値上げのお願いの誠意ある依頼状のポイント【例文あり】
価格改定の依頼状は、「お願い」や「お知らせ」などが使えますが、いずれにしてもはっきりと分かりやすい標題や件名を付けるようにしましょう。価格改定の件名を具体的かつ簡潔にして、そこからメールの内容が一目でわかるように工夫するのが依頼状を書くうえで最も大事です。
特に重要な場合には、【重要】と書くなど、その旨が相手にわかるよう工夫しましょう。
価格改定ときの依頼状の表題例文
例文①
弊社製品価格改定のお願い(価格改定の交渉状)
拝啓
貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、大変申し上げにくいことでございますが、このところの人件費や運賃、そして材料費などの上昇により、弊社におきましても従来のお取引価格ではどうしても採算が合わなくなりました。
例文②
当社扱い輸入品価格改定のご案内
昨年末以来の急速な円安への為替変動により、誠に不本意ではございますが、下記にございます当社取扱い輸入製品の価格改定をさせていただくこととなりました。
価格改定文書を書く際の注意点
価格改定の依頼状を送る際に、それが値上げであれば理由を納得してもらえるように、必ず依頼状で説明をしなければなりません。価格変更せずに済むよう企業努力を続けたが、やむを得ず値上げに至った申し訳ない気持ちを伝えます。その際のポイントは以下の3点です。
- 価格を改定せざるを得ない理由を明記する
- お詫びの気持ちを表し、相手の理解を求める
- 商品価格の改定を明記、改定が多い場合は改定内容をまとめた文書を同封する
例文
すでにご高承とは存じますが、(原油価格/希少金属価格/穀物価格)の高騰に伴い、当社としても様々な企業努力を続けてまいりました。 しかしながら、いまだ○○の高騰は続き、かつ以前の価格への回復は当面期待できません。 よって、当社としては、断腸の思いではありますが価格改定のお願い申し上げる次第です。さて、誠に申し上げにくいことでございますが、最近の○○の高騰により従来の価格を維持するのが困難となってまいりました。
つきましては、誠に申し訳ないとは存じますが、価格改定をさせていただくことになりました。
価格改定前と後の価格を依頼状に記載
価格改定の依頼状には、価格改定の理由の他に、価格が変更になる品名と、いつから変更になるのか、現行から改定後がいくらになるか、を分かりやすく書きましょう。そして、品名が多ければリストや表にします。そして、問い合わせに対応できるように連絡先も記載しましょう。
価格記載の例文①
<対象商品および改定価格>
01.「○○○○○○○○」 旧価格 ○○円 新価格 ○○円
02.「○○○○○○○○」 旧価格 ○○円 新価格 ○○円
03.「○○○○○○○○」 旧価格 ○○円 新価格 ○○円
また、値段改定についてご不明な点がございましたら、以下アドレスよりお問い合わせくださいませ。
価格記載の例文②
1. 対象商品および価格
商品名 旧価格 新価格
1.スーパー○○ □□□円/個 □□□円/個
2.スペシャル○○ □,□□□円/時間 □,□□□円/時間
3.ファイン○○ □,□□□円/箱 □,□□□円/箱
2. 価格改定の実施時期
令和○○年○○月○○日○○時受注分より
お問い合わせ先:
価格記載の例文③
記 (旧価格) (新価格)
○○ 75円 83円
○○ 112円 120円
○○ 98円 106円
*○月○日より実施します。
以上
まとめ
今回は、価格改定の依頼状を作成する際のポイントと例文について見てきました。価格改定は、相手に迷惑をかけるものでありますから、必ず謝罪の気持ちを表しましょう。そして、内容としては価格改定の理由を述べ、改定による不便をおかけすることをお詫びし、品名、改定時期、変更前と後の価格、連絡先などをしっかりと入れましょう。大切なのは、「いつから」と「いくら」です。例を参考に、この2つが明確に分かる依頼状の作成を心がけてください。
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