転職における最終面接・役員面接の役割とよく出る質問例&逆質問例
転職における一次面接・二次面接・最終面接の役割とは
今回は転職における最終面接・役員面接の質問例と意図についてみていきます。
中途採用の転職活動の場合、たいていは二次面接が最終面接となるケースが多いようですが、企業によっては三次面接など回数の多い場合も。当然最初と最終面接では採用する側も聞きたいことが違います。
もちろん中途採用の転職でも、一次面接を通過できなかったら、二次面接にも最終面接にも辿りつけません。転職における一次面接と二次面接、および最終面接ではどんな違いがあり、どんなポイントに気を付けなければいけないのでしょうか?
一次面接はマナーやコミュニケーション能力などをチェック
中途採用の選考フローは、一次面接を通過すると二次面接があります。そして最終面接といった流れが一般的です。一般的には、一次面接は、転職希望者のマナーやコミュニケーション能力など基礎ができているか見られます。もちろん、志望動機やこれまでの経歴などもチェックされます。そして一次面接の面接官は30歳前後の現場社員が担当する場合が多いです。
▼面接の一連の流れを知りたい方はコチラ
二次面接は現場責任者による働く姿のイメージをチェック
二次面接の面接官は中途採用の転職者が入社したときに直属の上司となる可能性のある課長や部長といった管理職のケースが多いです。二次面接が最終面接のケースでは、面接官は役員や社長が務めるケースが多いです。二次面接の課長や部長と言った現場責任者との面接は、一緒に働く姿がイメージできるかをチェックされます。中途採用の転職活で二次面接がいきなり役員面接・社長面接になるケースも想定しましょう。
最終面接は社長・役員による入社への意欲を確かめる
企業で三次面接が最終面接になる場合がほとんどです。一般的には最終面接とは役員面接・社長面接と呼ばれます。社長など役員との最終面接では、どれだけ入社への意欲があるかを確かめられます。役員面接・社長面接では独特の方法で入社意欲や価値観を見る場合もあります。一次面接・二次面接同様に役員面接・社長面接だからこそ質問と対策を練る必要があります。
転職や中途採用の最終面接で良く聞かれる質問例
中途採用の転職の二次面接や適性検査を通過した時点で、その会社で働くことが現実味を帯びてくるのが、最終面接。そのなかで、会社の人がどうしても知っておきたいこと。それを最終確認するのが、最終面接における質問になります。
最終面接で重要なポイントは、どんな質問をされるかを予想して、それに対して事前の対策を立てる事です。新卒と転職の場合でも大きく変わってくる最終面接の内容ですが、一般的に最終面接ではどのような質問が多く投げかけられるのかを知って対策を立てましょう。
「前職の退職理由はなんですか?」
最終面接である役員面接・社長面接は退職理由について深く突っ込んだ質問があります。前職で何らかのトラブルを理由に退職していないか、プライベートで仕事に影響するような問題をかかえていないかを確認する質問をされるときがあります。最終面接である役員面接・社長面接の対策としては、会社が安心できる退職理由を考えるのがポイントです。
「志望動機をもう一度話してください」
一次面接でも志望動機を質問されますが、最終面接である役員面接・社長面接でも再確認される傾向があります。社長や役員は中途採用希望者が本当に、この会社で働きたいのかを確認し、また企業をよく理解した上で応募しているのか確認したいわけです。仕事に活かせるような経験等がないか確認するための質問でもあるので、どう答えるか事前に考えておきましょう。
「人間関係の構築は得意ですか?」
これまた一次面接と同様に役員面接・社長面接でも過去の経験や社内での人間関係に対する質問はあります。仕事を単独ですることが多い職種であっても関係なく、会社は人間関係の構築がうまい人を取りたいのです。人間関係の構築に前向きに取り組めるとアピールするのがポイントなので、しっかり対策をとりましょう。
「運がいいほうですか?」
これは、松下幸之助氏が、面接で必ず聞いていたといわれる有名な質問です。誰かに感謝でき、物事を明るい方に捉えられる人間かどうかを確認する質問です。人に恵まれなかった、他人に感謝の気持ちが無い、どんなことも不運と考えてしまうネガティブな人間は採用したくないと思われるので対策として前向きな回答をするのがポイントです。この質問は役員面接・社長面接ならではの質問でしょう。
「何か聞きたいことはありますか?」という逆質問
最後に最終面接での逆質問例を紹介したいと思います。やはり対策は「何もありません」と言わないように準備しておきましょう。やる気がないように思われたり、変なことを言ったりすると落とされる可能性があります。また、最終面接である役員面接・社長面接にしか答えられないような質問をすると好印象になりやすいです。注意したいですね。
【役員面接・社長面接で逆質問の例】
■社長が会社経営で一番大切にしているものは何ですか?
■社長のこれからの夢は何ですか?
