働かない社員「ソリティア社員」の特徴と会社での実態

2017年1月16日2022年6月21日

働かないのに会社にいる「ソリティア社員」とは

「ソリティア社員」とは、大企業に勤務しているのに、就業時間中には仕事せず、ソリティアというトランプゲームばかりしている社員の事です。

仕事を与えられず、会社内で失業状態にあるソリティア社員。

「仕事をしていないのに、毎月お給料が貰えるなんて信じられない…」という疑問に答えるべく、「ソリティア社員」がどんな社員で、何をしているのか、見て行きましょう。

会社で仕事せず「ソリティア」ばかりして高給を取る中高年社員

ソリティア社員は、一部上場の安定した大企業に生息しています。

長く続く大企業にもなると社員数は膨大で、バブル以前の好景気の時に採用された社員の方が、35歳以下の若手社員より多いのです。

こういう「ソリティア社員」は、最前線の現場では使い物にならなくても、社内での生き方についてはエキスパートなのです。

働かない「ソリティア社員」の会社での1日の過ごし方

若手社員のやる気を大いに減退させている「ソリティア社員」は、正社員の解雇規制を盾に、仕事がなくても解雇されることなく社内に居続けています。

「何もしなくても高給が貰えるなんて、実は何か重要な仕事を任されているのでは？」と思われる方もいるでしょう。

いいえ、彼らは本当に何もしないのです。

一日中会社でソリティアをプレイし、喫煙所に常駐。ただし手柄は自分のもの

ソリティアというゲームは、一人でプレイすることが出来、中毒性と達成感があり、ほどよく頭が使えるため、暇潰しにうってつけのトランプゲームです。

そのため、彼らは一日中ソリティアをして、「頭を使って仕事をした気」になっているのです。

また、喫煙所にやたら出没するのもソリティア社員の特徴です。

休憩に行ったと思ったら、デスクに戻って来てソリティア…を延々と繰り返し、残業する若者を横目に退社するのです。

そして、極め付けとして、部下の成果を自分の手柄として上司に報告します。

「ソリティア社員」が最も恐れているのは、自分の立場が危うくなること。

上司にうまく取り入り、自分の立場を守るのに必死なのです。

では、なぜ老害とも言える「ソリティア社員」を企業は解雇出来ないのでしょうか。

大手の会社にいるソリティア社員、なぜ解雇出来ない？

特に大手企業に多く存在するソリティア社員。

なぜソリティア社員を解雇出来ないのでしょうか。

仕事をして利益を出さないのならば、会社に必要な理由はないはずです。

その理由を最後にお伝えします。

正社員解雇規制に守られているので、辞めさせられない！

「ソリティア社員」は何故、会社から解雇されないのか。

それは、正社員解雇規制によって「解雇出来ない」からです。

正社員としての「ソリティア社員」の解雇をめぐる裁判になると、相当な時間と費用と労力が必要になります。

しかも、労働者が「解雇無効」を勝ち取ったとしても、会社での居心地が悪くなるのが現実でしょう。

手間と費用をかけ、企業の評判を落とすくらいなら、何もしない方がよいという考えなのです。

このままの制度ですと、「ソリティア社員」は増える一方でしょう。

しかし、「ソリティア社員」も時代の犠牲者かもしれません。

もし、こういった社員が定年で社外に出された時、一体何が出来るのでしょうか。

年老いて、スキルも何もない人間を雇う余裕のある企業は果たしてどこにあるのでしょうね。

ソリティア社員とは働かずに会社からお金を吸い取る中高年

働かない「ソリティア社員」が会社に誕生してしまったのは、そもそも彼らのせいではありません。

一度採用すると解雇しづらく、余程の理由がなければ減給も降格もできない、年功序列の日本型雇用のゆがみから発生した現象なのです。

中高年の正社員たちは、この制度を利用して、自己利益を最大化させているにすぎません。良くも悪くも、日本型雇用が崩壊しない限り、彼らが減ることはないのかもしれません。