休職は今後に不利?長期休暇によって影響の出る3つのポイントまとめ
休職による今後の影響① 収入面での不利
会社側は、休職をした社員に対して今後、休職中の給与を保証する義務はありません。会社が本格的に休職制度に取り組んでいる場合、在宅という勤務形態に切り替えて給与を保証してくれるということもありますが、余程福利厚生がしっかりした企業のみです。休職中の給与の支払いに関しては、企業により違うので今後の確認をする必要があります。
収入ゼロの今後のために知っておくと便利な制度
休職中でもお金を受け取れる制度には以下の二つがあります。
1.「休業補償給付金」
業務上や通勤中の負傷や疾病で休職中している場合、賃金の代わりに受け取れます。平均賃金の6割を保障して貰えるのですが、医療機関からの証明書が必要で、会社から労働基準監督署への提出となります。
2.「傷病手当」
健康保険の加入者への手当となります。こちらも平均賃金の6割保障となり、申請には医師の診断書と、会社からの休業証明書が必要で、健康保険組合への提出となります。
休職による今後の影響② 昇進面での不利
休職期間があるということは、それだけ勤務日数や実績が少ないということになります。同期が今後昇進している中、自分だけ不利になることは仕方ありません。一度昇進のチャンスを逃すと、今後復職してからもこの不利を挽回するのはなかなか難しいと言えるでしょう。
長期休暇の内容と理由にもよる
長期休暇の中でも「育児・介護休業法」というものがあります。これは「労働者が育児・介護休暇を取っても不利益な取り扱いをしてはならない」という内容で、解雇はもちろん昇給や昇進に関する差別をしてはならないというものです。これは休職ではなく、休業という扱いになるので注意が必要です。今後、育児や出産の予定のある人は、休職ではなく休業として休みを取得しましょう。上記は男性にも適用されますので、知っておくと今後便利ですね。
休職による今後の影響③ 転職の際の不利
今後転職をする際に、休職期間がある人は必ず理由を訊かれることになります。正直に理由を述べることで面接に不利と思う人も多いでしょう。だからと言って休職していたことを隠すと嘘をついていたことで余計に不利になります。転職の際には休職していたことは隠さない方が無難です。
現状として問題がないことをアピールしよう
面接の際に休職をしていたことを指摘されるのは仕方ありません。これも理由によりけりで、育児や介護の為、あるいは留学や修学のために休職をしていたのならば、今後特に不利になることは考えなくて良いでしょう。しかしうつ病で休職していた人の場合、現在の体調をアピールすることが肝要です。「家族の介護をしていた」、「ライフプランを整理していた」と言っても構いません。今後の業務に何の問題もないことを相手に認知させましょう。
休職をして不利になったとしても今後の幸せが壊れるわけではない
確かに休職をすることで幾つかの不利は生じるかも知れません。しかし、勉学に専念したことで人間的な奥深さを身に付けたり、或いはうつ病を克服してすっきりと毎日生活できる素晴らしさを手に入れるのは、他には替え難い幸福なことなのです。休職での不利を乗り越えて今後幸せとなる為に、正しい判断力を持てる様にしましょう。
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