勤務評定の書き方で注意すべき3つのポイントと参考例文
勤務評定の書き方と参考例文①:客観的な数値データに基づいて評価する
勤務評定の書き方の一つ目は、「客観的なデータに基づいて評価すること」です。
つまり、「よくがんばった」「去年よりも成長した」というような主観的な評価ではなく、「去年よりも売上が30%アップした」というように客観的な数値データに基づいて評価するようにしましょう。
社員同士の不平不満が生まれにくい
例文のように数値データで評価することは、その社員の評価を正しく行うというだけでなく、ほかの社員との評価基準を同じにすることで、「あいつばかり誉める」「あいつは上司のお気に入りだから」というような、社員同士の不公平感や不満が生まれにくくなります。
ただし、客観的なデータを取り上げたとしても、そこにどのような評価・コメントをつけるかは勤務評定を書く本人次第です。できるだけ客観性をもった評価をするように気をつけましょう。
勤務評定の書き方と参考例文②:目標に対する評価をする
勤務評定の書き方の二つ目は、「その社員が彼の目標の何パーセントを達成できたかを評価すること」です。
目標はその社員自身がたててもよいし、勤務評定を書く上司がたててもかまいません。たとえば、「今月は先月よりも30%アップの130万円の売り上げを目標にしたところ、110万円の売り上げにとどまった。先月よりも売り上げは10万円多いが、30%アップの目標は達成できなかった」というように書きます。
目標を作ることでモチベーションを保ちやすい
例文のように、目標をたて、それに対する評価を行うことで、その社員が目標意識をもって働くことができているのかを評価することができます。目標を作ることでモチベーションを保ちやすくなりますし、社員自身の成長ペースも把握できるので、人事評価の参考になりやすい勤務評定にすることができます。
勤務評定の書き方と参考例文③:社員の性格・特性を踏まえた実績を書く
勤務評定の書き方の三つ目は、「その社員の性格・特性が仕事にどう生かされているのかを評価すること」です。たとえば、「客のニーズをいち早く見抜く力に長けているため、初めての客からの契約獲得数が多い」というように書きます。
業務や部署の向き不向きが分かる
例文のように、その社員が元々得意としていることや特性を勤務評定に書くことで、人事はその社員がどのような業務や部署に向いているのかを把握しやくなります。
つまり、人事異動や昇進の参考になる勤務評定になるのです。また、人を見る目は上に立つ者には欠かせない能力です。社員の向き不向きに合わせて仕事を割り当てることは、会社の仕事の効率化には欠かせないためです。
上司は、部下の勤務評定によって自分自身を評価されているのです。
勤務評定の書き方と参考例文は客観的な評価を持って数値を使って書く
以上が、勤務評定の書き方と参考例文です。勤務評定を書く時の参考にしてください。
また、勤務評定は、部下だけでなく、自分自身も評価されるということを忘れないようにしましょう。好き嫌いといった主観的な評価では、上に立つ器ではないと評価されてしまいます。
人事や経営者を納得させる勤務評定にするためには、客観的なデータに基づいて評価することが大切です。
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