「現状」「原状」の意味の違いと正しい使い方が分かる例文
現状と原状の違いとは
まず、タイトルにある通り、現状と原状の違いと、その意味を把握しておきましょう。
正確に使えるようになるためには、しっかりとした意味を見直す必要があります。
漢字や言葉の意味を間違えがちの人は、今後ミスをして恥ずかしい思いをしないようにここで対策を練りましょう。
現状には「今現在ある状態」という意味がある!
現状には、「今現在」ある「状態」という意味があります。
時間が経ち元の状態から変わってしまったとしても、その時、今現在、どのような状態であるのかを表現する時に用いる言葉です。
その時代について説明する時には「現状」を用いります。
原状には「元々の状態」という意味がある!
原状には「はじめにあった状態」「もとのままの形態」とい意味があります。
げんじょうかいふく、を「現状」としがちな人が多いでしょう。
げんじょうかいふくの意味は「ある事情によってもたらされた現在の状態を、本来の状態に回復させること、元の状態に戻す事」です。
「元の状態に戻す」から「原状」を使うのです。覚えておきましょう!
現状の使い方の例文!
意味を理解したところで、早速使い方の例文を見てゆきましょう。
間違えがちな「現状」の使い方、チェックしておけば肝心な時に間違える事はなくなるでしょうね!
現状を打破する・現状に甘んじる・現状維持……等
・現状を打破する……現在の状況をより良いものにすること
・現状に甘んじる……現在の状況に甘んじて努力を怠ること
・現状維持……現在の状況を保ち続けること
・現状分析……現在がどのような状況なのか精密に分析すること
・時代閉塞の現状……閉塞感のある現在の時代の状況
・現状に満足できない。……現在のおのれの置かれた状況に不満であること
原状の使い方の例文!
では次に、元ある状態である「原状」の使い方の例文を見て行きましょう。
間違って覚える事のないように注意することが大事です。
原状回復・原状に戻って・原状に復した……等
原状回復……元の状態にまで回復すること
原状に戻って~……元の状態に戻って~
原状に復した……元の状態にまで回復した
現状は「今現在の状態」で、原状は「元の状態」のこと!「原状回復」が正しい用法
現状は今現在の状態で、原状は元の状態のことです。
用法としては、「原状回復」が正しい使い方です。契約書に「現状回復」と書いてあるのは間違いです。是非、正しい使い方をして肝心の場面で意味を間違えないように注意しましょうね!
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