本プロレスは2014年の年間売り上げは22億円でした。この数字は年々増加する傾向にあります。任天堂とDeNAも同様に成功できるでしょう。両者に相互理解があって、思惑にずれがなければ成功するはずです。

win-winの関係を築くためには、どちらかを切り捨てるわけではなく、共に生きるという考えが必要です。

それは自然界で実践されていました。利益を追求することは間違いではありませんが、共に生きるという考えがあってもいいかのしれませんね。

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2017年1月16日ビジネス

Posted by BiZPARK