二級建築士の試験難易度と気になる合格率
二級建築士試験の難易度はどれくらい?
日本には国家資格が1,200種類、民間資格まで含めると3,000種類以上の資格があります。しばしば難関資格として挙げられる二級建築士。
その二級建築士の試験難易度はどの程度のものなのでしょうか?まずは、気になるその難易度に関して見ていきましょう。
建築関係の資格では中くらいの難易度
建築関係の資格で、最も難しいと言われている「一級建築士」の難易度を10とした場合の、各資格の難易度を以下にまとめてみます。
難易度10 :一級建築士
難易度6 :マンション管理士
難易度5.5:一級建築施工管理
難易度5 :二級建築士
難易度4 :管理業務主任者・宅建・木造建築士
難易度3.5:インテリアコーディネーター
難易度3 :二級建築施工管理
上記で紹介したものが、試験難易度を10段階で評価しているものになるのです。それで見ると二級建築士は、難しい試験だと言われてはいますが、資格全体の難易度で見ていくと真ん中くらいのところに位置しています。ただ、その上の一級建築士がとても難関の資格ですので、その前に二級建築も標準くらいの難易度ではありますが、難しい試験と言えるでしょう。
二級建築士試験の合格率はどれくらい?
では、二級建築士の難易度が高い事は分かりましたが、実際に二級建築士の合格率はどれくらいなのでしょうか?
ここでは気になる2級建築士の合格率を総合資格学院の情報をもとにまとめてみましたので確認してください。
2016年の合格率は学科42.3%・製図53.1%・最終25.4%
2016年の2級建築士の合格率を見てみると、学科試験では20,057人の受験者のうち8,488人が合格しており、合格率はおよそ42.3%です。そして設計製図試験では11,159人の受験者のうち5,920人が合格しており、合格率は53.1%となっています。全体としての合格率は25.4%になっていました。
合格率が低いため「独学派」よりも「受講派」が多数
日本の高度成長期以降の建築需要度の変動や、建築士資格保有者が増えてきていることから、建築士の合格者数を一定水準に保つため制限がされているようです。先ほども見たように、2016年の合格率は25.4%でしたね。
そういった背景も一つの要因で、こうした合格率の低さから、二級建築士をめざす人の多くが「大学の建築学科」「高校の建築学科」あるいは、民間の予備校の建築コースで勉強をしています。完全な独学だけで建築士をめざす人は、少数派でとても無難しい試験だということでしょう。
二級建築士の難易度は上がってきている
この二級建築士の試験は、建築物も昔とくらべ技術の開発なども発展が進んでいたり、法律も改正がされていて厳しくなっているという背景も手伝って、難易度も年々上がってきて、実際に合格率も下がってきているようです。
もともと、建築に関しての知識は、先ほど触れたように、法律に関わってくるものです。何より人の命を守るようなものですので、難しいのはやむを得ないでしょう。独学で目指すにはなかなか難しい資格で、受験するほとんどの人が、大学や高校で専門分野をみっちり勉強しているひとが多いです。専門分野の知識になりますのでテキストや問題集を買って読んでも理解するのも難しい分野であることは間違いありませんね。
2012年から出題内容が変更になった
2011年、公益財団法人建築技術教育普及センターによって、二級建築士試験の試験内容を見直す旨が発表されました。
その結果、初出題となる問題も増えたりして難易度が高くなった一つの要因にもなっています。独自調べによる2012年・2013年のデータを見てみると、どちらも「旧試験に比べて難しかった」という意見が多かったようです。
二級建築士試験の難易度は高く、2015年の合格率は総合で21.5%
二級建築士の試験の難易度と合格率について見てきましたが、いかがでしたか?今回、実際どれくらいの難易度なのか、独自調べによるデータとともに紹介しました。
2級建築士は、建築士試験全体でもとても難しい試験の一つです。もしも独学で目指そうとしている人は、取得を目指した学校などに入って基礎からしっかりと勉強した方がいいと思われ、それが一番の近道だと言えます。
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