企業から強制される休日出勤は、違法な業務命令なのか?
企業からの休日出勤は強制であれ業務命令に入る
休日出勤を強制されるとなんとなく自分の休みがなくなり嫌な気持ちになる方は多いでしょう。しかし、休日出勤を強制すること自体は違法ではありません。むしろ業務命令として休日出勤を求められて断ると、たとえ強制的だったとしても就業規則に反していたり職場の評価が悪くなったりとしてしまうのです。それでは業務命令だと強制して365日働かせていいのかといえばノーです。
基本的な休日は定められている
労働基準法には企業は1週間に1日か4週間で4日の休日を与えなければならないと規定されています。この規定に沿えば、休日出勤をしてもこの休日日数さえ確保できれば違法ではないということになります。仮に1週間で1日も休めないときでも4週間のうちに4日休みが取れていれば問題ないとされています。この休日は法定休日と呼ばれており、休日出勤した場合の手当の額が変わってくるので注意が必要です。
毎週の労働時間も定められている
休日が定められているように労働時間も一日8時間一週間で40時間と定められています。そのため、本来であればこれ以上の労働時間は残業として手当がつきます。ところで、一般的な企業であれば法定休日のほかに所定休日が設けられているところがほとんどです。この所定休日に出勤した場合には残業手当が丸々つきます。
現実は守られていない労働法
このような労働法で定められている規定はほとんどがきっちりとは守られていません。36協定と呼ばれる労働組合の協定が結ばれている場合には、勤務時間を協定で定められてしまう事もあり、企業によってそれぞれとなっています。とはいえ、強制されて休日出勤しても、日数分だけの給料がもらえなければ働き損になってしまいます。そんな時には少しでも休日出勤を減らす方向にもっていったり、代休を計上できるようにしていきたいものです。
休日出勤のかわりに代休申請をする
ほとんどの企業は休日出勤する際に手当が付きますが、実は休日出勤をすると代休を求める事もできます。このとき、休日出勤した際の手当はそのままに他の日を休む事ができるので労働者にとっては非常にありがたいものです。休日出勤を強制されて休みが取れないと日が続いている場合には代休を求めるのも一つの手段です。
休日出勤を強制が当然と思うのはマチガイ
このようにして企業側は休日出勤をさせる場合にはいろいろと手を尽くしておく必要があるのです。しかし、実際には休日出勤を手当もつけずに強制する企業も残念ながら存在します。雇い主が法律を知らない可能性も微かにありますが、労働者がなかなか言いづらい雰囲気になってしまう職場も問題なのです。
休日出勤を強制されることが多い場合は転職を視野に入れよう
何か突発的な状況の変化により、休日出勤が命じられる場合があります。緊急ですのでそれは仕方がないのですが、何度も強制的に続くようであれば、転職を視野に入れたほうがいいかもしれません。上記でも述べましたが、休日出勤は当然ではないのです。
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休日出勤の強制は違法ではないが、企業の慣習に従って損してはいけない
確かに企業の慣習として労働時間も残業も休日出勤の手当もほとんどが企業任せになっています。そこで仕方ないと思って損し続けているのであれば自分から声を上げるのも一つの手です。職場で仕事しにくくなるというデメリットがあるかもしれませんが、労働法が守られていない企業に残り続けるという危険性とどちらを選ぶかによるのです。休日出勤の強制に悩んでいるならば自分が納得できる選択をしてみましょう。
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