管理業務主任者の主な仕事内容と業務に就くまでの流れ
管理業務主任者の主な仕事内容はトラブル対応
管理業務主任者とは、管理組合等に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務報告を行う人のことを言います。管理業務主任者の主な仕事内容は、まずトラブル対応です。マンションや集合住宅には、様々な人が住んでおり、世代や考え方の異なる住民間による様々なトラブルも発生しています。また、騒音や共有施設の使用方法など、マナー違反、売買契約に起因するものなど様々なトラブルが発生しているのが現状です。管理業務主任者はこうしたトラブル等の対処、未然に防止しをするのが主な仕事内容だと言えます。住民が快適に暮らすためには、重要な仕事内容だと言えるでしょう。
資産価値の維持も管理業務主任者の主な仕事内容に含まれる
管理業務主任者の仕事内容として、資産価値の維持もあります。現在、登場から40年以上が経過し、築年数が10年を超えるものが全建築数の半分を超え、また、20年を超えて老朽化しつつあるものは、全建築数の約25%に達しているのです。マンション管理が不十分な場合は、マンションの資産価値が下落していくでしょう。そのため、管理業務主任者は資産価値の維持を行うのが仕事内容に含まれています。具体的な仕事内容は、マンション管理に関して管理会社や入居者に管理業務主任者が適切なアドバイスをすることです。
管理業務主任者として仕事するには試験への合格が必要
管理業務主任者の仕事内容をするには、資格が必要となっています。管理業務主任者試験に合格し、登録、管理業務主任者証の交付を受ける手続きを経なければなりません。管理業務主任者試験は、一般社団法人マンション管理業協会が実施しています。マンション管理業を営む際に管理会社は30管理組合に1人以上の管理業務主任者を選任し、届け出なければなりません。管理業務主任者の仕事内容をするためにも資格の取得に励みましょう。
管理業務主任者試験の内容
管理業務主任者の試験では、以下のような内容が出題されます。仕事内容にも関わりますのでしっかり覚えておきましょう。
【管理事務の委託契約に関する内容】
民法、マン ション標準管理委託契約書等から出題されます。
【管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納に関する内容】
簿記、財務諸表論等から出題されます。
【建物及び附属設備の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関する内容】
建築物の構造及び概要、建築物の劣化、修繕工事の内容等から出題されます。
【マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関する内容】
マンションの管理の適正化の推進に関する法律等から出題されます。
【その他管理事務の実施に関する内容】
建物の区分所有等に関する法律等から出題されます。
管理業務主任者証の登録をするには2年以上の実務経験が必要
管理業務主任者の試験に合格したら、まず、住所地を管轄する各地方整備局長、北海道開発局長又は沖縄総合事務局長の登録を受けなければなりません。さらに管理業務主任者に合格し、国土交通大臣の登録を受けるには、登録申請時までに2年以上の実務経験が必要です。実務経験が2年に満たない場合は、国土交通大臣の登録を受けた者が行う登録実務講習を受講し、修了試験に合格すれば問題ありません。登録をしなければ、仕事はできないのでしっかり確認しておきましょう。
マンション管理士はユーザーよりの専門家である資格
管理業務主任者の仕事内容は、マンション管理会社の適正を確保することだと言えます。一方、マンション管理士という資格は、マンションの管理や復旧・建て替えに関する諸問題に対応する専門家が必要になったことで設立されました。管理業務主任者とマンション管理士の違いは、管理業務主任者は管理会社が適正に管理をするための資格であり、マンション管理士はユーザー寄りの専門家の資格であるという点です。混同しないように覚えておきましょう。
試験の合格と登録が必要な管理業務主任者の仕事内容はトラブル対応と資産価値の維持
管理業務主任者の仕事内容と合格までの流れを確認していきました。について見てきました。マンション管理会社は国土交通省へ登録する際に、30管理組合に1人以上の管理業務主任者を専任し、届け出なければなりません。管理業務主任者は、管理会社の立場からマンションを巡る様々な問題を解決したり、全般的な管理運営を行ったりするのが仕事内容に含まれています。また、マンション管理士とは間違えないようにしましょう。
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