30代以上の高学歴の女性ほど再就職しない意外な理由
高学歴の女性は30代以上になると比較的就業率が低い
ここ最近女性の社会進出を促す、女性活躍推進法などが成立されるなど、女性の社会進出は大きなテーマとなっています。そんな中、平成18年度に内閣府男女共同参画局が調査した男女共同参画白書内の「学歴,年齢階級別女性の有業率」によると、20代までは高めだった高学歴女性の就業率が、30代を過ぎると高卒の女性と逆転してしまっているとわかります。20代時点では8割以上あった就業率がなぜここまで急激に減ったのでしょうか。
高学歴の女性は再就職をしなくてもいい環境にいる
高学歴を持つ女性なら、己の力を発揮する場所を求めて再就職や転職を繰り返しそうなものです。しかし、実際にはそのようなことは少ないようです。高学歴な女性は、自分と似た境遇の似た男性と出会い結婚するケースが多く、自分が再就職をせずとも安定した生活ができるという理由が大きく関係しています。
家庭を持った女性は再就職せず育児等に備える場合が多い
家庭を持った女性の多くは、高学歴であっても再就職する人は少ないのは上記のように安定した生活が遅れるのが大きいのですが、それ以上に出産・育児などに専念をする人が多いからでしょう。最近は働きながら子育てできる環境は整っているものの、共働きしてまで両立する必要がないと判断して子育てを続けるケースは少なくありません。働くよりも子供の成長が大事だと考える気持ちが、就業率が少ない要因となっているでしょう。
「プライドの高さ」も高学歴女性の再就職を難しくする理由のひとつ
高学歴女性が再就職や転職をしない他の理由として、「プライドの高さ」が挙げられます。高学歴の女性は、自分が今まで苦労して手に入れた学歴や経験、歩んできた道に自信があります。それが故に高いプライドを持っています。しかしながら、プライドの高さは再就職の際に、どうしても邪魔になってしまいます。再就職の際に職種が限られ、結果的に就職を難しくしています。
女性の再就職のためには態度がポイント
男女雇用均等法の第一世代と言われる現在40代の女性たちは、男性中心だったビジネスの世界で切磋琢磨した自負とキャリア意識がかなり高いものです。ですが、元々高学歴かつ、その意識の高さが再就職のネックになってしまいます。その理由は、雇用する側からすると高学歴・高キャリアの女性は扱いづらいと感じるからです。そのような企業もあるという認識をし、言葉遣いや態度を気をつけることで、プライドが高い印象を無くす工夫ができます。
高学歴女性のワーキングプアも存在する
高学歴な女性だからといって再就職や転職が必ずしも上手くいくとは限りません。実際、高学歴女性のワーキングプアが問題となっているようです。高学歴の女性であるにもかかわらず、月収が10万円で年収が120万円未満の方も多くいます。その理由としては、どんなに働きたくても学歴が邪魔をしなかなか就職出来ないからです。または、臨時職員やアルバイトとして働くことで低い年収になってしまうためです。
目指していたキャリアの挫折でワーキングプアになる
女性の高学歴ワーキングプアの現状として、将来のために猛勉強し大学院卒の高学歴となったが、その道に一度挫折してしまい再就職ができないことが挙げられます。異業種の勤め先を探しても、その会社から、「こんなに高学歴なのに、うちに就職したい理由が分からない」と言われてしまうこともあります。そうした理由から、女性の高学歴ワーキングプアが生まれています。
高学歴女性が再就職しない意外な理由とは家庭・プライド・挫折の3つ
高学歴の女性が再就職や転職をしない意外な理由は3つあります。家庭のために、そもそも再就職を目指していないことが1つ目です。この場合は、夫の給料で安定した生活が出来ていることが必要です。2つ目には、高学歴女性が持ちがちな、「高いプライド」です。再就職のためには、立場をわきまえた態度・言葉を使いましょう。3つ目の理由としては、自分が今まで専門的に学んできた分野で挫折・退職してしまうことで、高学歴・高キャリアであることが転職先で邪魔になってしまうことです。高学歴女性が再就職を目指す場合には、自分が積み上げてきたキャリアやプライドは一旦外において、新たな気持ちで再就職に向き合うことが大切です。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません