労働組合が強いと言われる企業の特徴
労働組合が強いとは企業そのものが強いということ
労働組合は企業の中の一組織であり「企業あっての労働組合である」といえます。そのうえで「労働組合が強い企業」を考えてみると、労働組合側(労働者側)の要求に対して、会社側(経営者側)がその要求に応える、または交渉する余地があるということであり、企業自体の体力が維持されていなければ成り立たないことであることが考えられます。労働組合が強い条件とは、総体的に『企業自体も強い』ということがいえるのです。
権利主張の側面だけではない企業の「強さ」
また、「労働組合が強い」ということの意味合いとして、単に「要求が通りやすい」ということだけではなく、その要求に対して経営者側が真摯に考えているという姿勢が垣間見えてきます。労働組合側が、経営側に単に権利主張するだけでは、要求交渉を訴状に挙げることはできないからです。経営側の以降を何もかも受け入れるのが強い労働組合という訳ではありませんし、その逆もまた然りです。双方が仕事をする上で良い環境にあるかどうかが重要なのです。
労働組合の要求は「強い企業」ほど通りやすい!
労働組合側が、ただ権利主張し、要求を一方通行的に出しているだけではなく、企業全体の『真の目的=利益を向上させ続けること』を意識した活動を行っているからこそ、要求が交渉の訴状に挙げやすいことが考えられます。ここから考えてみると、企業自体がその要求に応えられる体力があることがわかります。
企業の体力ありきの労働組合
卵が先かにわとりが先かの議論に近いものがありますが、企業と労働組合は、共存共栄の存在であると考えられます。企業の体力なくしては労働者を抱えることはできませんし、労働者の労働力がない状態では、企業は利益を向上させ続けることはできません。とはいえ、基本的に利益が一定以上維持できていなければ、人員を抱えることは不可能ですので、労働組合は、企業の体力あっての存在である、といえそうです。
理想的な企業と労働組合の在り方
ここで、「どのような状態が企業として理想的な状態か」ということを考えてみると、企業の体力を維持し続けることは、労働者との協同を常に意識し続けることの必要性が見えてきます。両者の利害を適切なポイントで調整することができてこそ、健全な企業で有り続けることができます。
経営側と労働者側のバランスがとれているか
良い企業であり続けるには、「経営側と労働者側のバランスが取れている企業」であることが必須条件といえます。経営側が強すぎてしまっては圧政となってしまうし、労働者側の不満のみが先行して膨らんでいってしまってはストライキが起きてしまいます。会社というのは経営側と労働者側のバランスによって成り立っています。双方が良好な関係を築けているかどうかが重要な問題であるという事を覚えておきましょう。
労働組合が強い企業とは、バランスの取れた優良企業
経営者側と労働者側、どちらか片方が突出して力を持っているような状態では、企業の究極の目的である「利益向上の継続」が成し得ないばかりか、企業も労働組合も存続できないことが明確です。「労働組合が強い企業」の条件とは、経営者側と労働者側のバランスがとれている企業であり、両者のバランスが良いことは、「良い企業=利益向上が継続して見込める企業」であり続けるための必要かつ最低条件なのです。
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