■主力のビジネスモデルを始めたきっかけは何ですか?
■会社がここまで成長した一番の理由は何でしょうか?
■社長がこれまで一番仕事をしていて嬉しかった出来事はなんですか?
■どうしたらこの会社の社長になれますか?
■これまで失敗をした時は、どんな気持ちで乗り越えてきましたか?
■社長が社員に一番求めているものは何ですか?
社長面接の質問の意図とは
一次面接、二次面接、最終面接まで進んできた時点で、転職するための条件はクリアできています。社長などの役員がおこなう社長面接・役員面接の最終面接は、本当に採用していいかという最終確認、社長や会社のビジョンとの擦り合わせをする場です。そのためこの擦り合わせにどう対策をとるかがポイントになってきます。では、社長面接・役員面接で聞かれる質問の意図とはいったいなんでしょうか。
志望動機から将来期待する役割がズレていないか確認
最終面接である役員面接・社長面接では、一次面接同様に中途採用希望者に志望動機を質問します。その質問の意図は志望動機から将来期待する役割がズレていないか確認です。現場責任者ではなく、社長・役員ならではの視点で、中途採用希望者に対する期待値を確認するのです。志望動機を答えて、一次面接や二次面接とは違うリアクションになるかもしれませんが、その際は臨機応変に対応してください。
逆質問から意欲や積極性を探る
社長面接でも「何か聞きたいことはありますか?」という逆質問は必ずあります。その質問の意図として、仕事に対する意欲は高いか、協調性があるか、積極性があるか、などを探るからです。仕事意欲や積極性を社長や役員が判断する材料となります。意図を汲んで出来るだけの質問を行いましょう。ただし、ホームページで調べられるような内容や一次面接・二次面接でも質問できるような内容は逆効果です。
「人件費に見合う人材か」コスト面を判断
最終面接である役員面接・社長面接では様々な質問により、社長などが転職希望者が「人件費に見合う人材か」どうかをシビアなコスト面をみています。そしてコスト感で値踏みする場合もあります。中途採用寄稿者が常識外れでないか、転職者の資質を見るための意図があります。一次面接・二次面接と同じ質問でも社長面接では意図が違うと認識しましょう。
最終面接・役員面接に関する注意点
最終面接の質問例や社長面接の質問の意図については、おわかりになりましたでしょうか。対策は浮かびましたか。最終面接だからといって緊張しすぎると、上手く自分をアピールできないことがあります。逆に、最終面接までくればもう安心、受かったも同然だ、と油断するのもダメ。適度な緊張感を持ち、これは転職の成功がかかった大事な面接なんだ、と思って臨むようにしてください。では最後に最終面接・役員面接に関する注意点をみていきましょう。
油断は禁物!最終面接だからと気を抜かない
転職の最終面接=上層部の人との顔合わせの場だと考えている人が居ますが、それは大きな間違いです。確かに転職の最終面接は社長をはじめとした会社の上層部の人が出てくる場合が多くなりますが、ここも重要な選考の場です。
最終面接では緊張感と心のゆとりを同時に持つ!
最終面接を通過できなかったら、それまでの転職活動が水の泡になってしまいます。一次面接、二次面接の時と同様に、気を抜かないようにしましょう。もちろん話の内容に矛盾が生じないように、一貫した気持ちで臨みましょう。どうしても働きたい、転職活動を成功させたいという意識を強く持つのがポイントです。
エージェントを活用して段階ごとの対策を立てよう
段階ごとの面接について紹介してきましたが、これはあくまで一例です。いつ、だれが面接官になるかは企業によって違いますし、最終面接の重要性も企業により異なります。求人サイトに、選考ごとにどんな面接があるのかが書かれている場合もありますが、多くのケースでは当日まで誰が面接官かわかりません。そんな面接に十分な対策をするには、転職エージェントの利用が効果的だといえます。どの面接で誰がどんな点に注目するのか、選考に大きくかかわるのか、簡単な確認程度なのかなどといったことまで教えて貰えます。
業界最大数の求人を抱える「リクルートエージェント」なら、志望する企業の情報も教えてもらえること間違いなし!しっかり1回ずつ対策を練って選考を乗り切りましょう。
転職の最終面接の対策は役員面接ならではの質問の意図を理解
今回は転職における最終面接・役員面接の質問例と意図についてみてきましたが、いかがでしたか。最終面接の評価基準はそれまでとは異なります。十分に対策を練った上で、油断せずに質問に答えられるようにしましょう。今回紹介した質問例を参考に、しっかりと準備をして転職活動を成功させてください。
中途採用の転職に限らず面接は、準備に時間をかければかけるほど通過率は上がってきます。会社の情報をより多く仕入れ、できるだけ多くの準備をして面接に臨みましょう。転職を自身のステップアップにできるように頑張りましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません