旅行業界の仕事内容と離職率が高い理由
旅行業界の離職率は低いのか、高いのか、実際の声を調べてみると
では最初に、旅行業界に入るとどのような仕事があるのでしょうか。まず、旅行会社の本社に配属となると、総務や人事、また商品造成などの部門がありますが、そのあたりは他業界と仕事内容もさほど変わりなく、ここに配属になった人はラッキーでしょう。大変なのは現場の仕事です。例えば、個人顧客に対して旅行を販売する「カウンター営業」の仕事、そして一般企業を相手にする「法人営業」や学校を相手にする「教育営業」です。
カウンターの仕事はお客さんの旅行の相談や問い合わせなどの業務を行う
まず旅行業界のカウンターの仕事は、全国各店舗に配属されたスタッフたちが自分たちでシフトを組み協力して業務を回していきます。店舗が開いている時間帯はカウンターに座り、訪れたお客さんの旅行の相談や手配、問い合わせなどの仕事を行います。反対に営業は、自分から外に出向いてお客さんを獲得しなくてはなりません。一般企業の社員旅行や学校の修学旅行など、「旅行」が付くものには全て自分たちが獲得すべき仕事なのです。
離職率が高いがために悪循環に陥る
旅行業界は何故離職率が高いのか、その1番の理由は中堅層が薄く、新人の業務負担が大きいためです。これは紛れもなく離職率が高いがために起こる人手不足によるものです。仕事を早々に辞める人が多いので社内は若手社員か中途採用の30代後半~40代社員の社員で固められ、中堅層が薄いというのも事実です。また人手不足により一人にかかる仕事の負担が増え、その重圧に耐えられなくなり辞めるという人も多くいます。こういった理由で、旅行業界の離職率は非常に高くなっています。
営業はとにかく「ノルマ」がきつい
先ほど述べた旅行業界の仕事内容ですが、「営業」と付くものには当然仕事のノルマが発生します。カウンター営業はその営業所ごとにノルマが決められており、スタッフ一丸となって達成を目指すので一人ひとりにかかる精神的な不安は少ないのですが、反対に渉外営業を行う社員にはもれなく「個人のノルマ」が設定されています。これは入社1年目でも存在するので、ノルマという壁を乗り越えられずに辞めていくパターンもあります。これらも旅行業界の離職率が高い理由のひとつでしょう。
旅行業界は激務なため離職率が高い
よく、「旅行業界は激務だ」という言葉を耳にしますが、実際に旅行業界の仕事は激務です。先ほども述べましたが、離職率が高いので必然的に人手不足が起こり、その分個人にかかる仕事の負担が増えます。辞めていく社員の担当している企業などの引継ぎも行われますし、外回り以外にもすべきことがたくさんあるのです。終電で帰宅し、始発でまた仕事に向かうという生活がしたい人には向いているかもしれません。しかしそのような生活を望んでいる方が少ないのが現状です。なので旅行業界の離職率は上昇する一方なのです。
激務な割に給料が少ない
旅行業界の最大の欠点、それが「給与が割に合わない」という問題です。これだけの激務を強いられ、給与が充実しているなら働き甲斐もあるかもしれませんが、旅行業界は全体的に給与が低いことで話題になっています。1年目の手取りはおそらくどの業界も横一線ですが、それ以降徐々に差が出てくると言われています。残業代も、月に決まった時間を超えるとすべて「サービス残業」になり、泣く泣く仕事をしてるという人もいるそうです。このような現状により旅行業界の離職率は高まってきているのでしょう。
旅行業界の現状に不満が出てきたら
旅行業界は激務で給料が低いがために、離職率が高いことが分かりました。そんな旅行業界に嫌気がさしたら、転職を考えるのもありです。割に合わない仕事を続けてもメリットは生まれにくいです。
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旅行業界は仕事が激務な割に薄給なために離職率が高い
旅行業界の仕事内容と離職率が高い理由について見ていきました。以上の理由から、旅行業界は離職率が高いと言われています。上記の理由以外にも旅行業界は(特にカウンター営業)はシフト制なので連休が取りにくく、旅行が好きで旅行業界に就職したのに旅行に行けないという現実もあります。もちろん、やりがいもたくさんある旅行業界ですが、ただ「旅行が好きだから」という理由だけでは通用しないのがこの業界のようです。旅行業界で仕事がしたい場合は、今一度、この離職率が高い理由を鑑みて考えてみましょう。
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