派遣社員で交通費が支給されない場合の控除について
そもそも派遣社員も会社で年末調整ができる
まずは、派遣社員が控除を受けるためにはどうしたらいいのか、という事からお話をします。基本的に派遣社員の場合には、会社が年末調整を行うので税金に関しては自分で何かをする必要はないと言えるでしょう。しかし、年末調整では考慮されない控除というものも存在しています。
年末調整に含まれていない控除は確定申告が必要
年末調整においては雑孫控除・医療費控除・寄付金控除という、この3つの控除が考慮されていません。そういった控除を受けたいと思う場合には、自分で書類等を準備し、税務署にて確定申告をする必要があります。
契約社員の交通費は確定申告で控除されない
では、ここからは肝心の、派遣社員で交通費が出ていないという人が確定申告にて交通費は控除されうるのか、という事について説明をしていきたいと思います。実のところ、残念ながらこの交通費というのは控除されない場合が多いく、基本的に経費として確定申告するという事はできないのです。自分で確定申告をするとしても、交通費に関する控除というものはないとお考えください。
交通費は給与所得控除としてもともと控除されている
給与を所得する者すべてに認められる控除として、給与所得控除というものがあります。この控除を簡単に説明すると、「働きに出るには色々とお金が必要なので、その必要金額を収入から引いた所得が課税対象になる」という内容です。所得の金額や各条件はあるものの、最低でも65万円分の控除が、すべての働く人に認められています。派遣社員が通勤の際に必要となる交通費というのは、基本的にはもともと控除されている65万円分に含まれるということになるのです。
ほかの方法で交通費を非課税にする事はできる可能性あり
確定申告にて派遣社員の方が交通費を控除してもらうという事はできないことは前述の通りですが、他の方法を使って交通費を非課税にし、その分税金を少し抑えるという方法がないわけではありません。
会社によるが交通費を非課税枠にできる
これは派遣会社の方が働く会社にもよるのですが、中には交通費分を給与支給時に非課税枠にしてくれるところもあります。そういった際には交通費分は非課税という事で、多少税金の負担は軽くなると言えるでしょう。そして稀ですが、中にはきちんと交通費を別途支給してくれる派遣会社もあります。ただし、そういった派遣先の場合には、時給がその分下がるという事も多いので、その点には気を付けましょう。
多くの派遣社員は時給に交通費が含まれている
派遣社員の方が働く会社を選ぶ時には、基本的には時給の中に交通費というものも含まれている場合が多いです。その点はしっかりと考慮にいれ、派遣社員として働いていける環境であるのかを検討する必要があるでしょう。
派遣社員の交通費は控除できないが非課税枠にすることは可能
派遣社員の交通費は、経費として確定申告にて控除されるという事はありません。ですが、会社によっては交通費は非課税枠にして、その分支給をされるわけではないけれど税金の負担が少し軽くなる、という措置をとってくれるところがあります。派遣会社を選ぶ時にはそういった措置があるのかどうかなども、選ぶポイントとなるかもしれません。派遣社員の方は働く環境を見るポイントとして、ぜひチェックするようにしてみてください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません