早期退職とリストラの意味と大きく違いがあるポイント
まず、早期退職・リストラの意味をおさえておきましょう
早期退職とは定年前に退職となること
まず始めに、早期退職とは文字通り定年を迎える前に退職となることを指し、スキルアップを目指して、他の会社で勤務したいと願う早期退職や、人間関係が上手くいかなかったり仕事についていけず、早期退職されるケースがあります。また、雇用調整の一環として行われる、希望退職や早期退職優遇制度に応じて、退職された方を指す事にもあてはまります。
リストラとは余剰人員の整理・解雇のこと
一方、リストラの定義とは、企業が不採算部門の整理、成長分野への進出や業態の再構築をはかることを言います。
俗に言う、余剰人員の整理・解雇にあたります。つまり、リストラとは、人員削減など自分の意思に関係なく、職を失うことを言い、早期退職とは反対の意味に近い言葉で、仕事をしている人にとっては決して聞きたくない言葉なのです。
早期退職とリストラの違い①:強制力
早期退職とリストラの違いとして挙げられるのは、その強制力です。
企業側としても経営上苦渋の決断でのリストラ敢行となりますが、長年勤務していた会社を辞めざるを得ない強制的な退職となるのがリストラです。
たった1枚の紙切れが、掲示板に張り出されての解雇通知は、非情なものとも言えるでしょう。
早期退職とは大きく違い、まだこの会社で働きたいという自分の意思は、決して通ることはありません。会社の経営危機によって、人間が解雇される退職となるわけです。
リストラは働きたい意思があっても退職せざるを得ない
また、就業規則の懲戒規定による懲戒解雇や、解雇の原因が労働者側にある、普通解雇と呼ばれている解雇の種類がありますが、その中でも会社の経営危機によって、解雇されるリストラだけが、まだ働きたい意思がある中での退職となるわけです。
早期退職とリストラの違い②:嫌な思いをするか
早期退職には自分の意思が入っており、希望退職や早期退職優遇制度の場合でも、あくまで、推奨であり、リストラのような強制的に退職するケースではありません。
むしろ同僚や上司からの、はなむけの言葉や記念品、餞別なども贈られて、「次の会社でも頑張れよ」という笑顔のもと祝福を受けながらの退職となります。見送る側、送る側のどちらも嫌な思いをすることが無いのが、リストラとの違いの1つでしょう。
リストラでは華やかな空気にはならない
一方のリストラでは、早期退職とは違いこのような光景は絶対に見られないでしょう。
なぜならば、上記のようにリストラは個人の意思とは関係なく、職を失うことなのです。早期退職の場合とは違い、華やかな空気になることはないのです。
早期退職とリストラは個人の意思とは関係なく強制的に解雇される点において違いがある
早期退職とリストラの違いについてまとめてきました。早期退職とリストラは、その意味を考えると、180度違います。
「笑顔で祝福を受けながらの早期退職」、「同僚からも噂が立ちがっくりと肩を落として明日から途方に暮れるのがリストラ」と言えるほど、違いがあるものなのです。
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