ポスドクの悲惨な現状5つとワープア問題【ポストドクター】

ポストドクター, ワーキングプア

本当に悲惨?「ポスドク」「ワープア」って何?

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そもそも「ポスドク」「ワープア」とは何なのでしょうか。ボスドク問題について触れていく前に、これらの言葉の意味を正しく理解しておきましょう。ポスドクのワープア問題は、現在とても深刻なものとなっています。

「ポスドク(ポストドクター)」は期間限定の研究者

ポスドクとはポストドクターの略で、博士号を取得した研究員の事で、「期間限定」の研究者のポジションのことを指します。米国では研究者としてはごく普通の職業のひとつとされています。また、研究における重要な次期担い手として期待もされているようです。

ポスドクは所謂「研究のプロ」

ポスドク(ポストドクター)は研究結果を生産することで給料をもらっており、所謂「研究のプロ」として働く人たちです。福利厚生の面では、健康保険がない人が全体の1割、通勤手当がない人が3割と、福利厚生・年収(給料)に関しては、ポスドク(ポストドクター)にとって厳しい現状があります。

「ワープア(ワーキングプア)」とは貧困線以下で働く人々

ワープアとは、貧困線以下で働く人々のことを指します。貧困はこれまで失業と関連付けられてきていましたが、雇用につきながらという新しい種類の貧困として、アメリカやイタリアなどの先進国でみられると論じられるようになってきました。年収・給料は低くなっているのがポスドク(ポストドクター)の現状です。

ギリギリの生活さえ維持するのが困難

日本では国民貧困線が公式設定されていない為「正社員並、あるいは正社員としてフルタイムで働いてもぎりぎりの生活さえ維持するのが困難、もしくは生活保護の水準にも満たない給料しか得られない就労者の社会層」と解釈されることが多いです。

日本で特にワープアの多い世代が、20~24歳の若年層と、50歳以上の中高年です。本来これから社会を担うべき若い世代などがどんどんワープアとなっている現状があります。ポスドクもこれにあたります。

ポスドクの厳しい問題点・悲惨な現状とは?

ポスドクは、研究員だから就職先や年収(給料)なども高そうで、何も問題ないのではないか?と思われる方も多いでしょう。しかし、実際ポスドク問題というのは課題が多いのです。それでは次にそのポスドクの問題点について見ていきましょう!

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悲惨な現状①:保証された将来を獲得できるポスドクは「10%」

ポスドクから大学教授へと駆け上がることができるのはたったの10%程度であり、またポスドクの雇用を解除した人が15%程度となっています。報われないとされているポスドクの現状は、やはり研究の道をあきらめて他の進路へ進む人も多いようです。

悲惨な現状②:多数のポスドクが職に就けていない

ポスドクは、将来の保証をほとんどされません。博士号を取得しているのだから、将来は職に困らないのでは?と考える人も多いかと思いますが、就職の受け皿となる大学や公的研究機関のポストを増やさなかった為に、多数のポスドクが正規の職に就けていない現状があります。

悲惨な現状③:「ポスドク」になった瞬間からがけっぷち

ポスドクという仕事が何よりも問題視されていることは、契約期間がせいぜい数年程度しかなく、それでいて『契約の更新がない』という点です。つまり、採用されポスドクとなったその瞬間に、退職へのカウントダウンが着実に進んでいる状態なのです。

悲惨な現状④:保険の完備がされていない

ポスドクは、次の進む道を捜しつつ、研究を続けていかなくてはならない上に、「数年後には無職になっている」という不安からくるプレッシャーと常に闘い続けなくてはならないのです。

また、保険も完備されていない為、体調管理などにもより一層気を遣わなくてはならないのです。病気になってしまうと、高い医療費による大出費を免れることができません。給料がそもそも低い為、これが痛手になる場合があります。

悲惨な現状⑤:ポスドクは年収(給料)が低い

ポスドクの年収は、良くて500万~600万と言われています。平均年収だと300万台の方が多いという現状があります。博士研究員であっても給料がそれほど高くないというポスドクは、実際に問題となっています。給料が決して高くない…これはポスドク(ポストドクター)が悲惨だといわれる一つの要因です。

ポスドクのワープア対策とは?

1991年に、日本はポスドク増加政策を打ち出したそうです。しかし、出口戦略をしっかりと定めていなかったがために、この政策は大失策に終わってしまい、ワープア問題を引き起こしてしまったのです。政策と呼ぶにはあまりにも空っぽな国の対応だったのです。

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就職支援サポートなどの対策を講じている

ポスドクのワープア対策として、国が講じているものの中に

■キャリアパスの支援

→民間企業などへの就職をサポート

■ポスドク期間の短縮

→ポスドクに就ける期間を35歳から32歳と短くする

■博士課程の定員の削減

→博士の数そのものを減らして問題を小さくする

といった対策などがあります。就職支援は大いに期待できそうですが、期間短縮であったり定員の削減などは、時間がかかる為、すぐには実現されないと考えられます。

悲惨といわれるポスドク(ポストドクター)は保険完備がなく平均年収300万でワープア問題に!

ポスドク(ポストドクター)の悲惨なワープア問題と年収などの給料についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?世間一般としては、大学で博士号を取れば年収や給料もそれなりにもらえるだろうと考えられ、将来は安泰であるといったイメージを持たれているかもしれません。しかし、実際のところ、ポスドクは年収が低く、生活面で非常に厳しい現実に直面しております。しかし、本当に研究や勉学が好きであるならば、絶対に向いている職業ではないでしょうか。

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2016年11月29日転職