「業務提携契約書」「覚書」の違いと注意点【例文あり】
覚書と業務提携契約書の違いとは?
まずは、覚書の書き方と文例を紹介する前に、覚書と業務提携契約書の違いを紹介します。みなさんは、覚書と業務提携契約書の違いについて理解されていますか?覚書と業務提携契約書はまったく意味合いが違うものとなりますので、覚えるときには注意しましょう。
覚書は双方の合意内容をわすれないために書面に残すのが目的
契約書とは、双方の合意内容を忘れないよう書面に残すという目的があります。 また、新たに合意事項を追加・変更する時も覚書を使用します。 念書には相手に義務を課すものですが、覚書は双方の合意事項を忘れないようにする目的があります。
業務提携契約書は基本的条件を決めて締結するもの
一般に業務提携契約書とは、複数の会社がお互いに技術や人材を提供し合って、新技術や新商品の開発を目的として、協力し合うための基本的な条件を決めて締結するもの。契約書の名前は「業務提携契約書」であったり、「共同研究開発契約書」という名前であったりします。
業務提携の覚書は分かりやすく簡潔に!
業務提携の覚書は分かりやすく簡潔に書くのが基本です。業務提携の覚書は契約書の補助的な書類ですが、効力は契約書と同等のものとなります。業務提携の覚書は、分かりやすく誤解のないように記載しましょう。業務提携の覚書の書き方に関しては簡潔に分かりやすく記載し誤解のないようにしましょう。
覚書は表題の書き方に決まりがない
業務提携での覚書は、契約書では書かれていない詳細な内容や契約書内容の一部変更など、正式な契約書に記載されない当事者間で合意事項が記載されます。表題の書き方は特に決まりがなく、契約内容が分かるよう、「〇〇〇契約書」「念書」「覚書」などと、分かりやすくまとめるようにしましょう。
業務提携での覚書の書き方文例
業務提携での覚書の書き方は、基本的に契約書と同様のものとなります。記載すべき文言等は以下の通りです。
1)当事者双方の署名捺印
2)日付
3)合意内容
4)文頭に、甲ОΟОΟΟと乙ОΟОΟΟは以下の事項に関して(合意、確認、承認)した。
5)文末に、以上を(合意、確認、承認)した証として、本書面を2通作成し、甲乙署名捺印の上、各々1通を所持する。
業務提携の覚書を作成する際に注意すべきポイント
業務提携の覚書を作成する際には、絶対に抜け漏れのないように記載しなければいけません。これからご紹介する注意ポイントを踏まえて、正しく作成していきましょう。
覚書は契約書と違って堅苦しい感じがしなくても簡単に考えてはいけない
契約に際して「覚書」「念書」といった言葉をよく耳にしますが、その有効性は通常の契約書と何ら変わりません。
契約書ほど堅苦しい感じがしないからといって、簡単に考えてはいけません。
業務提携の覚書は契約書の補足目的で作成される
業務提携の覚書は通常、契約書を補足する目的で作成される合意文書を指します。
例えば次のようなケースで作成されます。
■正式契約の前の合意事項について確認する。
■契約の重要でない部分(例えば賃借料の金額など)の一部を変更する。
■細則を制定する。
■既存の契約書の解釈上の疑問点に着いて明確化する。
業務提携の覚書の基本内容をおさえよう
業務提携の覚書の基本内容を理解して頂くために、覚書の文例をまとめてみました。この文例を参考にしながら、合意すべき内容を明確にするよう意識した書き方で、業務提携の覚書を作成してみましょう。
業務提携での覚書のテンプレート例
覚書
甲■■■■と乙■■■■は以下の事項に関して(合意、確認、承認)した 。
合意、確認、承認項目の書き方の注意
1)契約書に倣って項目をわけて書く。
2)期日や条件を明確にする。
3)努力目標は、それが明確となるよう書く。
4)曖昧な表現を排除して書く。
以上を(合意、確認、承認)した証として、本書面を〇通作成し、甲乙署名捺印の上、各々〇通を所持する 。
平成■年■月■日 (必ず日付を記載する)
甲 住 所
会社名
役 職
業務提携契約書と覚書の違いをまずは理解!書き方には決まりはないが簡単に考えてはいけない
業務提携の覚書の書き方と文例についてみていきましたが、いかがでしたでしょうか。業務提携の覚書は契約書と同等の効力をもつ文章です。間違いなどないよう文例を参考に作成してみましょう。そして、堅苦しくないと感じるものかもしれませんが、簡単に考える事なくきっちりとした文章を考えて作成しましょう。また、覚書を書く際には、改めて覚書は業務提携契約書と意味合いが違うものというのを再確認しましょう。
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